One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 子孫を敬う by T2020/05/22

シャクヤク
先日、小学校の国語教科書にて「イースター島の森林は何故消滅したのか」という文章を読みました。

イースター島といえばモアイ像。巨石を彫って作られたモアイ像は、現地に住み着いたポリネシア人が先祖を敬う宗教的偶像とのこと。その巨石を運ぶために、丸太として多くのヤシの原生林が伐採されたそうです。それが原因の一つで、現在イースターの森林は絶滅しました。

イースター島の子孫に継承されるべき森林は絶滅しました。原始ポリネシア人は先祖を敬う一方で、子孫に対する尊敬の念という想像力に欠けていた、と著者は考察していました。とても示唆に富む内容です。

私たちは墓参りや仏壇に手を合わせることはあっても、未だ見ぬ子孫に対し合掌することは果たしてあるでしょうか?ご先祖様に感謝することはあっても、未だ生まれざる子孫末裔に対し敬意を具体的に表すことはあるでしょうか?

今日も無駄にクルマを走らせ、地球温暖化と大気汚染を拡大した。今日も赤字国債を発行し、欲望と皮下脂肪と血糖値を増大させた。今日も山を崩し海を埋め立て住宅地を拡大すると同時に、空き家も増やした。今日も私たちは、未来の子孫末裔が受けるべき富の取り分を横取りし、代わりに負債を丸投げした。

最近の日本における出生率の低下という現実は、ある意味、未だ生まれざる子孫末裔に対する、消極的・悲観的な敬意の表れ? つまり・・

生まれざる子どもは、幸福にも不幸にもならない。

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