One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 紙を大切に by T2021/05/13

Cafe Beansの豆
最近私たちが利用しているコーヒー豆のお店では、豆の入った紙袋を再利用して、次回購入時に持って行くと、コーヒー豆を10グラム増量して下さいます。

お店の名前はCafe Beans(カフェ・ビーンズ 富山県高岡市)

タイミングが良ければ、コーヒー豆の入った麻袋を頂くこともできます。薪を入れて置くのに重宝します。

紙を資源回収して再生紙をリサイクルするよりも、そのまま再利用(リユース)する方が、環境に優しい。かつ、コーヒー豆もお得。

植樹や森林ボランティア活動みたいに派手で目立つイベントではありませんが、日常の暮らしの中で、紙を大切にする小さな習慣も、地味で賞賛を受けることはないけれど、森林保全につながります。そういう謙虚な姿勢、僕は結構好きです。

■ デバイスのアップデートと森林保護 by T2021/05/08

屋久島_太古の森
我が家にはオフラインで使用しているPCがあります。OSはWindows XPが入っています。とっくの昔にサービスは終了しています。我が家のXPはワードプロセッサーとDVD再生機として稀に使用しています。現在はウイルス対策ソフトなど一切入っていないので、身軽で現役時代よりもスピーディにサクサク動きます。

先日、金山里山の会のデータの入ったUSBを、我が家のMacBook Airでは開くことができなかったため、急遽、隠居中のXPの出番となりました。紙媒体の資料を作る程度ならワープロいわゆるオフラインPCで十分。

更に最近は、PCよりもスマートフォンが普及しています。これだけ老若男女スマートフォンが普及してきたのだから、古典的な紙媒体による情報交換を徐々に減らすように努めていくのはいかがでしょうか?

そんなことしたら、スマホ持っていない人が困るじゃないか!と言われるかも知れません。大丈夫です。何を隠そう、スマートフォンを持っていないこの僕が主張するのですから。無ければ無いなりに知恵を働かせ乗り切る、それが本当のスマートさだと思っています。

とにかく、ITデバイスと同時に日常もアップデートし、古代から続いてきた紙の使用を抑制していくことは、更に太古の昔から脈々と続く森の樹木を守っていくことにつながると思います。

■ 元を取るとはどういうことか? by T2021/05/07

再生可能エネルギー
例えばこんな話を聞いたことがあります。
「太陽光発電への投資は、元を取るのに10年かかる」

この場合の元とは、いったい何のことなのでしょう?
現在の電力料金を基準として、10年間の総金額を下回れば元が取れるということでしょうか?

果たして現在の電力料金というものは、正しく算出されているのでしょうか?化石燃料の消費によって、次世代の取り分をも現世代が使い尽くして、それでもって算出された金額ではないでしょうか?原子力発電による核廃棄物処理費を次世代に丸投げして、それでもって算出された金額ならば、いったい元とは何なのでしょうか?

薪ストーブ設置への投資も同様のことが言えるかも知れません。エアコンや灯油ストーブに対して、薪ストーブが元を取るということは、いったいどういうことなのでしょうか?いったい何が元なのでしょう?

太陽光線や樹木など再生可能エネルギーと石油や石炭など枯渇性エネルギーとを、現時点における金額だけで比較することは無意味だと考えます。むしろ全く次元の違う話だと考えます。

ところで、日本国のかかえる借金の額は国民一人当たりで約1000万円。新生児も、この世に生まれた瞬間に1000万円の負債を抱えます。元を取ることを考える前に、元の正常な形に戻すことを考えるべきです。

■ 断つ by T2021/04/05

J.M.シング著『アラン島』
我が家のDVDレコーダーが調子を悪くしました。5年間保証期間だったので現在修理中です。この機会にTVも修理中は接続を断ち、現在我家ではTV視聴ができなくしてあります。言わばTV断食中。

でも全然困ることはありません。ニュースはラジオやインターネットからインプットできるし、就寝前は読書。図書館から10冊近く借りてきています。

そんな折、昔読んだJ.M.シングの『アラン島』を久しぶりに手に取りました。アイルランド西部つまりヨーロッパの西の果て、アラン島は土地が痩せ、生活の厳しいところです。殆どが岩盤に覆われ土が僅か、その貴重な土が風に飛ばされないよう、岩を砕いて延々と石積みを築いてきました。

私たち夫婦は、1995年夏にアラン島を訪れました。その時は私たちも住む土地を探している最中でした。アラン島の風景は確実に私たちの住む場所の選択に影響を与えました。

それから26年経ちました。私たちは薪を焚き、畑を耕し、石を積み、そして今TVの無い生活を楽しんでいます。

■ 多いモノと皆無のモノ by T2021/04/03

たくさんの食器
エアコン設置工事に伴い、食器棚を移動させるために、中の食器を全部出しました。2人暮らしなのに、何と食器の量の多いこと! まだまだ簡素な暮らしには程遠い。もっと削ぎ落とさねばと実感しました。

しかしながら、たいへん多い食器量ではありますが、皆無のモノがあります。それはプラスチック製の食器。プラスチック製の食器を使用しないことは、結婚当初の30年前から実行してきました。当時はマイクロプラスチック問題が世間の話題になっていない時代でした。

食器類のみならず、弁当箱も木製またはステンレス製。プラスチックは石油なので油汚れがとれにくい。熱が加わると人体に有害な環境ホルモンが溶け出す。だから結婚当初からプラスチック食器類を使わないようにしてきました。ついでに電子レンジも我が家にありません。電子レンジでプラスチック容器をチンして加熱すると、健康面で・・・!?

信じるも信じないも個人の問題。ただ私たちは使用しないという原則に従っています。そして今のところおかげさまで、私たち夫婦共に毎日服用せねばならない薬も皆無です。

■ お気に入りのGジャンをリメイク by M2021/03/23

写真のGジャンは2004年夏、ボストンとコンコードを訪れた時に購入しました。

ボストンで購入したGジャン

その旅の記録は過去のブログに掲載済みです。

旅も終わりに近づいた8月初めの日曜日、ボストン市内は朝から冷たい雨が降っていました。外気温は14℃。あまりの寒さに居ても立っても居られず、ダウンタウンにあるデパートMacy'sに駆け込み、17ドルで買いました。日本円で2000円ほどだったでしょうか。

とても着やすく、その後の旅には欠かせない一品となりました。2005年、2016年と2度のアイルランド旅行の他、2009年のスウェーデン旅行、2018年のスコットランド旅行他、国内旅行でも活躍してくれましたし、普段の外出にもよく使いました。

去年から気になり始めた袖口と腕の綻び、ビンテージと言えば聞こえはいいのかもしれませんが、私の趣味ではありません。で、思いついたのがベストへのリメイクでした。

自分でリメイクすることも頭をよぎったのですが、お気に入りの品でしたからリフォーム専門店を利用することにしました。

Gジャンをリメイクしたベスト
お直し価格5000円!
この価格をどう捉えたらよいのでしょうか?

人件費と考えれば、納得ができます。実際、脇を拡げた上、袖からバイアステープを取り、脇周りを綺麗に仕上げてくださいました。ちなみに本体はmade in HONG KONGでした。当時の香港は返還から日は浅く一国二制度が生きていました。それから17年、国際状況の変化に複雑な思いになります。

何はともあれ、お気に入りのGジャンがリメイクでベストに生まれ変わりました。ボロボロになるまで大切に着続けたいと思います。

Gジャンの袖で作ったマスク
ちなみに切り取った袖は、自分でマスクにリメイクしました。大きめに作ったので夫用ですかね。

■ 大切なのは一貫性 by M2021/03/16

豆桜開花
我が家の建築に際しお任せしたのは、宮田建築の宮田邦彦さん親子です。お父様の跡を継ぎ大工として主に住宅建築を手掛けられており、我が家の仕事がお父様の手を離れた最初の仕事でした。

宮田さんは親子ともども言葉と行動に乖離がないため、心から信頼を寄せています。昨日もエアコンの設置工事に先駆け、足場の敷設の打ち合わせに、仕事の合間を縫って訪問してくださいました。

一方、言葉と行動が乖離している人を見ると、懐疑心が沸き起こります。10年以上も前に出会った方ですが、今でも時折思い出す人がいます。

その方は、環境教育の分野で高い評価を得ていた方でした。当時、その方と比較的近い立場に私はいました。その方の普段の行動は外からの評価とはかなり異なっているように私は感じ、腑に落ちずにいました。

具体的なエピソードの一つは、大きなワンボックスカーを通勤に使っていらっしゃったことです。環境意識の高い人でしたらお分かりかと思います。ワンボックスカーは大量のCO2を排出しているのです。

同様に頻繁にある停車時のアイドリング、紙の大量使用、歩ける距離でも車を使用するなど、日々の行動と外向けのパフォーマンスとの乖離に、その方の行う環境教育に胡散臭さを感じずにはいられませんでした。

そういう私も排気量の大きい車を所有し通勤に使っています。このブログでエシカルを標榜している以上、排気量の大きい車を手放したほうがいいのかもしれません。一方で、新しい車を購入するよりも乗り続けた方がトータルに考えると環境への負荷は少ないとも考えます。

一面だけを見て人を判断することは控えたほうが良いのはもちろんです。しかし、大切なことは細部に宿っているのではないでしょうか。

信頼に値する人間であるために、宮田さん親子に倣い、一貫性を保った言動を心がけたいと思います。

■ 見つかるまで… by M2021/03/13

THERMOS携帯タンブラー
先日、携帯タンブラーを購入しました。

以前使っていた水筒は、パッキンが劣化したため傾けると漏れる上、蓋の構造が複雑なため綺麗に洗えませんでした。外出先では蓋に口をつけることになるので感染症の心配があるなど、気になる点が多々ありました。

いつから探していたかも忘れたくらいです。3年は探したでしょう。ようやく納得できるモノに巡り会えました。

条件1 口が広く手入れをしやすい
条件2 飲み口は外気に触れず衛生的
条件3 ステンレス製
条件4 シンプルなデザイン
条件5 納得できる価格

知人が新しいタンブラーを見て「いいですね。」と言ってくれました。購入に至る経緯を語ったところ、知人は…

「私は待てないんですよね。ついつい安いもの、手軽に手に入るものを買ってしまうんです。」と。

振り返ってみると若い頃から私にはある傾向があったことに気づきました。その傾向とは…

流行だから、安いから、簡単に手に入るから…といった外部要因でモノを購入することは少なかったように思います。多くの場合、まず、内部要因、つまり自分が欲しいモノのイメージや条件があり、自分が納得できるモノが見つかるまで探し続けました。例えば…

フレアスカート:開業してまもない日比谷シャンテのテナントで見つけました。大学時代の友人と一緒でした。半年は探していたでしょうか。その時は「これだ!私が欲しかったのは…」と感じたことを今も覚えています。30年近く着ました。裏地が擦り切れてボロボロになり、昨年、心残りがありながらも手放しました。

冷凍冷蔵庫:2ドアで自動製氷はなし。シンプルな内装で直冷式のものを探しました。前の冷蔵庫が故障し、探していた数週間、冷蔵庫のない生活をしていました。年に2回の霜取りが必要ですが、食品は乾燥しません。凸凹が少ないので汚れは簡単に拭き取れます。現在日本で販売されている直冷式の冷蔵庫は単身用の小型機のみ。永遠に壊れないことを願っています。

ちなみに手に入れたタンブラーはTHERMOS製。保温効果は抜群で昼になっても中のお茶は熱いまま。火傷をしないように気をつけて飲んでいます。蓋につく水滴には注意が必要ですが、それを含めても納得の品です。

モノとの歴史(購入までも含めて)があるから、少々難はあっても納得感を得られるのかもしれません。

■ ESG by T2021/03/12

薪ストーブ
僕が薪ストーブ生活を開始することを決断した20年ほど前、薪を燃やす方が灯油を燃やすよりも高くつくと算定しました。2mの原木を購入して自分で薪割りするにも関わらず、灯油を買った方が安いと算定されたのです。

しかし、それでも薪ストーブ導入を決意しました。その理由は薪ストーブ生活をしたかったからです。

その後灯油の値段が上昇し、地元里山の間伐材を薪に有効活用することができるようになり、現在は薪の方が経済的となりました。

ところで話は変わりますが、皆さんESG投資をご存知ですか?
Eは、environment (環境) つまり 環境に配慮しているか
Sは、social(社会) つまり社会貢献しているか
Gは、governance (統治・管理) つまり倫理的に管理されているか

ESGとは、最近の投資家が将来性のある企業を見定める際の観点で、今後ESGが世界標準となっていき、ESGを果たしていない企業は生き残ることができないであろうと言われています。

振り返ってみれば、20年前に僕が薪ストーブに投資したことは、結果的にESGの観点に合致していたのではないか、と考察しています。

薪ストーブは、現時点(20年前)ではマイナス損でも、将来的(現在)にプラス得となる可能性を秘めている(秘めていた)。それは薪ストーブが、環境に配慮し、循環型社会に貢献し、倫理的で不正が無いシステムであったと考えるわけです。

「株式市場とは、我慢できない人から我慢強い人へとカネを移す装置である。」これはウォーレン・バフェット氏の言葉です。

目先の利益・自分だけの利益に惑わされることなく、長期的展望・地球規模の利益を考えることが重要と考えます。

■ 便利さの落とし穴 by T2021/03/10

加湿器

加湿器肺炎をご存知ですか?加湿器内に発生したカビやレジオネラ菌を吸い込むことによって生じるアレルギー性の肺炎です。命にかかわることもあるそうです。

新型コロナ肺炎やインフルエンザ対策として加湿器が普及しているそうですが、その加湿器によって肺炎が生じる。それを防ぐにはこまめな加湿器清掃が必須のようです。

しかし加湿器の便利さは手間要らずであること。なのに手間ひまかけて掃除しなきゃいけないなんて。だから掃除が億劫になる。

我が家の加湿器は、写真のように薪ストーブ天板に設置されたスティーマー。単に鋳物製容器に水を入れたものです。200度以上の天板に置かれているためカビや菌は発生しません。原始的機能の道具はとてもシンプル。

ところで皆さん、電気湯沸かしポットの除菌清掃はされていますか?加湿器同様電気ポットも清掃を怠ると水アカ等で結構不潔のようですよ。ちなみに我が家には電気ポットも存在しません。写真のように薪ストーブ天板でお湯を沸かしているので大丈夫。

ところで皆さん、エアコンのフィルター清掃はされていますか?エアコンも清掃を怠るとカビやダニを撒き散らしアレルギーや肺炎の原因になるようです。ちなみに我が家の暖房は写真のように薪ストーブなので安心です、がしかし、灰取りや薪運びなどフィルター清掃以上に手間はかかります。

便利なものには落とし穴がある。ならばこそ、不便さを手間ひまかけて楽しんだ方がお得と僕は考えますが、如何ですか?