最近、田舎の広い屋敷地においても、鯉のぼりをほとんど見かけなくなりました。だから我が家で鯉のぼりを揚げると、道行く人が歩をゆるめて眺めてくれます。

そんな一見目立って派手さのある最近の鯉のぼり事情ですが、僕は鯉のぼりを揚げる行為を、とても地味な活動だと認識しています。

最初の1回や2回揚げる事は、珍しさで食いつきやすい行為ですが、早朝に揚げ夕方に降ろす単純作業を、来る日も来る日も繰り返すとなると飽きてきます。人間とはそういう傾向を持つものです。

しかし、そんな退屈な作業を淡々と連日行うことができることも、とても大切で役に立つ習慣化だとも僕は考えるわけです。

我が家の鯉のぼりは妻の実家から受け継ぎました。僕はまだ4シーズン目の鯉のぼり掲揚ではありますが、この鯉のぼりを数十年間にわたって、繰り返し繰り返し、早朝に揚げ夕方に降ろす行為を継続してきた義父の習慣には脱帽であり、とても学ぶべきことが多いと思っています。そう思って、今日も鯉のぼりの揚げ降ろしをしています。

「地味変」とは、今は亡き忌野清志郎氏の公式ホームページの名前。
「地味変」ミニマリストは、清志郎のロック魂が永遠の如く、決して変じゃないと考えます。