One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 冷え込んだ朝の涙 …by M2017/02/01

今朝は久しぶりに氷点下に冷え込みました。ラジオでは10日ぶりの氷点下とのこと。雪がとけて土が見えているところは霜が降り、白くなっていました。

入居から7、8年ほど、朝冷え込んだ日は、雨漏りに悩まされていました。冷え込むのは雲のない天気が良い日の朝です。なのになぜ、雨漏り?

そうなのです。私たちも最初は何が起きているのかが理解できず、翻弄されていました。仕事から帰ると、床に雨漏りの跡が・・・。家にいる日ですと、10時ごろからポタリポタリと雫が野地板から滲み出てきます。1箇所ではありません、あちらからもこちらからも・・・。

水が落ちるところは限られていることがわかってからは、床にバケツを置いたり、家具をシートで覆ったりして対処していました。

床についた涙の跡

2年、3年と経つうちにその正体がわかってきました。
室内に充満していた水蒸気が屋根裏で凍り、それが太陽の日差しでとけ、野地板に染み込み、落ちる時刻が10時頃ということです。

涙を流す野地板

水蒸気は恐らく漆喰壁から出ていたのでしょう。新築工事中の2000年の秋は長雨が続き、日中でも暗い中で塗壁職人の高松さんが仕事をしていらっしゃったことを覚えています。漆喰に取り込まれていた水分が、少しずつ少しずつ蒸発し、室内を満たしていたのだと思います。

薪ストーブを焚くと空気が乾燥して大変だよと聞いていたのですが、当時、湿度が60%を切ることはありませんでした。

業を煮やし、私たちは決断しました。暖房効果は落ちるけれど、屋根裏に通気口を開けようと。ところが、設計士の天野さんとも相談し、次の春には着工と決断した冬、野地板は一度も涙を流さなかったのです。

その後、野地板は全く涙を流していません。屋根裏の通気口は開けずに済みました。漆喰壁の調湿効果は偉大です。その後、湿度計の目盛りは60%を切るようにはなりましたが、50%を切ることはありません。以前の住まいでは、冬になると洗濯物が乾かず苦労していたのですが、我が家では薪ストーブのおかげで丸1日で乾きます。冬にシーツを洗濯できるなんて夢のようです。

入居から5、6年、色々とトラブルもありましたが、今はいい具合に家と私たちが馴染んできたように思います。これからも、この家と良いお付き合いをしていきたいものです。

■ 縄文式のナイフフォークレストを! …by M2017/02/02

ナイフフォークレストになったカロリーメイト

週末は自家製パンでワインを楽しんでいることは先に記事にしました。


bue-dueのワイングラスラック

薪ストーブで焼くパン



この習慣が8年続いたことにわれながら驚きです。それ以前は、美味しい食事パンを求めて、名古屋のお店から取り寄せたり、富山市内のお店へ買いに行ったりしていました。


最初は試行錯誤の繰り返しでしたが、ある程度安定的に焼けるようになってからは、全粒粉の割合を変えたり、レーズンの替わりに干し柿をスライスして混ぜ込んだりして、変化を楽しんでします。


ところで、毎週のことですので、以前からナイフフォークレストを探していたものの、なかなか気に入ったものが見つからないのです。とうとう、自分で作ってしまいました。


きっかけは、加積焼作家濱元丈二さんの一言でした。「庭の土で焼けますよ。」


濱元さんは、唐津「隆太窯」で修行の後、東京でご活躍され、縁あって富山県滑川市で開窯されました。私たちと気が合いそうだからと、夫の後輩から紹介を受けた作家さんです。2015年の秋には、One's Wayのイベントにも協力してくださいました。


濱元さんは地元の土で作品を制作されていました。過去形なのは、2015年の6月に加積窯を閉窯されて、生まれ故郷の種子島へ帰られたからです。その濱元さんに「富山の里山ならどこの土でも陶器が焼けますよ。」と言われたのです。


ガーデニングや菜園での作業中に出た粘土(キメが細かいため、スコップを入れたところに光沢感が出ます)を夫にとっておいてもらいました。水を加えてこね、成形し、乾くまで放置しました。


夫が塩炊きをする時に火の側に置いて素焼きしてできたのが、写真のナイフフォークレストです。夫は、カロリーメイトと呼んでいますが…。納得できる出来栄えとはとても言えませんが、毎週末に使っています。


同時に作った器は、焼いた時にヒビが入ったため、外の水場のタワシ置きに、2度目にはビー玉大のボールを作り、アロマテラピストの友人にあげました。


次は何を焼こうかな。


ちなみに我が家の川向うに縄文時代の遺跡があります。当時の土器と比べると、私が焼いた土器はとても稚拙なもです。縄文人が見たらなんと言うのでしょうね。


※加積窯の濱元丈二さんの詳細は、One's Way-それぞれのあたりまえ-のサイトをごらんください。

■ 我が家のコーヒーミル …by T2017/02/03

我が家のコーヒーミル
我が家のコーヒーミルは、カリタの鋳鉄製すりつぶしタイプのコーヒーミルです。結婚祝いとして職場の同僚から頂いたというか、これが欲しいとこちらから所望したコーヒーミルです。

同僚曰く、思ったより安かったそうで、コーヒー豆を入れるガラスの容器と、ペアカップもつけてくれました。カップの片方を割ってしまったので、こっそり同じものを購入し、今もペアで揃っています。

コーヒーミルなんてお洒落だけど、どうせ飽きちゃってすぐにブックスタンドか置き物になると揶揄されましたが、あれから四半世紀以上、一日に最低2杯は飲むであろうコーヒーを毎日挽いてくれています。

四半世紀の間に2度ばかり分解掃除をしました。刃物ではなく臼物なのでこまめに研ぐ必要もありません。一度も壊れたことがありません。そもそも壊れる心配のある箇所が見当たりません。

動力源は人間、回転速度の微調整など複雑な動きも人間が担当するので、コーヒーミル自体はシンプルそのものです。先に動かなくなるのは人間の方でしょう。その時は私たちを静かに看取ってください。

なんか『おじいさんの古時計』のような話になっちゃいました。

■ 富山の空にオ・スプレイ飛行中? …by M2017/02/03

窓ガラスにへばりつくクサギカメムシ
写真は、我が家の窓ガラスにへばりつくオ・スプレイです。何のことはない、カメムシです。

秋の終わり頃から室内を飛行し始め、気温が5度以下になると見なくなります。寒中とはいえちょっと暖かくなると、どこからともなくブーンと飛んでくるのです。

お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが「オ・スプレイ」は、カメムシの特性、強い臭気を噴出するところから、夫が命名しました。食事中に、料理の中に墜落することもしばしば。臭気を噴出する前に取り除こうとあたふたします。間一髪、間に合うこともありますが、時には料理から悪臭が・・・。

我が家で墜落するのは全長18mmのオ・スプレイですから、笑っていられますが、全長18mのオスプレイが上空を飛ぶとなったら気がきでないですね。

週末に向けて、気温が上がる予報が出ています。また、オ・スプレイと戦いながら食事をすることになりそうです。

■ ハプニングあり、薪用樹木の伐採 …by M2017/02/04

立春の今日、朝から雲ひとつない青空です。明け方は冷え込みましたが、日が昇るとともにどんどん暖かくなり、ゆっくりと朝食をとったあと、樹木の伐採に行ってきました。

去年の年末に、近所の方から薪用に自由に切って持っていっていいよと言われていた樹木です。谷間の水田にかかっており、実った稲穂に木の葉から露が落ちたり、落ち葉が水路を詰まらせたりして、厄介だったようです。

夫一人では危険だからということで、私がお供しました。防寒具に身を包み、いざ出陣。といっても私ができることは見守るだけ・・・。

急斜面に立つ3本のコナラ、1本目は思い通りに切り倒すことができたようで、夫は満足気な表情を浮かべていました。
足場の悪い中での伐採作業

2本目、絡まっていた藤づるを切ってから、倒れる方向に切り込みを入れました。樹形を見ながら木の重心と倒れる方向を考えて入れているようでした。ここまでは、順調にだったのですが‥。
この直後にハプニング

最初に入れた切り込みの反対側を切るのですが、なかなか倒れません。傾きもしません。ギギという音とともにチェーンソーの刃が挟まり動かなくなってしましました。樹木の上部でもう1本の木と絡まっていたのです。

二人ではどうしようもなくなりご近所さんにSOS。ご近所さんのチェーンソーで切るのですが、夫のチェーンソーは抜けません。そこで、くさびを打ち込み、夫のチェーンソー脱出に成功。2本目の木はほとんど切れていたので、3本目の木を切ることに。

ゴゴゴー、2本同時に倒れました。ちょうど通りかかった金山里山の会の会長さんと私は、拍手で伐採を讃えました。

ご近所さんと会長さんが現場を後にされ、ようやく私の出番がありました。夫がチェーンソーで切り倒した樹木を枝と幹に分けたものを運ぶという作業。1本分だけ行って本日の作業は終了しました。

夫いわく、今日は2本倒すつもりが、ハプニングのおかげで3本倒すことができたそうです。
災い転じて福となったようです。

■ 朝食後のコーヒーで、グラスホッパーする? …by M2017/02/05

食後のコーヒーでグラスホッパー
今朝は食後のコーヒーにホイップクリームを入れて楽しみました。金沢の香林坊に数年前まであった喫茶店グラスホッパースタイルの飲み方です。

金沢は私たちが好きな街の一つで年に1、2度遊びに行きます。ここ数年は訪れる回数は減り気味ですが・・・。食、歴史、アートetc. その時々でテーマを決めて丸1日楽しみます。

遊びに行った際に必ずと言っていいほど立ち寄ったのがグラスホッパーでした。カフェではなく、喫茶店と称するのに相応しい雰囲気のお店です。クラシカルな調度品に囲まれ、器にも凝っており、ソファにゆったりと腰掛けくつろぐことができました。

今から26年前結婚当初、二人で初めてグラスホッパーを訪れた時、ソファの後ろに飾られた壁いっぱいの油絵で私たちはベルナール・ビュッフェを知りました。その存在感、タッチ、不安定な構図、緑と赤を基調とした色彩、今でもありありと思い浮かべることができます。その後、富山の画材屋さん「キレイ堂」でビュッフェのポスター「黄水仙の花束」を見つけて購入、額装して20数年ずっと飾ってあります。

昨日の朝、数ヶ月ぶりにホットケーキにホイップクリームを添えて食べました。今朝は、その残りがグラスホッパースタイルのコーヒーになったのです。ちょっとリッチな気分に浸れました。

ちなみに、コーヒー、生クリーム、砂糖は「こころにおいしい。からだにおいしい。みどり共同購入会」で購入したものです。我が家の食にみどり共同購入会さんは欠くことができない存在です。

※ みどり共同購入会のウエブサイトはこちらです。
https://www.midori-toyama.com

■ 昭和23年やよいの雛人形 …by M2017/02/06

昭和23年弥生の雛人形
立春を過ぎたので雛人形を飾りました。箱には「昭和23年やよい」と書かれています。

私の雛人形ではありません。父方の昭和22年生まれの叔母のものです。数年前のこの時期にたまたま実家へ行ったところ、実家のリビングに私の雛人形と一緒に飾られていました。

自分の雛人形を持って帰りたいと両親に言ったのですが、妹と二人のものだからあなたにあげることはできないと言われました。そのかわりと言っては何ですが、一緒に飾ってあった叔母の雛人形をもって帰ることになりました。

父方の叔母は二人いるのですが、二人とも女の子(私にとっては従姉妹)がおり雛人形はそれぞれの家にあるからいらないとのことでしたので、心置き無く我が家で飾ることができます。

第二次世界大戦が終わってから3年弱の時代でも雛人形を飾っていたのかと思うと不思議な気がします。戦争とは・・・、平和とは・・・一体何を指すのだろう?

それはそうと、この時期に3年前から行なっていることといえば、味噌の仕込みです。以前より味噌を作りたいと思っていながら歳月だけがどんどん過ぎました。3年前に一念発起して作ってみたところはまりました。思ったよりも手軽にできて美味しい。

1年目はカビが出て3分の1くらい捨てました。2年目は塩分濃度を上げたところカビはほんの少しですみました。3年目の今回、カビ防止のために表面を酒粕で覆うとよいと聞いたので試してみたいと思います。

ちなみに材料の塩は夫が炊いた「里山の塩」、大豆と麹はみどり共同購入会さんで調達した無農薬、有機栽培の原料ですので、安心して毎日食べられます。

※ 「里山の塩」については、こちらの記事をご覧ください。
http://onesway.asablo.jp/blog/2017/01/26/8314080

■ もう、後戻りはできない… …by M2017/02/07

薪ストーブは日向の暖かさを生む
今日はとても寒い1日でした。朝の冷え込みはそれほどでもなかったのですが、日中も気温は上がらず、0度前後を行き来していたのではないかと思います。

このように寒い日は、薪ストーブの暖かさを実感できます。室温は15度ほどなのですが、十分暖かいのです。その秘密は…。

夫は薪ストーブの暖かさを日向と日陰にたとえて説明します。薪ストーブの暖かさは日向の暖かさ、エアコンやファンヒーターの暖かさは日陰の暖かさだと。

同じ気温でも日差しがあれば暖かく感じます。空気の温度は高くなくても、太陽からの赤外線が体を直接温めてくれます。しかし、日陰は空気自体の温度が高くないと暖かく感じられないですよね。

実際、前の家ではダイニングの椅子に冬はクッションを置いていました。そうでないと冷たくて座れませんでした。ところが、薪ストーブを焚くと椅子が冷たくて座りたくないということがなくなったのです。

空気の温度を上げなくてもモノ自体の温度が高くなるのです。すごいことです!電子レンジ効果とも言っています。

おかげで冷え性も解消され、以前は電気毛布を手放せなかったのが、今は、冬でも布団をはね上げるくらいです。

もう、薪ストーブのない冬の生活には戻れません。

■ 味噌の仕込み終えました! …by M2017/02/08

味噌の仕込み終了しました
朝食後は、6日(月)に続いて味噌の仕込みを行いました。2回に分けた理由は、家にある調理器具では一度に仕込めないからです。

今年で3度目と月曜日の記事で書きましたが、3度目ともなるとかなり慣れました。去年は、大豆を叩くためのワインの空ビンを回収に出した直後だったため、代用品として中身の入ったビンで叩きました。重かった…。

今回は昨日が空ビンの回収日だったのですが、1本は回収に出さずにとっておきました。また、柔らかく煮た大豆をビニール袋に入れて叩くのですが、当初はすぐに袋を破ってしまいました。今回は、袋に圧がかからないように叩く位置を考えたので、袋が破れて中身が飛び散ることもなく大豆を潰すことができました。

また、麹と塩と潰した大豆を混ぜるために、前回から”里山の塩”炊きに用いる大きなステンレス鍋を使いました。十分な大きさがあるため、気を使わずに混ぜられます。

そして、今年の新たな試みは、カビ防止のために酒粕でカバーすること。いただきものの酒粕で表面を覆い、その上から重石をして完了。

ちなみに材料の分量は以下の通り。
米麹:2kg
大豆:2kg
里山の塩:1kg(海水を煮詰めたものですのでNaClは78 %:780g)
酒粕:表面をおおう量

夏が楽しみです。

■ 梅の開花を観測しました! …by M2017/02/09

梅の開花を観測しました
今日、富山地方気象台は梅の開花を観測したと発表しました。平年が3月2日との事ですので、3週間も早い開花です。

実は、私たちも昨日、開花した梅の花を見つけました。いつもこんなに早く咲いていたっけ?と夫と話していたところでした。その梅は道を挟んで向かい側の敷地にあるものです。

今はもう家はないのですが、かつてお向かいに住んでいらっしゃたおじさんによると鳥が運んで来た種から大きくなった木とのこと。実は小さいけれど皮は柔らかく、梅干しにするととても美味しいとおっしゃっていました。

住み始めて5年ほどしてからその隣の敷地を菜園用に購入しました。その土地に梅の木を発見しました。同じ種類の梅だったようです。小ぶりでしたが皮が柔らかく梅干しにすると美味しかったです。過去形なのは、昨年は実を全くつけなかったからです。

去年は植樹した南高梅の梅、この梅の実つきも悪く、梅干しを2kgしかつけることができませんでした。今は残り少なくなった梅干しを大切に食べています。

それにしても、地球温暖化をともなう気候変動がどこまで進むのかとても心配です。西日本に大寒波がやってくるとニュースで報道していますが、映画デイアフタートゥモローを彷彿させます。