One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 神は細部に宿る by T2021/01/12

雪の里山歩き
ようやく大雪も峠を越えたようで、昨日は家の前の除雪を終えてから、そのついでにスノーシューで里山歩きに出かけました。

金山里山の会活動で時々入る林道を、新雪を踏みながら夫婦で歩きました。
静か・・・の一言に尽きます。最高!!

帰り道、ご近所の92歳のお爺さんが一人で家の前の除雪をされていました。しかも重たい鉄の角スコップで。さすがにそのまま帰るわけにはいきません。妻にスノーシューを家まで運んでもらい、除雪を手伝いました。
「家のモンには、雪の中出歩くなと言われるけど、家にチンと(じっと)しとっちゃ歩けんようになるし・・。」
長寿の理由を垣間見ることができたようです。

豪雪。過酷な状況になればなるほど細部が見えてきます。

陶芸家のお宅では、大事な登り窯を覆った屋根の雪下ろしをされていました。

あるお宅では、自作の物置小屋が雪でつぶれないように、事前に中からつっかえ棒をされていました。転ばぬ先の杖、潰れぬ先の棒。

あるお宅では、隣家の屋根雪が落ちてきて車庫前を塞いだので、家主が除雪しておられました。屋根雪の隣家は不在で玄関前にも雪が積もっていました。

あるお宅では、除雪車の通った後残る玄関前の雪がいつまで経っても除雪されずに残っていました。

雪はいずれ融けて無くなると言えばそれまでです。たかが雪です。でも、その論理で言えば、人間なんていずれ死んでしまうと言えばそれまでです。

たかが雪、たかが無に帰す人生。されど、そんな細部に何かを垣間見るような気がします。