One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 生命の水の本質 by T2020/02/02

請福 五年古酒オーク
先日、石垣島のウイスキーを手に入れました。泡盛メーカー請福酒造の「請福 五年古酒オーク」。但しこの泡盛古酒のどこにもウイスキーと明記されていません。しかも非常に面白いことに、酒造メーカー自身もこの泡盛がウイスキーだと認識して販売していません。この点がとても面白い。しかし、この泡盛は紛れもない正真正銘のウイスキーです。

ウイスキーとはお酒の一つの定義です。スコットランド辺りの麦から作られる地酒蒸留酒だけをウイスキーと呼んでいるわけではありません。ビールやワインと同様に、ウイスキーとは定義を持った一つの酒類カテゴリー名です。その定義とは

①穀物を原料としていること
②蒸留酒であること
③木樽熟成されていること
以上3点です。とてもシンプルな定義です。

一般的な泡盛とはタイ米を原料としており、蒸留酒(請福酒造は直火蒸留)です。だから①②をクリアしますが、木樽熟成されておらず③をクリアしていないのでウイスキーとは認識されません。しかし今回入手した請福古酒泡盛はオーク樽で5年間熟成されているので③をクリア。よってウイスキーと認識されるわけです。

再度申しますが、ウイスキーとはヨーロッパの地酒という意味ではありません。ウイスキーとは古代ケルト語源の「生命の水」という意味で、現在では洋の東西を問わず世界標準の厳格なお酒のことです。

話は変わりますが、僕の地元富山県の日本酒メーカー(若鶴酒造)がウイスキーと謳ったお酒を製造販売しています。しかしながら、この酒造メーカーのウイスキーには醸造用アルコールを添加しているものがあります。よって、たとえ酒造メーカーがウイスキーとして熱く宣伝販売しようとも、申し訳ありませんが、僕はウイスキーと認めていません。定義に反するからです。

この2つの酒造メーカーの対比は、物事の本質をどう捉えるかという点で極めて面白い対比だと思いませんか?


追伸 : 私達が毎週宅配サービスを受けている「みどり共同購入会」で、請福酒造の泡盛を取り扱っていることが最近判明しました。「みどり共同購入会」については、こちらをご覧ください。
http://www.ne.jp/asahi/ones/way/recommend.html#rec_midori