One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 筋金入りのディープなファン by T2019/10/11

1990年自転車世界選手権

最近の日本ではラグビーへの注目度が高まっているようで、今までラグビーに興味など全く無かった僕みたいなにわかラグビーファンも激増していることだろう。

この現象を、ずっと昔からラグビーを愛してきたディープファンはどう感じているのだろう?

話は変わるが、僕はかれこれ40年近くのディープな自転車ファンである。昔はスポーツ用自転車に乗っていると、よく競輪選手に間違われ、道端で見知らぬおじさんに「稼ぎはどうだ? 」と声をかけられたものである。

今から約30年前の1990年、アジアで初めての自転車世界選手権が前橋市と宇都宮市にて開催された。8月の夏休みということもあり、僕は約2週間の大会中、ほぼ全ての日程をライブ観戦できた。毎日競技場へは朝8時頃に入場し、夜の8時頃までレースを堪能できた。まるで自転車競技場へ出勤しているサラリーマンみたいだった。余りにも真剣に観戦していたので自転車雑誌の記者に取材を受けたくらいだった。

世界トップクラスのエリート選手によるレースにもかかわらず、その頃の日本では自転車競技がマイナースポーツで観戦者数もさほど多くなかった。だからこそ僕みたいなコアなファンが最前列の特等席でゆったりと気持ち良く、連日観戦できたというわけだ。僕はその時、正直言って自転車がマイナースポーツであったことを心から幸運に思った。

現在、健康志向や環境意識の高まりから自転車人口も急増した。そしてインターネットによる情報収集も容易な時代になった。今、自転車世界戦が日本で行われるとしたら、30年前のように優雅にいかないかもしれない。事実、東京オリンピックの自転車チケットも全日程入手は困難な状況である。

ともあれ現在、アジアで初めてのラグビーワールドカップが開催中である。昔からの筋金入りディープなラグビーファンが、特等席で思う存分ライブ観戦できていることを切に願う。僕みたいなにわかラグビーファンは謙虚にラジオ中継を聴くくらいが身の丈に合っているのである。

とはいうものの、ラクビーのラジオ放送って難しいな。

■ 自宅で避難 by T2019/10/12

90年代のモンベルのシュラフ

羽毛布団を新調することにしました。

30年近く使用した羽毛布団を打ち直して使い続けようと布団屋さんへ持ち込んだのですが、羽毛の質もかなり劣化していることが判明。新調した方がコストパフォーマンスが良いとの結論に至りました。

新しい羽毛布団が出来上がってくるまで、かつて独身時代に使っていたモンベル製の封筒型シュラフで過ごします。

山小屋もしくはテント生活気分で、何となく楽しい。

台風19号の中、シュラフで寝るのが妙にマッチし過ぎます。

■ グッドモーニングJ -Wave の頼もしさ by T2019/10/13

グッドモーニング・ベトナム
危険な台風19号の報道が繰り返される。
報道各社は悲惨な被害状況を繰り返し流す。まるで他社報道と悲惨さを競うように。

そんな中にあって、しかも被害の大きい東京のど真ん中から、J-Waveラジオは、冷静に気分を落ち着かせ、そして聴衆を和ませてくれた。
毎週土曜日に放送されているラジオドーナッツ(渡辺祐、山田玲奈、朝8時〜12時)のおかげ。
「ただ今のトーキョーはドーナッてるの?」

ふと、映画『グッドモーニング・ベトナム』を思い出した。
悲惨で過酷なベトナム戦争の最中、アメリカ兵の士気高揚のために送り込まれた空軍兵DJのエイドリアン・クロンナウア(実在人物)は、軍指定の推薦曲を全く無視した陽気で型破りなロックンロールを、持ち前のマシンガントークでもって流しまくる。
他の戦争映画と異なり、『グッドモーニング・ベトナム』では悲惨で残酷な交戦シーンが極めて少ない。只ただ戦争の虚しさ、人種差別や女性差別の告発をテーマに描く。

戦争も、差別も、そして二酸化炭素排出による地球温暖化(スーパー台風)も、人間の所業。
そんな虚しい人類に向けて、ルイ・アームストロングは謳う。
この(ろくでもない)素晴らしき世界 を。


写真:2012年にベトナムのホーチミン市(サイゴン)へ行った時、購入したTシャツ。
   グッドモーニング・ベトナムの精神は生きていた。

■ 肝心なときに by M2019/10/14

防風、かつ保水林
台風19号が各地に甚大な被害をもたらしました。被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

私が住んでいる地域でも(多分)初めての警戒レベル4の避難勧告がでました。そうとは知らずいつも通りに夕食を食べていたところ、夫と私、互いの実家から電話が立て続けにあり、事態の深刻さを知りました。市のウエブサイトで確認したところ、地域内の土砂災害警戒区域に発令されたものでした。我が家から数百m先になります。

幸いにも我が家は大きな被害はなく朝を迎えることができました。

夫はと言えば、夕食を終えた後9時前からゴーゴーとイビキをかき熟睡の様子。朝までぐっすりと寝られた言っていました。普段は早々に眠りにつく私は、暴風がある程度おさまった深夜まで本を読んだり、PCで気象情報を確認したりしていました。

いつもは私より遅くまで起きている夫が肝心なときに熟睡とは…?その理由が判明しました!前代未聞の強力な台風19号の到来がニュースになって以来、心労と対策に追われエネルギーが枯渇してしまっていたようです。

よって、台風が最接近していた時間は熟睡だったということ。(笑)大きな被害がなかったので笑っていられますが、もし、屋根が吹き飛んでいたら、あるいは地盤が緩み土砂崩れが発生していたらと思うと背筋が寒くなります。

何事もほどほどが肝心ということでしょうか。

写真は我が家を守ってくれた防風、かつ保水林です。

■ 落ち葉、折れ枝の処理 by T2019/10/15

石積みのづくり
今回の台風19号でも、家の周りの雑木屋敷林のおかげで私たちは守られました。年々樹木たちが成長し防風と地盤強化になってくれています。お蔭さまで僕は最も台風が接近した時間に安眠?できました。(それに関しては昨日の妻の記事を読んでください。)

台風が過ぎた後は落ち葉や折れ枝が散乱。でもそれは樹木が頑張ってくれた証拠。だから綺麗に掃除するのは僕の仕事であり返礼でもあります。

ところで、皆さんのお宅では落ち葉や折れ枝、剪定枝をどのように処理されますか?
燃えるゴミに出すとなると大変な量になるでしょう。プラスチックやビニールゴミと枝葉等の天然物が一緒に廃棄物として扱われるのは何とも理不尽。枝葉は自然界で分解され、放っておいてもう循環可能な資源だからです。

暴風や洪水後の後片付けで厄介なのは、流木や土砂以上にプラスチック等の人工物なのではないでしょうか。放っておいても分解されず、劣化し細かくなっていくだけだからです

ところで我が家では、散乱した落ち葉、折れ枝などは庭の斜面部に並べた石積みの背後にどんどん積んでいきます。枝葉などは自然に土に還っていきます。土になり固めたところで更に石積みを高くしていきます。こうやって石垣を作るというわけです。高い石垣は無理ですが1m位の石垣なら問題ないでしょう。

庭の除草によって生じた草山も石積みの背後に積んでいくので、捨て場所には困りません。将来的に石垣の背後は肥えた土の花壇にする予定です。

山水には得失なし。得失は人の心にあり。 夢窓疎石

■ 黄色い花が咲く by T2019/10/16


マリーゴールド
菜園では、ナス、ピーマン、オクラ、ゴーヤといった夏野菜を片付けました。
すると、コンパニオンプランツのマリーゴールドの独壇場となりました。
殺風景となった菜園に差し色を添えてくれます。


ツワブキ
庭ではやはり黄色いツワブキが咲き始めました。
側のクヌギが成長したので
来年はもっと日当たりの良い場所へ移植してあげる予定です。

家の中では、ソファーカバーが黄色い冬用カバーに衣替えしました。
もうすぐ薪ストーブに炎が戻ってきます。

猛暑酷暑の夏に、喉から手が出るくらいに待ち望んだ冬が、もうすぐやってきます。
でも直ぐに、寒い寒いと文句を言うんだよね。

そんな人間の性分の傍らで、幸せの黄色い花が咲きます。
幸せは認識の中に咲きます。

■ 今晩にも火入れ by T2019/10/17

火入れ間近
台風19号とその後の雨続きでなかなか屋根に上がることができず、ようやく昨日煙突トップに被せていたネットを外すことができました。これでいつでも薪ストーブを焚くことができるようになりました。

人生で20回目の薪ストーブシーズンの到来。

薪ストーブに火が入るとこんな良いことがあります。
洗濯物が乾くこと。
寝る前に布団が暖まっていること。
お湯が沸いていること。
煮込み料理ができること。
パン生地を発酵できること。
フライパンや鍋を乾かすことができること。
キッチンの使用済みマッチ棒を燃やしてしまえること。
夜をほのかに照らしてくれること。
ワインやウイスキー、レコード音楽を引き立ててくれること。

そして当然、家を暖房してくれること。

まるで見えない小人達がセッセと働いてくれるかのようです。

■ 入りました! by T2019/10/18

入りました!

薪ストーブに火が入りました。シーズン開幕です。

例年通り、火付けはマッチ一本で見事着火。

昨シーズンから行なっている上部着火法にて火を大きくしていきます。上部着火法とは井桁に組んだ薪の最上部に火種を設ける付け方です。火は下から燃やしていく下部着火が常識のように思えますが、上部着火法はその反対の付け方です。上部着火の方が煙突の温まりが素早く、よって上昇気流が素早く生じます。更に煙の量も少なく炉内が汚れません。ジワジワと炎が降りていく光景はとてもエレガント。

更に今シーズンから空気をあまり絞らずに原則全開で燃焼させることにしました。空気で温度調節するのでなく、投入する薪の量で温度調節するのです。夏に開催された薪ストーブ講習会にて、富山県の薪ストーブ店「トリコノート」さんに教わりました。

20年経過した薪ストーブライフ。それでも年々日々学びの連続です。とかく自己流で何とかなってしまう薪ストーブだからこそ、自分のやり方を見直し、より安全で合理的な燃やし方を追求するのも楽しみの一つです。

■ あなたもVOLVOに乗っている。 by T2019/10/19

VOLVO V70
突然ですが、あなたの車にはシートベルトが付いていますか?
(当然付いていますよね。)

シートベルトの付いている車に乗るということは、あなたもVOLVO に乗っているということです。その理由を述べましょう。

そもそも、現在の3点式シートベルトはVOLVOが1959年に開発しました。ですからシートベルトの特許はVOLVOが所有しているわけです。しかし!余りにも公共性の高い貴重な資産特許ということで、VOLVOはこの特許を無料公開しています。つまり、意識的にしろ無意識的にしろ、他社のどんな車に乗ろうとも無料でVOLVOシートベルトの恩恵を受けることができているわけです。

VOLVOの開発したシートベルトによって世界中でどれだけの生命が救われているでしょう。特許を無料公開した背景には、技術よりも利益よりも何よりも人が大事であるというVOLVO精神が潜んでいると言えましょう。

「車は人間が乗る物である。故に車は安全でなければならない。」これがVOLVOのコンセプトであり、アイデンティティそのものです。

VOLVOは世界初の歩行者用エアバックを実用化したメーカーでもあります。(2012年VOLVO V40) 歩行者用エアバックとは衝突した歩行者の命を守るエアバックです。

VOLVOは、運転手ファーストの安全性に留まらず、全生命ファーストの安全性を追求しています。

■ 災害ゴミを減らす by T2019/10/20

最小限の所有物
台風19号による災害ゴミの処理が追いついていないといった報道がなされています。
いざという時に備える意味でも、身の周りの所有物を減らし極力必要最小限の所有物で生活するシンプル・ミニマルライフは有効かと思われます。

また、最近はペットボトルも含めてプラスチック製品がとても増えています。プラスチックは腐らないからという理由で家の建材などに使われ、あたかも半永久のように勘違いしてしまいがちですが、プラスチック樹脂は腐らずに劣化しヒビ割れ粉々になります。いわゆるマイクロプラスチック問題です。

木材などの天然素材は、補修が可能であり、薪ストーブなどの燃料にも転換可能であり、山積みしておけばいずれ朽ちて土に循環します。

ところで、僕はよく親に諭されました。「ゴミの多く出る家はお金が貯まらない」と。

ゴミも元を辿ればお金を出して購入したモノだからです。ゴミを多く排出するということはそれだけ多くのお金を捨てていることに他ならないからです。ペットボトルも当然代金に含まれています。ペットボトルを多く排出するということはペットボトル本数分のお金を捨てているわけです。

だから、我が地域ではゴミ収集車が週2回来ますが、我が家は原則週1回だけ小袋ゴミを出すことをルールとしています。

災害ゴミも然り。災害ゴミも元を正せば大金を出して購入した貴重な家財でした。災害ゴミが多く排出されるということは、それだけ物理的・精神的損害ダメージが大きいということでもあります。

災害ゴミを少なくするということは、物質面での喪失感を少なくするということだと考えます。

失うモノが無い人間ほど、強い人間はいない。