One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ B.ビュッフェ没後20年 by T2019/06/04

B.ビュッフェ絵画展フライヤー
東京に出向く際、時々訪れる画廊がある。京橋にある翠波画廊(すいはがろう)である。エコール・ド・パリと呼ばれる20世紀初期の画家からモダンアート作家を中心に扱っている画廊である。例えばピカソ、シャガール、藤田嗣治、ユトリロ、マティス、アンディウォーホル、草間彌生、村上隆、ハンスイヌメなどなど・・。

とても気持ちの良い画廊で、展示されている作品を眺めていて楽しいし、購入するとなると一層楽しい。

私たち夫婦が結婚した20代の頃、借家にB.ビュッフェのポスターを飾って暮らしていた。白いスイセンの描かれたそのポスターを生活の友とし、いつの日か模造ポスターでなくホンモノのビュッフェを手に入れたいと思いつつ・・。

だが1999年10月、ビュッフェは自ら命を絶った。

あれから20年の歳月が流れた。その間、我が家のビュッフェは一枚のポスターからニ枚の銅版画と石版画になった。ビュッフェ自身は亡き人となったが、我が家のビュッフェは模造ポスターからホンモノのドライポイント及びリトグラフに進化した。
本当に欲しいモノを、時間をかけて足を運んで、探すプロセスも楽しんで手に入れることができて良かったと思う。

ビュッフェを通じて翠波画廊を知り、翠波画廊を通じてアートの楽しさを知り、アートを通じて暮らしに彩りと深みが加わった。

B.ビュッフェ没後20年。翠波画廊にて絵画展が開催される。
死者は決して老け込んだりしない。