One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 柳に雪折れ有り by T2018/01/16

ヤナギの雪折れ
先日のドカ雪でツバキやモミジなど枝が雪折れした中で、ヤナギの大枝さえも雪折れしました。

ヤナギは風や雪に強いイメージがありますが、ヤナギの戦略は折れた枝を地面に落とし、そこから根を生やして子孫をどんどん増やすそうです。ヤナギは成長が早く、また水の中でも根を生やして呼吸できるそうです。

一本の親幹に固執することがないヤナギ。そんな軽妙柔軟性こそがヤナギの本当のしなやかさなのでしょう。

■ ギャルリー金山 by T2018/01/16

「冬支度をする若夫婦」
写真はジャン・フランソワ・ミレーのデッサン「冬支度をする若夫婦」のポストカードです。結婚当初、ある美術展に夫婦で出かけ鑑賞し、そのポストカードを購入してきました。現在もbue-dueフォトフレームに入れて家に飾ってあります。

「落ち穂拾い」や「種をまく人」で有名なミレーを含め、バルビゾン派の作品は大好きです。絵画を鑑賞するのも好きですが、絵画のモチーフそのものを暮らし方に取り入れることに憧れていました。憧れが強かったからこそ、こんな小さなポストカードを額に入れて20数年間も眺めていたのでしょう。

以前のことですが、実母がこのポストカードを見て「この人、あんた?」と言われたことがあります。もちろん違いますがとても嬉しかった記憶があります。絵画のモチーフ=私たちの暮らしと実母には見えたようだからです。

ミレーの作品を購入して家に飾ることは現実離れしたとてつもないことです。(事実、山梨県立美術館は「種をまく人」を2億円で購入しています。) でも、ミレーを含めバルビゾン派の描いたモチーフを、現実の暮らしとして生きることは可能です。バルビゾン派の画家たちは、絵の経済価値よりもそんな暮らし方に美と崇高さを感じたからこそ描いたのです。

暮らしにアートを移植するのではなく、暮らしそのものをアートに昇華する。私たちが住むここ金山里山は、パリ郊外のバルビゾン村やフォンテーヌブローの森に、可能性の面で引けをとる事はありません。(1993年、私たち夫婦は実際のバルビゾン村及びフォンテーヌブローの森を旅してきました。普通のカントリーサイドです。)

富山市中央通りにバルビゾン派の小さな美術館「ギャルリーミレー」があります。
私たちが住んでいる里山は、いわば「ギャルリー金山」といったところでしょう。