One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 自然と庭 by T2021/07/30

作り込まない庭
日本人は、古くから自然を神として崇めてきたようです。太陽、山、川、岩などなどなど、自然の至る所に、やおよろずの神々の存在を信仰してきました。

一方、西洋に多く見られるキリスト教の教えでは、唯一絶対の神が人間を作り出し、人間と自然を区別して、自然は人間が支配し利用する対象として存在しているという世界観です。

そんな世界観の違いは、日本の庭と西洋の庭との違いにも表れているようです。幾何学的に整然と作り込まれ、あたかも人間が自然を克服しているかのような西洋の庭。そんな庭よりも、花は野に咲くよう、木々は森にあるよう、日本人たる僕は、そんな自然の一部としての庭に親和性を感じます。

富山県砺波市の散居村に見られるような、鬱蒼とした木々に囲まれたカイニョ屋敷林の庭は、芝生広がり見通しの効く西洋の庭にはあまり見られないでしょう。でも、ひょっとしたら遠くまで見通せる庭は、人間の支配欲を表しているのかもしれません。

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