One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 家飲み高じてカーヴ? by T2017/11/30

将来カーヴになる予定
週末、街に出かけたついでに、ワイン卸商「カーヴ・ロンド」へ予約してあった赤ワインを受け取りに立ち寄りました。

里山に住んで17年、街でお酒を飲んでくることがほとんど無くなりました。飲むのは週末中心の専ら家飲み。夫婦共々お酒が好きなので、夕食はワインボトルの半分で、好きな音楽を聴きながら2時間ぐらいかけて飲食を楽しんでいます。

公共交通機関の不便な里山暮らしということもあり、飲食費やタクシーなどの交通費に出費する代わりに、自分で吟味したお酒そのものに投資する方が、コストパフォーマンスが高いのではないかと思うわけです。

富山市内にある「カーヴ・ロンド」は、レストランなど業者相手のワイン卸商です。日曜日のみ一般購入ができます。会員になればお知らせが郵送され、毎月一回のワイン試飲会情報を得ることができます。

カーヴ(cave)とはフランス語でワイン地下貯蔵庫のこと。「カーヴ・ロンド」は地下ではありませんが、コンクリート打ち放しの空きビルを改装したような建物で、中に入るとヒンヤリ感があります。なかなか味のある空間で僕は好きです。

我が家One’s Wayでも、コンクリート基礎内の通称ベースメント空間に、ワイン保冷庫を設置してカーヴスペースを作ることを将来的に考えています。17年間外飲みを節約した分でカーヴ制作費は捻出できていることでしょう。マイ・カーヴができると益々家飲みが増えそうです。

写真はベースメント内の将来カーヴになる予定の空間。天井は一階の床下で、現在野菜や採取種の保管場所です。

■ ウイスキーは世界標準酒なり。それに比べて日本酒は・・ by T2017/11/30

キャビネットには
ウイスキーの定義は以下の条件を満たすお酒のことです。

①穀物を原料としていること
②蒸留酒であること
③木樽で熟成してあること

この3つの条件を満たすお酒ならば全てWhisky(Whiskey)とのことです。

ウイスキーとはヨーロッパ発祥、ヨーロッパ中心の限定された地酒、洋酒という意味ではなく、世界標準のいわば普通名詞としてのお酒カテゴリーなわけです。

例えば日本酒やワインはウイスキーではありません。醸造酒であり蒸留されていないからです。ブランデーは蒸留酒ですがブドウを原料としているため①を満たしていません。米焼酎や麦焼酎は①②を満たしており、木樽熟成してあればウイスキーですが、惜しいことにほとんどの焼酎は商売優先、即利益回収のためか、木樽熟成されずに出回っています。

ウイスキーの語源は、古いゲール語「ウシュクベーハ(生命の水)」から来ています。発酵醸造酒を蒸留することによって糖分をゼロにし、アルコール度数を高めることによって保存料や添加物皆無で長期保存を成就しています。血行を促進し滋養を高め病気の際は気付薬となる、まさに生命の水です。

経済的にもウイスキーが最もコストパフォーマンスが高いと僕は認識します。飲む量にも個人差はありますが、ひと瓶を空にするまでの日数はウイスキーが最長の部類でしょう。ビールなどはひと瓶一日はおろか1時間も持たないでしょう。

ウイスキー=高級酒というイメージは、酒税法の改正もあり、もはや消滅しつつあります。 それに比べれば発泡酒など「なんちゃってビール」は割高で添加物いっぱいの不健康酒だと僕は思います。

一方、日本酒は極東の地酒であり、日本という言葉を含んでいる限り世界標準酒にはなり得ませんが、それ以上に世界標準と到底成り得ない理由があります。それは僕に言わせれば醸造用アルコールを添加していることです。しかもそれを本醸造と恥かしげもなく断言している傲慢さです。更にアル添していない日本酒を純米酒として特別扱いしている情けなさです。それに比べワインは何の表示もなく全て純ブドウ酒です。ワインにアル添したらヨーロッパで暴動が起こるかもしれません。

僕は日本酒を嫌っているわけではありません。日本酒に頑張ってもらいたいのです。日本酒を真面目に考える消費者と、真面目に作る生産者が増えて欲しいと切に願ってやみません。

でも現在の体たらくが続くようならば、我が家One’s Wayのパントリーに日本酒の居場所はありません。(ただし頂き物は別です。) パントリーにはワインと時々焼酎、加えて自家製梅酒が保存されています。そしてキャビネットにはシングルモルトウイスキー及びブレンディットウイスキーで決定です。ちなみに日本産ブレンディットウイスキーはクオリティが極めて高いと思います。

郷土の文化を大切にし、郷土を愛したいが故に、敢えて現在の日本酒には抵抗します。酒飲みの男ならば、それくらいの筋は通すべきでしょう。