One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ おひつの話 by T2020/01/20

おひつ

我が家では、今でもおひつを使っています。ご飯をガスで炊いて、鍋からおひつに入れ替えます。木の香りがして冷飯になっても美味しいです。そんなもんだと思ってしまえば面倒だとは感じません。むしろ日常を丁寧に過ごす体感があります。

おひつを見ていると生命の不思議さを感じたりします。木は切り倒されてもなお生き続けているかのようです。乾くと木のおひつはスカスカになり、ご飯を入れれば適度に調湿してくれ、水を張るとおひつは膨張しほとんど水漏れしません。

それに対して、炊飯ジャーの場合、ご飯にテフロン臭がついたりするのが嫌いです。それ以上にビジュアルの問題です。炊飯ジャーを眺めるよりおひつを眺めている方がデザイン的にも気持ちが良いです。それは薪小屋に積まれた薪の山を眺めていると気持ちが良いですが、灯油のタンクを眺めていても全然面白く無いのとよく似ています。だから結婚して29年間一度も我が家には炊飯ジャーは存在しません。

どうせならば、日常目にする風景こそ気持ち良いものにしておきたいと思っています。