One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 暖かい家は人権である by T2021/01/22

蓄熱式暖房器
マイナス7℃、大寒のこの時期らしい最低気温を記録しました。

ところで、我が家の中で最も暖かい場所、それは寝室です。正確に言えば、寝室は家の中で最も寒暖の差が小さく、日中家を留守にしていても気温の下がりが最も小さい場所です。

我が家は玄関からトイレ・脱衣場の中まで、1階も2階も全て1台の薪ストーブで暖房します。加えて寝室には別に蓄熱式暖房器を設置しています。蓄熱式暖房器とは深夜電力でレンガに蓄熱し、24時間ずっと放熱し続ける暖房器具です。だから留守中薪ストーブの火が消えていても、寝室のみは少し暖かい状態をキープしています。

薪ストーブに火が入ると、暖気は2階の寝室にも入ってくるので自然と蓄熱式暖房器の放熱量は少なくなります。

寝室こそ暖房に注意を払うべき空間だと考えます。よく、布団にもぐってしまえば大丈夫だから寝室は寒くてもいいと語る人がいますが、僕は断固反対します。その理由を述べましょう。

寝室では1日の約3分の1(=人生の3分の1)の時間を過ごす。
睡眠中は運動による身体発熱量が少ない。
着替えをするのは寝室が多い。
風邪を引いたりして休養する時、寝室が1日中暖かい方が有利。

よって寝室こそ守られたシェルターであるべきです。また24時間寝室が暖かいということは、ベッドや寝具等も常に暖かく乾いた状態だということです。

かつて学生時代、真冬のキャンプをした時、朝起きたら枕元にあった昨晩の味噌汁がシャーベット状になっていたことがありました。テント内にもかかわらずです。これは極端な例ではありますが、便利な世の中になったとは言え、寝室が氷点下近くになるなんて文明国の寝室とは言えないと考えますが、皆さんどう考えますか?

ちなみにイギリスやドイツなど先進国では「暖かい家は人権である」という思想のもと、最低室温は18℃〜23℃と法令で定められていますが、日本には室温規制がありません。WHOも室温18℃を推奨しています。