One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 格差の拡大 by T2021/01/13

雪原
最近の株式市場の動向を見ると、株価と実体経済(景気感や家計のゆとり感など)が乖離しているようです。庶民の暮らし向きが良くないのに株価だけが上昇傾向にあります。ファンドマネージャー達は、その理由をこう述べています。
「日本銀行が国債を発行し紙幣を濫発し続けているので、市場に円が溢れています。しかし収入も思うように上昇せず消費も冷え、物価の面でインフレーションが起こっていません。その代わり株価のインフレーションが起こっています」と。

でも果たしてそれだけでしょうか?ある専門家はこうも述べています。
「そもそも株価と実体経済は一体のものでしょうか?もともと違った世界のものと捉えた方がよいのではないでしょうか。日本も含め世界は貧富の格差が拡大しています。富める者は投資し続けます。投資先の上場企業の多くは不景気の中でも成長している富める大企業です。富める者が富める企業に投資してドンドン株価は上昇します。一方貧しき者は投資に回すゆとりがありません。経営が苦しいのは大企業ではなく中小企業の場合が多いです。ここに巷の不景気感が存在します。昔は一億総中流社会と言われました。そんな時代では株式市場と実体経済は一体でした。しかし今の格差拡大時代では異なった世界での出来事なのです。」

世界は格差が拡大しています。
コロナ禍において、自分と家族そして社会全体のことを考える余裕のある者達は、現在及び将来の健康や安全を考慮したライフスタイルにシフトしています。大方の人はそういう人達でしょう。しかし一部の考える余裕の無い者達は旧体然としたライフスタイルを変えようとしないようです。前者は益々自己管理能力を伸ばし、後者は益々刹那的発想を強めていきます。

世界は格差が拡大しています。
先日有機野菜の記事を書きました。健康・安全・高品質な有機野菜は値段が割高です。値段が割高というのは高くても有機野菜を求めている人達が存在しているという証拠です。一方で安ければ得と考える人達も存在します。安くても幾らかのお金は支払うので、最も得なのは不必要なものを買わない事だと思うのですが・・

世界は格差が拡大するものです。どちらが善でどちらが悪という単純なことではありません。ただ世界に適応する者が生存し、時には進化の枝分かれになって行きます。

世界には、サルから進化した人間も存在すれば、サルのままのサルも一定数存在します。