One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 元を取るとはどういうことか? by T2021/05/07

再生可能エネルギー
例えばこんな話を聞いたことがあります。
「太陽光発電への投資は、元を取るのに10年かかる」

この場合の元とは、いったい何のことなのでしょう?
現在の電力料金を基準として、10年間の総金額を下回れば元が取れるということでしょうか?

果たして現在の電力料金というものは、正しく算出されているのでしょうか?化石燃料の消費によって、次世代の取り分をも現世代が使い尽くして、それでもって算出された金額ではないでしょうか?原子力発電による核廃棄物処理費を次世代に丸投げして、それでもって算出された金額ならば、いったい元とは何なのでしょうか?

薪ストーブ設置への投資も同様のことが言えるかも知れません。エアコンや灯油ストーブに対して、薪ストーブが元を取るということは、いったいどういうことなのでしょうか?いったい何が元なのでしょう?

太陽光線や樹木など再生可能エネルギーと石油や石炭など枯渇性エネルギーとを、現時点における金額だけで比較することは無意味だと考えます。むしろ全く次元の違う話だと考えます。

ところで、日本国のかかえる借金の額は国民一人当たりで約1000万円。新生児も、この世に生まれた瞬間に1000万円の負債を抱えます。元を取ることを考える前に、元の正常な形に戻すことを考えるべきです。