One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 前世紀末からの警告2021/01/11


積雪は120cm超え
1997年頃だったでしょうか、私たちが里山に家を新築する以前の話です。私たち夫婦は富山県立大学での県民カレッジ講座を受講していました。講座内容は地球温暖化の今後影響についてでした。

今では常識となった気候変動(地球温暖化)という言葉、20世紀末には未だ認知度が低かった時期です。講座では、地球温暖化は今後気象を激しくすると報告されていました。例えば、平均気温の上昇は水蒸気量を増加させ豪雪をもたらすと。つまり暖かくなるのに(暖かくなるが故に)積雪が増えるというわけです。その頃、巷では昔のようにもう大雪は降らないと真しやかに言われていました。

私たちは家を設計する際、大雪を想定しました。そしてステンレス屋根(雨樋無し)と高床コンクリート基礎により、大雪を自然落雪させることでしのぐことを考えました。

写真をご覧ください。3日3晩の1mを越すドカ雪が積もったにもかかわらず、母屋の屋根は積雪ゼロです(昨日15時頃)。そして軒下にドカ雪が落ちてもまだコンクリート基礎が見えています。本当に県民カレッジ講座に感謝しています。

雪のない母屋の屋根

高床にして正解

ただし母屋前方の車庫屋根は勾配が緩やかなので、真冬日では自然落雪しにくく、今回は2日連続で雪下ろしをしました。でも車庫屋根なら転落しても雪山が直下に迫っていて安全です。

屋根の雪下ろし

近隣の人々を悩ませるのは、雪の置き場(捨て場)と屋根雪の重みという相対する悩みです。屋根雪を落とすと置き場に困る。しかし1mを越す屋根雪は下ろさねばならない。これから雪国で家を新築される方には、是非自然落雪屋根かつ高床コンクリート基礎をお勧めします。加えて地球温暖化抑止のライフスタイルを一緒に実践しましょう。