One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 何を作っているのか by T2021/07/24

有機無農薬野菜
突然ですが、登山の醍醐味は自分の脚で頂上まで登ることにあります。現代では、ヘリコプターや飛行機で頂上よりも高く上がることはでき、頂上からよりも雄大な眺めを満喫することは可能ですが、だからといって登山の醍醐味が薄れることはありません。結果として得られる眺望が同じであったとしても、登山と飛行機では別物だからです。

同様のことが自家製野菜にも言えます。

多量の化学肥料を使って育てた野菜と、落葉堆肥や有機肥料を使った野菜とでは、結果として得られる野菜が同じ(あるいは化学肥料の方が大きいかも)でも、全く別物です。似て非なるものです。

化学肥料をたくさん使って野菜を作るのだったら、近所のスーパーマーケットで野菜を買った方が、安くて労力も節約できます。信頼できる野菜を手に入れるためには、自分で作るのが最も良いと思って、自分で有機無農薬野菜を作っています。

有機無農薬野菜の栽培は、自然に左右されるので、時に努力は無に帰すこともあります。安易に「努力は必ず報われる」と根拠もないのに言えません。しかし、努力した自分を最も認めている人が絶対に1人は存在します。自分です。
だから「自分は自分の努力をけっして裏切りません」

有機無農薬野菜の栽培は、野菜の収穫に限って言えば、時に努力は無に帰すことがあります。しかし絶対に努力が無に帰さない収穫物が一つ存在します。それは、後世に安心して託すことのできる菜園の土。良質な土を残すことができる。そのことは自分の努力をけっして裏切りません。

有機無農薬野菜の栽培は、目的追求としては野菜ですが、価値追求としては良質な土を作っていると言えるでしょう。