One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 意味のある労働 by T2018/06/05

軽トラックで薪小屋に薪運び
我が家には薪棚、薪小屋、薪置き場の3種類の薪保管場所があり、それぞれに用途があります。

薪ストーブから最も動線が近く、雨雪の吹き込まない薪棚には着火のための焚き付け用薪が保管されています。

次に近い薪小屋には1シーズンに使用する薪が保管されており、勝手口から雨雪に濡れずに薪小屋にたどり着くことが出来ます。

薪置き場は、薪割りをする作業場にあって単管パイプ製ガルバリウム屋根の薪保管場所です。薪は薪置き場で1〜2年乾燥されます。その後薪小屋に移されます。

ところで、ドフトエフスキーが実際にシベリアで刑に服した実体験小説『死の家の記録』にこんな文章があります。囚人に対する労働刑罰の最も過酷な労働は、例えば右の甕の水を左の甕に移すような労働であると。無意味な労働ほど過酷なものはないと。それはどんな肉体土木労働よりもはるかに過酷だと。

薪置き場の積まれた薪を家近くの薪小屋に移す。一見右の甕から左の甕に水を移す作業に似ていますが、決定的に異なる点があります。それは薪を移動させる意味が明確であることです。

今まで一輪車で何度も往復して薪を運んでいましたが、軽トラックのおかげで薪運びがとてもスムーズになりました。

人間は自らの行動に意味を見出すことによって生き続けることができるわけです。