One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 富山の薪焚き人にとって、最高の薪は… …by T2017/01/26

薪あれこれ
金山里山の会で生産している薪は、コナラ(ホウサ)の薪です。
コナラは金山里山の主木であり、再生萌芽が容易であり、燃焼効率が良い等々の理由からブランド化を目指しています。価格も安定しています。

それはそれで賛成です。ただ以下は、ここだけの個人的な暮らしの話です。
薪作りを開始した約20年前は、我が家の薪ストーブで燃やす薪はコナラなど堅木の落葉広葉樹に限る、それ以外の木は燃やさないぞと僕もこだわっていました。

ところが約15年ほど前に、僕はある薪割り講習会に参加しました。講師はアメリカの薪ストーブ『バーモントキャスティングス』の正規輸入代理店ファイヤーサイドの社長であるポール氏でした。氏は僕に質問しました。

「最高の薪って何だと思う?」

「コナラの薪ですよ」

「違うね。コナラも良いけど、最高の薪というのはね、実際手に入る薪ですよ」

僕はガツンとやられました。
薪に貴賎の区別なし。つまり毎日の暮らしには無理なく薪を入手することが重要で、それぞれの薪の長所を考慮して、賢く薪焚きライフを楽しみなさいということでしょうか。

僕が求めているのはクリスマスパーティなどイベントに使用する薪ではありません。持続的な暮らしを支える薪なんですから。それから僕はスギもマツも柿の木の剪定枝でも何でも薪にしています。

マツやスギやカバなどは着火、焚き付けに最適です。大工さんから頂くベイマツなどの木っ端は、樹皮がないので虫が付きにくく保存に適しています。僕が使用しない木は、海水に使った流木と塗料や接着剤入りの合板と、割ってない竹です。

当然、コナラの原木が手に入ったときはとても嬉しいです。コナラを割っていると赤ワインに似た土の芳香が漂ってきます。生まれて初めて薪を斧で割ったあの青臭い時代を思い出します。あれから20年、薪というものには多くのことを教わりました。


P.S. 話は変わりますが、僕はコーヒーも好きです。コーヒーにも多くを教わりました。それで一番美味しいコーヒーって何だと思います?一番美味しい意コーヒーは、淹れてもらったコーヒーだと最近ふと思いました。

■ 小枝に煌めくダイヤモンド… …by M2017/01/26

霜の降りた朝
今朝の冷え込みはこの冬一番だったのではないでしょうか。庭の樹木の枝に霜が降りていました。日の出直後の煌めきは小さなダイヤモンドを散りばめたようでした。

我が家では、毎日違う風景を楽しめます。去年までは、朝起きてから、食事の準備、朝食、片付け、出勤と分刻みで行動していました。仕事を終えて家に帰った時にはすっかり日が暮れていましたから、里山の風景の小さな移り変わりに気づくことは、よほどのことがない限りありませんでした。

この冬は、小さな違いを認識できます。時間があるから…。

「時間」、それは形のないものです。
しかし、時間をかけることによって目に見える形ができます。『人生、フルーツ』で描かれていることもそういうことでした。

果物、野菜、樹木etc.…今、こうして、ブログをしたためることができるのも「時間」が成せることです。ブログという形で私たちの時間が目に見える形になってきています。

ブログを始めてからひと月が経過し、ブログは私たちの暮らしの一部になっています。

これからも、よろしくお願いします。