One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 水墨画の世界 by M2018/01/24

水墨画の世界
昨晩からの積雪は20cm弱。降雪予測通りでした。先々週の金曜日は降雪予測の2倍の降雪があったので、今日はそれも想定に早起きしました。

昨晩からの降雪量は20cm弱でしたので、除雪は夫だけで30分ほどで終了。豪雪に備え昨晩カレーを作っておいたので、ご飯を炊き、ルーを温めて、お味噌汁を作って終了。朝食の準備もあっという間に終了。いつもより1時間も早い朝食となりました。

ということで、今朝は普段より1時間以上早く朝ごはんを食べ終わってしまいました。これからゆっくりとコーヒーを飲みます。

空がようやく白み始めました。氷点下の日は雪が木々の幹や枝に着き、雪化粧します。今回もいつもとは反対側に雪がついています。今年の降り方の特徴でしょうか。水墨画の世界のようです。

■ 最高の薪は? by T2018/01/24

いろいろな樹種の薪
薪ストーブライフを始めた17年前、その頃薪はコナラやクヌギ、ブナなど堅木に限ると頑なに思っていました。だからスギやアカメガシワ、ヤブニッケイ、カキなど、私たち夫婦が購入した敷地に自生していた樹木があるにもかかわらず、業者を通じて遠くの山からコナラやクヌギなどの原木を購入していました。

その頃、1シーズン分の原木購入費が約3万5千円程でした。この金額は1年間の新聞購読料とだいたい同額です。薪も新聞紙も原材料は樹木ですが、新聞情報は未経験の間接活字情報なのに対し、薪は自らの筋肉を通じた直接経験情報です。昨今の情報氾濫時代においては、直接経験は極めて貴重な情報であると認識し、新聞よりも薪原木に優先投資していました。

現在は有難いことに地元、金山里山の会のおかげでコナラなどを中心とした雑木を近隣の森から伐採してきて薪を自産自消させていただいています。

しかし同時にもう一つ、17年間の薪ストーブライフを通じて自分の薪に対する認識の変化がありました。それは頑なに堅木にこだわらなくなったということです。現在では近所で伐採されたスギも、庭で剪定したアカメガシワやヤブニッケイ、カキ、ソヨゴ、リョウブなどの雑木も多彩に使用しています。それぞれ長所短所があったり色々な個性があったりして楽しいです。そして何よりも薪に不足することがなくなりました。この点からも単一モノカルチャー経済は脆弱であり、雑種ハイブリッドは危機にも強いということが改めて認識させられます。

薪ストーブ雑誌等からの活字情報や耳からの情報を元に、「薪は堅木じゃないといけない」とか、「スギなどの軟木はすぐに燃えてしまい役に立たない」とか語る人を見かけると、以前の若かりし自分を見ているようで懐かしく思います。と同時にこれから薪ストーブ経験を積んでいかれることを期待します。

僕にとって最高の薪とは何か?

最高の薪とは、今、手に入る薪である。


写真説明:いろいろな樹種の薪です。右からコナラ、スギ、ケヤキ、アカメガシワ、シデ(?)