One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 自動換気 by T2020/12/02

薪ストーブ
密集・密閉・・コロナ禍に見舞われて初めての冬、エアコンや灯油ファンヒーターなどは暖房と換気を同時に行うことができません。鉄道の車両の暖房システムも暖房と換気の両立にはとても苦労しているようです。せっかく暖めた空気を換気することは相矛盾し非効率、非合理的だからです。

そして世の中は自動化が進んでいるようで、その自動化がかえって相対立する機能を両立させることを更に困難にしています。

そんな中にあって、薪ストーブは何と頼もしい存在でしょうか!デジタルとか自動化とは全く無縁のアナログ・手動の極致である薪ストーブは、何と!暖房しながら同時に換気を自動で行なっているのです。皆さんご存知でしたか?

以前にブログで書きましたが、ご存知の通り薪ストーブは煙突排気しています。排気するということは外気を室内に取り込まなくてはいけません。外気を取り込まなくては、室内の空気圧が陰圧となり煙突から空気が出て行かないからです。薪ストーブに火が入ると煙突上昇気流が生じ、その結果壁や建具、電気コンセントなどの隙間から外気が吸い込まれます。冷たい外気が室内に入ってきても暖房には問題ありません。エアコンやファンヒーターの空気暖房と違って、薪ストーブは遠赤外線輻射熱暖房だからです。

遠赤外線輻射熱暖房とは、物質を構成している分子を振動させ熱を発生させる暖房です。空気も暖めますが、空気を暖める前に直接身体を暖めてくれます。
電子レンジの中の空気温度が高くないのに食品が熱くなっているのとよく似た原理ですね。

ともあれ、自動化を目指すどころか、敢えて自動化とは正反対の手動に徹し続けた結果、思いもよらない自動化の恩恵を受けることとなったことに、とても驚いています。

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