One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 足るを知らねば生きていけない by T2020/09/04

白百合
田舎はクルマが無いと生活できないとか、近くにスーパーが無いから不便とか、しまいには信号機が無いから田舎は嫌いという人さえいます。とにかく無いものを挙げればキリがありません。

現在、日本国籍保持者ならば「居住・移転・及び職業選択の自由」を有する権利が保障されています。自分の住んでいる場所に不満を並べるくらいならば、一度きりの人生、いっそのこと自分の住みたい場所に引っ越せば良いのに、と思ったりします。

確かに居住地を移転するのは大変エネルギーのいることです。だから往々にしていろいろ理由を並べては「移転しない自分」を「移転できない自分」に合理化しがちです。その気持ちは分かります。ならばこそ、せっかく住んでいる場所の無いことをあげつらうより、在ることを楽しんだ方がお得だと思うのですが、皆さんどう思われますか?

安直な「住めば都」という言葉は、正直言って嫌いです。ただ運命を受け入れるだけの消極性を感じるからです。自ら運命を切り拓いた結果、終の住処に辿り着いたと思いきや、現実世界には100%満足できるような理想郷など存在しない。その事実を知った時、足るを知るというより、足るを知らねば生きていけないことを知る。そして初めて「住めば都」という言葉に落ち着く。そんな深い「都」に僕は憧れます。

僕にとって金山里山は「都」です。

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