One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ キャッシュレス by T2020/01/23

里山の塩
我が家の自家製塩「里山の塩」。作り方は焚き火で海水を煮詰めるだけ。

時々「里山の塩を売ればよいのに」言われますが、「里山の塩」を作り始めた15年前から一度も販売を考えたことはありません。

その第一の理由は、今僕は別にお金に困っているわけでないということ。
販売するために無理して作る必要もなく、自産自消+α量を生産できれば良いからです。

第二の理由は、キャッシュレス経済の試みであること。
原材料は富山湾の海洋深層水(高濃縮)で10ℓが250円ですので完全なキャッシュレスではありませんが、燃料は剪定枝、建築廃材などです。それらは可燃物ゴミとして処理するとなると有料で焼却場へ搬入しなければなりません。有料で処分する代わりに無料で有効活用すれば、海洋深層水の調達費用は軽く相殺できキャッシュレス。

出来上がった「里山の塩」の一部は、剪定枝を頂いた方や建築廃材を頂いた大工さん方に返礼として差し上げます。有難いことに塩は不要という人間は存在しません。不要なモノが必要なモノになって帰ってくる。塩の返礼というキャッシュレス。

Aさんにとって要らないモノや処分に困ったモノが、Bさんにとって必要なモノであり、そこで生産されたモノはBさんに限らずAさんにとっても必要、と言った理想的ウィンウィン関係の出来上がり。

忘れてはならない重要な点。それは
キャッシュレス≠タダということ。
世の中にタダという存在はありません。タダとは無価値ということです。世の中に無価値な存在は皆無。如何なる存在にも価値があるという哲学です。
たとえ処分に困った剪定枝や建築廃材であったとしても、その価値に対し代価(返礼)を支払うことは重要。肝に銘じています。