One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 芝生の復讐 里山編 by T2019/10/04

芝生
2009年8月某日、
僕は汗だくになって庭の芝刈りをしていた。

芝生広場には日陰が少ない。暑さに強い高麗芝は日光が大好きだから。
まず最初に地面に這い蹲り、芝の中に生えた雑草を引っこ抜く。
「身長1メートル以上のガーデナーはいない。」と言ったのは、チェコの作家カレル・チャペック。彼はロボットという言葉の発明者でもある。

雑草を引っこ抜いた後、草刈機で芝刈り。なるべく高さを揃えるように刈って行く。
時々、地面に這い蹲り目線を芝の高さに近づけて眺めてみる。やっぱりガーデナーは身長1メートル以下の生物だということを再確認。

それにしても、キレイに刈り揃えられた芝生に日光がサンサンと降り注がれる光景は、何と気持ちの良い光景か!
その時、何故か突然閃いた。

「あっ、そうだ!バリカンを買って、Bouzuにしよう。」

それから10年が経過した。現在もそのバリカンを使用している。
かつて坊主頭は男子の去勢的手段として用いられていた時代があった。
しかし現在では逆に、自らスキンヘッドに近い坊主頭やモヒカン頭にする行為は、極めて挑戦反抗的。

話は以上。

以上お話ししたこのエピソードに僕は「芝生の復讐」と勝手に命名している。特に意味は無い。当然の如く「芝生の復讐」というタイトルは、リチャード・ブローティガンの短編小説から来ているが、それにも特に意味はない。突然ふと思っただけだ。

バリカンを購入して、10年が経過して、庭の雑木林が成長し、木陰が増え、そういうわけで高麗芝は自然とフェードアウトしつつある。
だがしかし、

復讐的芝生は、僕の頭上に今も存在し続けている。

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