One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ アナログ手動の威力 by T2021/04/01

シワができない洗濯術

先日のブログ記事に書いた洗濯ブラザーズ。日本一の洗濯屋さんの教えに従って、妻が僕のポロシャツを洗濯してくれました。写真のようにようにシワがつかずアイロンがけ不要です。

シワのつかない洗濯方法とは、脱水途中で一旦止めて、デリケート物やシワをなくしたいハンカチなどを脱水槽から取り出してしまうのです。水が滴らない程度で干してしまうと、軽い脱水のためシワがつかず、加えて水分の重みで生地がピンと張ります。軽脱水とアイロン無しは衣服へのダメージを軽減し長持ちさせます。そして残りの洗濯物は再び脱水を再開しフィニッシュというわけです。

このような洗濯方法は、手動アナログの2槽式洗濯機だから可能。全自動だとこうはいきません。

全自動洗濯機はまず最初に洗濯物を入れ、次に洗剤を投入して洗濯開始。でも洗濯ブラザーズがおっしゃるには、先ず一番は水を溜め、次に洗剤を投入して空回転させ、しっかり洗剤を混ぜます。その後ようやく洗濯物を投入して洗濯開始。洗剤よりも真水のほうが衣類にダメージを与えるらしく、最初にしっかり洗剤水溶液を作るほうがよろしいとのこと。これも2槽式だから容易です。

このようにアナログ手動は、ひと手間必要ですが、仕事の本質的なクオリティは高い。それは薪ストーブにも言えます。

薪ストーブは、燃料調達も自前手動ですから、これぞアナログ手動の極致。薪ストーブの本質的クオリティを超える暖房器具を知っている方がいらしたならば、教えて下さい。僕の知る限り、薪ストーブを超える暖房は太陽以外見当たりません。

■ ロガーテープ by T2021/04/02

ロガーテープ

僕も、チェンソーを使うようになって21年を過ぎました。10年ほど前から森に入り木を伐採する作業もするようになりました。経験を重ねる中で、チェンソー以外にもいろいろ林業専用道具があることを学びました。それらの道具を必要に応じて少しづつ揃えていくのも結構楽しいです。

ロガーテープもその一つ。ロガーテープとは倒木などの長さを測る時に使うメジャー(巻尺)です。今回初購入したのはオレゴン社のもの。先端に針が付いていて樹皮に食い込ませ1人で計測できます。もちろん樹木以外の計測も可能。菜園の畝作りや面積計測にも汚れを気にせず使えます。

我が家の薪ストーブ(ヨツールF500)は最長64cmまでの薪を投入することができますが、割り易さを考えると40〜50cmの薪を作っています。原木を玉切りする際はチェンソーのガイドバーで計測します。すなわち僕のチェンソーのガイドバーが15インチ(38cm)なので、それを目安におおよそ計測します。

しかし90cmの椎茸原木や玉切り前の原木を揃えて切る際はロガーテープが必要です。

必要最低限の良質な道具を身につけることは、安全性と生産性を向上させると同時に、気持ちも高揚します。

■ 多いモノと皆無のモノ by T2021/04/03

たくさんの食器
エアコン設置工事に伴い、食器棚を移動させるために、中の食器を全部出しました。2人暮らしなのに、何と食器の量の多いこと! まだまだ簡素な暮らしには程遠い。もっと削ぎ落とさねばと実感しました。

しかしながら、たいへん多い食器量ではありますが、皆無のモノがあります。それはプラスチック製の食器。プラスチック製の食器を使用しないことは、結婚当初の30年前から実行してきました。当時はマイクロプラスチック問題が世間の話題になっていない時代でした。

食器類のみならず、弁当箱も木製またはステンレス製。プラスチックは石油なので油汚れがとれにくい。熱が加わると人体に有害な環境ホルモンが溶け出す。だから結婚当初からプラスチック食器類を使わないようにしてきました。ついでに電子レンジも我が家にありません。電子レンジでプラスチック容器をチンして加熱すると、健康面で・・・!?

信じるも信じないも個人の問題。ただ私たちは使用しないという原則に従っています。そして今のところおかげさまで、私たち夫婦共に毎日服用せねばならない薬も皆無です。

■ 初もの by T2021/04/04

今シーズン初の筍
今シーズン初の筍です。長さ15cmほどで晩御飯の味噌汁に入れてもらいました。初ものはこの一本のみ。今日明日と雨の予報なので、雨後の筍が楽しみです。

毎年筍を収穫する竹藪は、これまで僕の叔父がずっと手入れをしていましたが、今シーズンから僕がメインで世話することになっています。

実はこの竹藪の1キロ程のところに、昨年スターバックスのお店がオープンし、週末は駐車場は賑わっています。近くには富山県立大学や片山学園初等科があり、竹藪のある丘陵地は学園都市化しています。

この竹藪、「世界で最もお洒落な竹藪」と、僕は勝手に命名しています。

■ 断つ by T2021/04/05

J.M.シング著『アラン島』
我が家のDVDレコーダーが調子を悪くしました。5年間保証期間だったので現在修理中です。この機会にTVも修理中は接続を断ち、現在我家ではTV視聴ができなくしてあります。言わばTV断食中。

でも全然困ることはありません。ニュースはラジオやインターネットからインプットできるし、就寝前は読書。図書館から10冊近く借りてきています。

そんな折、昔読んだJ.M.シングの『アラン島』を久しぶりに手に取りました。アイルランド西部つまりヨーロッパの西の果て、アラン島は土地が痩せ、生活の厳しいところです。殆どが岩盤に覆われ土が僅か、その貴重な土が風に飛ばされないよう、岩を砕いて延々と石積みを築いてきました。

私たち夫婦は、1995年夏にアラン島を訪れました。その時は私たちも住む土地を探している最中でした。アラン島の風景は確実に私たちの住む場所の選択に影響を与えました。

それから26年経ちました。私たちは薪を焚き、畑を耕し、石を積み、そして今TVの無い生活を楽しんでいます。

■ 雑草といえば雑草 by T2021/04/06

立金花(リュウキンカ)
コメツブウマゴヤシ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ・・ちょっと前まで雪が積もっていたというのに、みるみる雑草が伸びています。

雑草が生えない土地は死んだ土地。雑草は二酸化炭素を吸収し酸素を供給してくれています。

自生雑木林に囲まれた里山に住んでいると、過度に作り込まれた庭は何となく居心地が悪く、妙に浮いた庭に僕には見えてきます。それよりも適度に雑草が自然と蔓延り、グランドカバーになっている庭の方が、より美しく感じます。

何を美とするか、主観に振り回される個人として、美を定義することは困難です。そんな時、美の定義を模索するよりも、美の効果に意識を向けるほうが、かえって本当の美に気づくことが出来るのかも知れません。

庭に囲まれ、毎日気持ちがゆったりして、心が寛く穏やかならば、その庭の美はある意味で本当であり、美の効果が発揮されているのかも知れません。

反対に、いつもイライラ周囲に当たり散らす毎日ならば、その庭の美は偽りの美なのかも知れません。たとえ草取りが徹底していたとしても、それは他人の評価、世間の目を意識するだけの美なのかも知れません。世間の目と呼ぶものは、自分の目です。

美しい庭というものは、心身を健康健全にしてくれるはずです。

写真は我が家の庭に群生するようになった立金花(リュウキンカ)。雑草といえば雑草です。

■ 脱塩素水 by T2021/04/07

雨水貯水システム
皆さんご存知の通り、水道水は殺菌のために塩素を含んでいます。

先日、ある金山里山の会メンバーが言っていました。「椎茸原木に水道水散布をすると、塩素によって菌にダメージを与えるのではないか」と。

椎茸菌に限らず、植物に散布する水も、水道水よりも天然の雨水のほうが良いのかも知れません。

我が家では雨水を貯水し、庭や菜園の散布に利用しています。我が家は原則屋根の雨樋を設置していませんが、玄関前の約3mと薪置き場のガルバリウム波板屋根4mのみに、雨水貯水用雨樋を設置しています。貯水槽は、昔妻の実家で種籾浸し用に使われていたコンクリート槽を利用しています。

写真は、薪置き場貯水システム。ドレーンパイプはコンクリート槽の下部まで伸びていて、雨水が下から入るため、古い上水が流れ出し循環するようになっています。

■ 現代の辞書に by T2021/04/08

塗装前の木製サッシ

先日から作業している家の外壁塗装。破風や桁(けた)の塗装も終了し、残りは木製サッシとなりました。

アルミサッシが主流となった現在住宅では、窓枠の塗装は不要です。しかし我が家はアルミサッシを使用しておらず、木製サッシのため塗装が必要です。

塗料はシッケンズのエボニー色。これも20年前の新築時から使用しています。

昨日の朝にマスキングテープを貼り終え、今朝は6:00前から塗装し始めました。朝食前に窓枠2つ仕上げ。

日中は仕事のためDIYはムリ、ならば朝早く起きればよい。時間は作るもの。現代は便利になったおかげで、時間が短縮されているはず。車、洗濯機、エアコン、掃除機、メンテナンスフリーのアルミサッシも便利な代物。

現代の辞書に「忙しい」という言葉は無い、と自分に叱咤しています。

■ やったー!合格 by T2021/04/09

ウイスキー検定2級認定証

ウイスキー文化研究所認定のウイスキー検定2級に合格しました。
今後は1級合格に向けて精進します。1級を受験するためには2級取得が必須なため、今回はその通過点です。とはいうものの合格はやっぱり嬉しい。

ウイスキー文化研究所の代表、土屋守氏は、2014年NHK朝の連続小説「マッサン」においてウイスキー考証として監修を務めました。

日本ウイスキーは世界5大ウイスキーの一つに数えられ、その中でも特に近年評価が上昇しています。そんな日本の研究所レベルは今や世界標準レベルと言えましょう。

2級合格者は、合格者限定のセミナーを受講できます。ウイスキーをテイスティングしながらのセミナーは、とても楽しみです。

2級程度で生意気かも知れませんが、ウイスキーに関するある程度の博識と資格は、同様の趣向を持つ人と刺激的で楽しいコミュニケーションを可能にしてくれます。

現在、コロナの影響で海外渡航が困難です。1級合格が先か、スコッチの聖地の一つ、アイラ島を訪れるのが先か、とにかくどちらも実現を願っています。

■ ステイホームの今こそ by T2021/04/10

FIRE
かつて実母が言っていた。
「あなたが学校を卒業して社会人として稼ぐようになれば、今まで負担していた教育費等の負担も無くなって、さぞかし楽になるだろう・・と思いきや、全然そうならなくて、知らず知らずのうちに何かにお金を使ってしまい、結局一緒なのよね。」

養ってもらっていた身分の僕が言うのも何であるが、所詮人間とはそういう者である。お金があれば、あるだけ使ってしまって、何に使ったのか省みても分からないのである。

ステイホームで海外旅行もできなくて、宴会外食もできなくて、その分確実に家計にゆとりができているはずであるが、皆さんはそのゆとりを体感していますか?そのゆとりを何か生産的・有意味なことに投資していますか?

〈パーキンソンの第2法則  支出の額は収入の額に達するまで膨張する〉

この傾向を打破するためにも、ステイホームの今こそ、経済的・時間的ゆとりを生産的・有意味なことに投資したいものである。

たとえば、ステイホームの今こそ、FIRE

FIREとは、Financial Independence Retired Early つまり早いとこ資産を作っちゃって、あとは資産運用で、左うちわで悠々自適

そんなFIRE、最近欧米の若者たちに増えているようだ。そんなFIREを実現できるか否かは別として、少なくともFIREを目指してコツコツ先取り貯蓄・投資する姿勢は、パーキンソンの第2法則を打破する力を持つ。

コツコツFIREを目指して、コツコツ働いて、収入が増えてもコツコツ分相応な暮らしをすれば、たとえ左うちわを持てなかったとしても、何かが残るような気がする。結局のところ、お金持ちとは読んで時の如く、お金をたくさん使う人ではなくて、お金をたくさん持っている人である。

ステイホームの今こそ、心にFIRE、心に情熱の炎を。