One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 金山映画の会 by T2020/03/01

「父と暮せば」チラシ
昨日、地元の金山コミュニティセンターにて映画鑑賞会がありました。妻が発起人となり始まった映画観賞会(金山映画の会)です。今回で2回目です。回覧板と地域振興会だより以外全く宣伝しておらず、第一回目は多くて5、6名くらいだろうと椅子を用意しておりましたところ、15名の参加をいただきビックリしていました。今回の第二回目は新型コロナウイルスのご時世ですので、そんなに多くないだろうと思っていましたところ、26名もの方々が来場して下さいました。本当に有難うございます。

今回の上映映画は、八千草薫さんの遺作となりました『ゆずり葉の頃』でした。淡々と物語が進むわけですが、奇をてらわず、ウケを狙わず、しかしながらも引き込まれてしまう日常の非日常性は圧巻でした。

奇をてらわず淡々と、ただ良い映画を観るだけの会です。当日準備もカンタン。スクリーンとプロジェクターと椅子をセッティングするだけ。事前にたくさんの資料を作ることも無し、傷害保険に加入することも無し、天気を心配することも無し。参加者に事前予習や課題練習を要求することも当然無し。映画を観るフリをしてお昼寝も良し。ただ映画を観ることを口実にコミュニティセンターに集まる会です。

今回80歳代のご夫婦が二人で参加されていました。買い物用手押し車を押しながら歩いて映画を観に来て下さいました。歩いて来たので身体が暖かくなったとおっしゃっていました。

上映開催日は覚えやすい第5土曜日の14時から。第5土曜日なので年に約4回です。
参加費は100円です。
次回は5月30日にお会いしましょう。

■ 人混みを避けてきた薪焚き人の会 by T2020/03/02

薪原木の搬入
昨日、薪ストーブ仲間4名で、森に入り薪原木の伐り出し作業をしました。

自前のチェンソー、持参燃料、各自の軽トラック、これだけ有れば貴重な薪エネルギーを自給できるなんて何と有難いことでしょう。金山里山の会に感謝しています。

今のご時世、人混みを避けろという集団圧力が強まってきましたが、私たち薪焚き人は、誰かに命令されることもなくずっと以前から、休日人混みを避け、ひと気のない森で生産活動を行ってきました。そのライフスタイルは時世の変化に関わらず全く変化しません。

朝食後、豆を手挽きして入れたコーヒーを飲んだ後、その出し殻コーヒー豆に再度お湯を注いだ二番煎じコーヒーをマグカップに入れ、森に持参しました。普段家では飲めた代物でない二番煎じコーヒーが、森の中で休憩時に飲むとこれが結構美味しいんです。森の中には自動販売機もコンビニエンスストアも何も無い。だから、そこにコーヒーがあるというだけで美味しく感じられる。森には人間を知足の人に変える力があるようです。

俺たちゃ 町には 住めないからに 「雪山讃歌」より

■ 危機こそチャンス by T2020/03/03

マメザクラ
全国の多くの小中高校が休校になるようです。降って湧いたような長期のひとり時間。有効に活用する子どもと無為に過ごす子供の間にますます格差が広がることでしょう。

乳幼児だったらいざ知らず、小学生だったらカンタンな家事は可能のはず。勉強も強制的に宿題を出してもらわないとできない子供と自ら興味を持って学習や読書等を持続できる子どもとに分化されることでしょう。

学校が休みだと働くことが困難になると話す保護者もいると聞きました。子供が休みだと親の負担が増えるといったメッセージばかり流れると、子供の立場だったら「自分はいない方がいいのかな」とイジケちゃうよね。

アメリカの故ケネディ大統領就任演説を思い出します。
「あなたの国があなたのために何ができるかを問うのでなく、あなたがあなたの国のために何ができるかを問うてほしい。」
この危機に際し、ただサービスを求めて受けるだけの人間と、自分でできるサービスを自ら模索する人間といった格差が広がるでしょう。

人類も含め自然界は環境の困難に直面した時、それを克服適応した種が進化の枝分かれを起こしてきました。
人間は猿から進化したと言われていますが、現在も依然として猿のままの猿も存在しています。
『紅の豚』の主人公ポルコのセリフをもじるとこうなるのかな?
「考えないサルは、ただのサルだ。」

金山里山の会の会長さんも、この危機に当たってテレワークの働き方が促進したと話しておられました。
「里山の森の中で生産的活動を行いつつ、スマートフォンやSNSを活用し職場ともコンタクトを取りながら仕事できるなんて最高じゃないですか!」と僕は思わず口走ってしまいました。

■ 5時起き by T2020/03/04

柴
明るくなるのが早くなってきた。それにつれて起床も3月から30分早めて5時起床。
薪ストーブの火を熾して、柔軟ストレッチしていると、外活動OKの明るさに。

朝食までの約1時間が貴重。その日の状況に応じてランニングや薪割りや掃除を選択するが、今日は9時から仕事で午後から雨予報なので、今朝のうちに柴を束ねて雨仕舞い作業に徹した。予定よりも柴処理が進んだので加えて薪割り作業も少々できた。

家に戻ってラジオを聴きながらの朝食。ニュースや情報源は専らラジオである。朝時間はとても能率の上がる時間帯なので、テレビや新聞に時間を費やすのはすごくもったいない。我が家の午前中テレビ視聴時間は1年間で合計10分以内だろう。朝からテレビを見るのは台風情報と選挙結果ぐらい。新聞はそもそも定期購読していないので0分。

コーヒー豆を手挽きして淹れ、ヨーグルトと共にモーニングコーヒー。加えて今朝は昨日仕舞ったお雛様のお供えキットカットをお下がりとして頂いた。

今日の午後から明日にかけて前線通過及び冬型。よってネクタイは今シーズン最後になるやもしれないツイード・タイを選択。ブルックスシャツとインディゴジーンズでアンディ・ウォーホル風にまとめてみた。

■ 君よ 散財にためらうことなかれ by T2020/03/05

サロン ド エスタミネ

感染不安と活動自粛ムードから経済活動の縮小傾向が見られます。
さあ!「いざ鎌倉」こんな時こそ打って出る時。

正直言って僕はケチです。日頃無事の時は出費を抑えます。出費には投資、消費、浪費の三つがありますが、特に浪費と無駄な消費を抑えます。だから人付き合いの悪い印象を持たれます。

ですが有事の時こそ、自分の大好きなお店や誠実に頑張っている経営者を応援する時だと考えます。僕の応援する経済力なんて微力です。しかし現在の国民国家の主人はキングでも皇帝でもなく消費者です。皆んなの消費行動が世界を変える大きな力になり得ます。

株価が下がり底値の時こそ買い時。そんな長期投資の理念のように、今こそ良質のビジネスを応援し悪質のビジネスを淘汰する時です。

オススメのフレンチレストランをご紹介いたしましょう。
高岡市にある「サロン ド エスタミネ」
エスタミネさんは、予約のみのお店で原則ひと組だけの食事サービスです。だから感染症リスクは極めて低い。シェフは食材に神経を使っておられますので安全で免疫力もアップ。

ところで、関東大震災の際、こんな看板が立ったという話を聞きました。
「君よ 散財にためらうことなかれ 君の十銭で浅草が立つ」

ティッシュペーパーやトイレットペーパーにお金を使うくらいなら、美味しいものを気持ち良く食べて健康を維持しましょう。

■ 無変化の自転車の工具 by T2020/03/06

自転車用工具

自転車、とりわけサイクリング用自転車はとても簡素な作りになっていて、分解掃除や部品交換はとても簡単、しかもクルマのように車検や税金はかかりません。さらに、自分で分解掃除や部品交換などを行えばメンテナンス維持費がとても安上がり・・ました(過去形)。

残念ながらなぜ過去形かというと、今どきのサイクリング用自転車は部品の構造がとても複雑になってきており、分解掃除をせず即交換しなければならない部品が多くなってきています。それにつれて購入費は無論、維持費も格段高額になっています。

僕はそんな自転車を楽しく思わないので、今どきのサイクリング用自転車に乗りません。かたくなに昔流のサイクリング用自転車に乗っています。

コンピュータやIT機器の世界では、時流に逆らって旧型機器を使用し続けることはほぼ不可能です。大概のツールはそんなもんでしょう。しかしサイクリング用自転車は時流に逆らうことのできる数少ないツールの一つです。それには理由があります。それは、

日本には競輪競技があるからです。ギャンブルとしての競輪は条件を一定にすることがとても重要であり、そのおかげで競輪用自転車は数十年間全く変化していません。変化していないスポーツ用自転車が現在も第一線で活躍使用されています。

僕のサイクリング用自転車は、競輪用自転車をベースに、ブレーキとフェンダー(泥除け)とキャリアを加えただけの自転車なので、容易に無変化を維持できているのです。

無変化なので、分解掃除をするための専用工具も無変化。写真に見られる工具は30年以上前の学生時代から使用している工具類です。

■ 烏(カラス)の行水 by M2020/03/07

ハシブトガラス
昨日、「烏の行水」を間近で目撃しました!

庭の草とりをしていたところ、手水鉢の縁に一羽のカラスが止まりました。私がいた場所からは3mもありません。息を潜めてカラスを見ると・・・

クチバシの特徴からハシブトガラスと思われます。キョロキョロと辺りを見回した後、手水鉢の水をクチバシで弾き、体に水をかけています。周囲にも水は飛び散り、危うく私にも水がかかりそう・・・

クチバシを水に入れ水中の生き物を食べている節も見られました。数分は手水鉢に止まっていたでしょうか。「カー、カー」と別のカラスの鳴き声が聞こえたところで、手水鉢を離れ近くの栗の木に飛び移りました。

また、「カーカー」と別のカラスの鳴き声が・・・。栗の木に止まっていたハシブトガラスは、更に高い柿の木に移動し「カーカー」。

親子なのか、夫婦なのか、兄弟なのか、はたまた恋人なのか?私には「カー」としか聞こえなかった鳴き声にどのようなメッセージが含まれていたのでしょうね。

ハナコ「タロウ、どこにいるの?」

ハナコ「タロウ、出てきてよ!」

タロウ「ここだよ。今行くね!」

草とりのひと時、ハシブトガラスのショートドラマ。

■ コミュニケーションの正体 by T2020/03/08

薪のある風景

薪が集まり易い家と、薪が集まり難い家があるように思えます。
薪が集まってくる秘訣は?

僕が考える薪集めの秘訣を紹介しましょう。
それは、薪を公衆の目によく止まる場所に積んでおくことです。例えば家の敷地内でも道路沿いに面した場所などに薪小屋や薪棚を設置することです。つまり、この家は薪を焚いて暮らしているのだというメッセージを送ることです。

公衆の目に止まりやすいところに薪を積んでおいても、盗難の心配などありません。盗んでいくのが至難の技です。玄関先に薪が積んであるとみっともないと思いますか?乱雑に置かれた薪ならいざ知らず、キレイに積まれた薪は訪問客を迎えるに僕は最適だと思います。

それなら家の煙突が見えているだけで良いんじゃないのと考える人もいるでしょう。煙が登っている煙突ならまだしも、単なる煙突ではインパクトが小さいと僕は思っています。反対に煙突が見えるけれど薪の見えない家は物悲しい印象を受けます。

積まれた薪の場合、一年中公衆の目に触れることができます。キレイに積まれた薪の山は見ていて本当に美しいものです。薪は公共の風景の一部として周囲と調和します。里山の風景にはベストマッチですが、たとえ街中であろうと風景を損なうことはありません。キレイに積まれた薪は風景をデザインするにはとてもよい素材です。

やがて公衆の人々は、薪の積まれた家の住人に出会った時、つまり薪の家主の顔を見た時に薪が頭に浮かびます。また反対に、薪や薪になりそうな木を見た時、薪の家主の顔が浮かびます。
薪=薪の家主というところまで行けば、公衆と家主との間に薪に関するコミュニケーションが生まれやすくなります。こうやって、薪そのものや薪に関する情報が集まりやすくなるというわけです。

ちなみに僕が金山里山の会に誘っていただけたのも、会長さんのお父様が我が家に薪の話をされに訪問して下さったことがキッカケです。

薪に限らず、人とのコミュニケーションを生じさせる源泉は、その人間の背後に見えてくる第二の顔である。そんな気がします。

■ 大豆パワーで絶好調! by M2020/03/09

煮豆
この冬ほど煮豆を作ったことはありません。味噌作りを2月初めに終え、残った大豆を週に1〜2回のペースで煮込んでいます。

夫も私も同じ食材、同じメニューを飽きずに食べ続けることができます。ですから、毎食煮豆が食卓に出ても全く問題ありません。味付け前に茹で豆の状態で取り分けた大豆でサラダを作ろうものなら特別なご馳走になります。

薪ストーブのトップに鍋を置いておけば、一両日中には煮豆が出来上がり。

ここまで煮豆にハマったのには理由があります。大豆に含まれる健康成分を再認識したこと。プラス、脂肪や糖質といった取りすぎに気をつけたい成分が少ないこと。

そのお陰かどうかは分かりませんが、体年齢がこのひと月で1歳若返りました!

さらにオカラ煮が加わり夫は絶好調らしい。一度作れば日持ちもしますのでタイムパフォーマンスに優れ、大量購入したので安価で手に入っており家計にも優しい。大豆のパワーは侮れないですね。

■ 片付けの効用 by T2020/03/10

片付けの塩づくり
写真を御覧下さい。僕は今何をしているでしょう。

いつもブログを読んで下さっている方には、鍋で煮詰めているのは「里山の塩」であることをご存知でしょう。確かに昨日、「里山の塩」を作りました。

しかしそれは100点満点の正解ではありません。僕の認識では身の回りの片付けを行っています。その副産物として「里山の塩」が生産されているに過ぎません。

この度の塩炊きの燃料は、不要な小箱、樹木の剪定枝、確実に消滅させたい使用済み預金通帳、建築廃材などです。

身の回りをスッキリサッパリ片付けていると、結果として「里山の塩」も出来た。ついでに火の番をしながら集めた落ち葉は、新たに広げた菜園に運んで腐葉土に。

身の回りを片付け、不必要なモノを処分し、極力所有物を減らし、簡素に暮らすと、時間とお金が貯まるという面白いウェブ記事を読みました。まず第一に身の回りのモノが少なく且つ片付いていると、探し物にかかる無駄な時間と労力が減少します。第二に、当然のことですが所有物が少ないということは、買い物支出が少ないということです。第三に、自分の所有物をくまなく把握することが可能で、家にあるのに同じようなモノをつい買ってしまったという無駄が無くなります。大体こんなことが書かれていました。

捨て去ってこそ貯まる価値あれ