One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ サステナビリティ(持続可能性) by T2018/03/01

剪定後のサカキ
今シーズンの雪は常緑樹にとって厳しい冬となりました。ツバキやヤブニッケイ、タブノキ、太いカシの枝さえも雪の重みで折れました。

常緑とは永遠の緑を意味するのではありません。この世に永遠などあるのでしょうか?常緑樹は生滅を繰り返し、新陳代謝を繰り返しながら、瑞々しい緑の循環を行なっているのです。持続可能な循環こそ大事。

今日から三月です。雪の重みで折れた庭のサカキを剪定し、神棚に奉りました。正月から長持ちした古いサカキの枝葉は、菜園の堆肥に積まれ土となります。

■ トルコ旅行の記念に by M2018/03/01

トルコ旅行の記念に
写真は2003年の年末から2004年の年始にかけて、トルコを旅行した時に買い求めたカーペットです。

新婚旅行は国内でしたが、その後2年に1回ほどの頻度で海外旅行をしています。この地に移り住んで3回目の海外旅行がトルコでした。イスタンブルとカッパドキアに滞在し、インスタンブルでは歴史と文化、カッパドキアでは歴史と自然に触れる旅となりました。

トルコ旅行の記念に少し高価な1点を買いました。イスタンブルで銃撃事件があった直後だったため、観光客はとても少なくかなりお得な価格で購入できたのではないかと思っています。

購入したのは滞在していたホテルのすぐそばの絨毯店でした。ゆったりとしたスペースでガラス製の小さなグラスに注がれた紅茶でもてなされながらのショッピングは、寒さで冷たくなっていた体と心が温かくなったことを思い出します。

いくつもの絨毯店をまわったのですが、結局、最も心地よく説明を受けたお店での購入となりました。買い物は商品そのものを手に入れることも大切ですが、私たち夫婦にとっては購入するまでのプロセスも重要だということを改めて感じています。

■ 最も絵になる季節 by T2018/03/02

3月の淡雪
昨晩までの強風が静かになったと思いきや、今朝は薄っすら雪が積もっていました。今日はこれから晴れの予報、週末は気温も上がるとのことなので、淡雪はすぐに解けて無くなることでしょう。

雪が積もるとそれなりに大変なこともありますが、見方を変えれば、富山が最も富山らしい風景といえば、やはり雪景色でしょう。雪の無い富山なんて辛く無いカレーみたいなもんです。

世間はニュースを求めているのか、少々騒ぎすぎ。雪の大変さばかりを強調しすぎです。雪の事故件数は車の交通事故件数と比較になりません。雪が降ると皆ノロノロ安全運転ですよ。それに暴走族も冬眠します。雪は静けさをもたらしてくれます。

今朝の淡雪というか名残り雪を見て、富山の最も絵になる季節が終わるんだなあとしみじみ思います。

■ 月夜のランニング by M2018/03/02

里山で観る満月
出先から家まで約15km、今日はランニングで帰りました。夫の提案がきっかけでした。元日の「射水市元旦マラソン」で3km走って以来のランニングでした。日が長くなり、道の雪もすっ帰り消えたので、それもいいかと走ることに。夫より一足先に家に向かいました。日が長くなり6時はまだ明るく、冷たい風が心地よく感じられました。

約2ヶ月ぶりのロングランでしたので無理をせずゆっくりと走りました。中間点付近までは快適に走れたのですが、ソックスを忘れ裸足でシューズを履いてたため靴ずれができ始めたことと、日がくれた途端に急激に冷え込み手の感覚がなくなるほどの冷たさに堪え兼ねたことで、最後の2kmは歩いたり走ったりで20分ほどかかりました。結局、1時間半でフィニッシュ!その直後に夫が車で帰宅。

最後の30分は満月が空に浮かび、月明かりの中で走ることができました。時間を有効に使えたのと、2ヶ月ぶりでもそれなりに走れたことに大満足。これに味を占め、時々出先からの帰宅ランを楽しむことになりそうです。

■ 見ることと信じること by T2018/03/03

えっ、山火事⁈
今朝、家から撮影した写真です。見て下さい。遠くの杉林で出火?

実際は火事ではありません。我が家の薪ストーブの炎が窓ガラスに映り込み、夜明け直前の里山風景と同化していたのです。でも一瞬見たときにビックリします。

先日、妻が東京の森美術館で開催されているレアンドロ・エルリッヒ展をブログ記事にしていました。彼がアート作品を通じて訴えているメッセージは展覧会のパンフレットのキャッチコピーにもあるように、「見えていることだけが現実ですか?体験することで世界が違って見えてくる!」です。

多彩な情報やリアル感のある映像に満ち溢れている現代において、自分で体験し、自分で行動して、自分の考えや主張を作り上げる機会が損なわれてきています。エルリッヒはそのことに警告を発しているのかもしれません。

強烈な映像を見せつけられ植えつけられた雪国で暮らすことの大変さ。少子高齢化や過疎化に対する不安、感染症や病原菌に対する恐れ、テロや核戦争に対する恐怖などなど。

メディア・リテラシーを正常に機能させるためにも、自らの体験と行動と熟考を、更に大切にしていく必要があると僕は考えます。

■ 雪が解けると直ちに・・ by T2018/03/03

快晴のひな祭りの今日、今年初めての自転車通勤。富山マラソンのコースでもある田圃の中の一本道をシングル固定ギアのSSバイクでサイクリングしました。立山連峰が神々しく映えていました。

立山連峰とSSバイク

雪解けの水溜まりが道路にあっても、フェンダーとマッドフラップを装備しているので全く問題なし!上着はポール・スミスの薄生地ツイードジャケットを着て、靴は1998年にギルロイのアウトレットで購入したBASSのローファーを履いていましたが、全く汚れる心配なし! よって気分も快晴でした。

雪どけの白菜

我が家の菜園では、雪が解けて白菜が顔を出しました。丁度貯蔵してあった白菜が尽きたところだったので早速収穫!寒さの中で甘くなった自家製無農薬無化学肥料白菜。巷では野菜が高値とのこと。本当に有難いことです。明日はネギと小松菜を収穫しようかな?

妻は大きくなり始めた椎茸も収穫していました。おそらく今晩は鍋料理でしょう(ズバリ正解でした!)

このブログをアップしてから、お抹茶と桜餅で、ささやかなひな祭りを行います。BGMは、アリソン・クラウスとロバート・プラントのデュエットアルバム『レイジング・サンド』(2007作品)にしよう。


■ 東京マラソンから1週間 by M2018/03/04

沈丁花
2週間ぶりにイベントのない日曜日です。先々週は、TOYAMAハッピーライフフェスティバルに参加、先週は東京マラソンを夫が走りとイベントが続いていました。

今日は数ヶ月ぶりにマラソンの練習もなく、毎月第1日曜日の薪焚き人の会の活動は積雪のため中止、というわけで、久しぶりに睡眠を貪りました。7時過ぎにゆっくりと起きてきて、ハッピーモーニングの定番、ホットケーキの朝食を終えて記事を書いています。

写真は蕾をつけている沈丁花です。雪がとけた庭を歩いていて見つけました。トチノキ、コブシの枝の先端には芽吹きが見られ、春は確実にやってきています。今日の暖かさでさらに春は進むことでしょう。

今日はこの後、夫の髪の毛をカット。その後、私の実家に注文を受けた椎茸の原木を届け、設計士の天野さんにお会いする予定です。用件は次のプロジェクトの相談です。

「我が家に完成の日はありません。」
新築直後にテレビ取材を受けた時に夫が言った一言です。17年が経過した現在、我が家は進化し続けています。

■ NEXT PROJECT スタート! by M2018/03/04

今日は午後から夫と二人で天野建築事務所を訪れました。用件はデッキの増設についてです。


現在、デッキは南西側の妻部分と南東側の半分に敷設されています。南東側をさらに伸ばそうという計画です。

南東側から

南西側から

北東側から

昨年の門扉の時と同様、あーでもないこーでもないと天野さんと夫と私との3人で知恵を出し合いました。構造上の強度など専門的なことは天野さんにお任せですが、使うのは私たちですので使う立場でのアイディアを出しました。

その結果は…
1 木材で作る(現在あるデッキと同じレッドシダー)
2 壁状のものにする一方、通気性を確保する
3 色は赤系
4 雨の跳ね返り対策に金属板を巻く
5 冬季は木の板で雪囲いができるように

さあ、この話し合いの結果、どのようなデザインが提案されるのか、今から楽しみです。

■ 3人寄れば・・ by T2018/03/05

デッキ現状
昨日妻が記事にしましたが、家作りが再開されました。話し合い、知恵を絞り、勉強しながら作り続ける。その過程がとても楽しい。当然、何かが作り上がった後も楽しい。家作りは楽しまなければもったいないです。

楽しくより良いものを作り上げるコツは、楽しく話し合うこと。決して人任せにしたり、自分の考えを押し付けないこと。ブレーンストーミングの原理を持ち出すまでもなく、集団に独裁者やカリスマ的なリーダーが存在すると、集団の生産性・創造性が低下します。肩書きや専門家に丸投げしないこと。逆に非専門家の意見を頭から否定・軽蔑しないこと。

尊客の前では犬をも叱せず。 孔子

来客のいる前では身内の者を怒鳴りつけ恥をかかせてはいけない。たとえその身内が飼い犬だったとしても。それが仁(思いやり)の心である、と孔子は述べています。

今回の話し合いにて、建築の専門家である天野氏は、非専門家の妻の意見に、「それ、いいね!」と言われることが何度かありました。自分は専門家であるといった強引さのないところが、僕は好きです。

何かを作り上げていくということは、意見を言い易い雰囲気を作り上げていくことだと思います。1人よりも3人寄れば文殊の知恵。

■ ハッピーフラワー by M2018/03/05

ハッピーフラワー
私たちのハッピーアイテムの一つ、チューリプが描かれた器です。14年前トルコ旅行の時に買い求めました。昨日まで玄関の棚にはお雛様が2対飾ってありました。お雛様を片付けた後、一足早く棚にチューリップを咲かせてみたということです。

「チューリップの球根を先着200名にプレゼント」
のうたい文句に刺激されて応募したハッピーレターキャンペーン。互いに手紙を送りあっていただいた球根がそれぞれ2個。2個のために手紙をわざわざ書いたの?と思っていたら、入賞してしまいショートムービーにしていただけました。副賞は富山県産品から選べ、迷わずチューリップの球根90個に。

というわけでチューリップは私たちのハッピーアイテムなのです。お雛様を片付けて寂しくなった棚が、一気に華やかになりました。花壇の雪の下で昨秋にうめたチューリップの球根から芽が出ていることを祈ります。