One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 27年前の記念品 by M2018/03/21

27年前の記念品
写真は結婚式の記念品です。私たちよりひと月ほど後に結婚式を挙げた大学時代の友人夫妻からの贈り物です。

借家時代からずっとトイレに飾っていたのですが、2年ほど前にリビングダイニングキッチンの一角に場所を移しました。

私たちが結婚する時にその友人たちにエッチングをリクエストしました。
http://onesway.asablo.jp/blog/2018/01/06/8764191

それと同じ富山市内にあったギャラリー”AZ COLLECTION”で取り扱っていた作家のひとりの作品でした。

千葉県出身の新郎と富山県出身の新婦は当時富山市内に住んでいました。結婚式はまだ雪が残る長野県の戸隠神社で挙げ、披露宴は妙高高原池の平のペンションシェーネで行われました。新郎が独身時代から度々通っていたペンションとのことでした。私も友人や同僚、夫とも度々訪れました。
http://onesway.asablo.jp/blog/2017/01/19/8326657

“モノとの思い出”を手繰ると歳月の流れに包まれた浮遊感に浸れます。そのような大切なモノ達に囲まれて生活できる歓びも感じます。

27年前の結婚式の記念品。このひと作品を観るだけで様々なシーンをありありと思い浮かべることができるのです。

■ 後ろを向きながら前に進もう by T2018/03/21

『人体600万年史−科学が明かす進化・健康・疾病』
この言葉はハーバード大学人類進化生物学教授ダニエル・E・リーバーマン氏の著書『人体600万年史−科学が明かす進化・健康・疾病』の最終章の言葉である。

適者生存といった生物進化の大原則に従えば、現代の食環境、高速交通、空調環境、労働環境、清潔無菌環境など、便利で快適な生活環境に最も適応している人間が、果たして将来生存繁殖していくということであろうか?

無論、氏は否定的である。その理由は、現代の環境変化とは自然による自然環境の変化よりも、人間による自然・文化・社会の変化が急激で大きいからである。つまり種や遺伝子の自然選択が引き起こされるような生物進化というものが到底ついていけないようなスピードでの自然・文化・社会変化であり、そこには今まで人間が経験したことのないようなミスマッチが生じているとする。

例えば、肥満、生活習慣病、心臓病、感染症、骨粗鬆症などは、現代の便利で快適な生活環境に最も適応し、どっぷり浸かれば浸かるほど、身体的に最も不適応を起こした結果というわけだ。

このようなミスマッチ病を現代テクノロジーや現代医学は将来的に完璧に克服してくれるとは楽観的に思えない。そこまで頭脳は筋肉(身体)を支配できていないと氏は述べる。

私たちが取るべき道は、過去の原始生活に戻ることではなく、過去の原始生活の中で人類がどのような過程や試練を通じて現在の身体を作り上げてきたのかを認識し、身体的適応範囲内で自らを管理して、便利で快適な文化的生活を享受する道であると主張する。

歴史を学ぶという意味は、正にそういうことなんだろうと思う。
目指せ、賢い原始人!