One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 聖なる呼び名 by T2020/02/12

アリーサ・フランクリン
突然ですが、イスラム教の教典は何ですか?

それは『コーラン』である、と僕は約40年前に学校で習いました。
ところがイスラムの原語に近い発音をカタカナ表記すると、「コラーン」または「クルアーン」となるようで、ブリタニカ国際百科大辞典にもこれら3つの表記とも認めています。

あるイスラム教を厚く信仰する一人の中学生が、学校の試験において「コラーン」と解答し誤答にされました。教師のところに行き「コラーン」の方が発音として正しいことを訴えました。彼にとって正しくない呼び名は神への冒涜となるからです。でも日本人教師には全く受け入れられず誤答とされました。聴く耳持たずでした。

皆さんはこのエピソードについてどう思われますか? これは単に試験の点数だけの問題ではありません。

話は変わって、人の名前の話。
昨日、NHK FMラジオで、2年前に亡くなったソウルシンガーのアリーサ・フランクリン特集を行っていました。日本ではアレサ・フランクリンと表記されたり発音されたりすることが多いです。しかし人名というものはとても神聖で大切なものであり、特に音が要の音楽業界における人名ですから極力正確に呼ぶべきだと、音楽評論家のピーターバラカン氏は以前から主張していました。そして遂に!NHKが動きました。

番組名「今日は一日アリーサ・フランクリン三昧」

さすがNHK。・・それに比べて先述の中学校は?

謙虚さと真理探究の姿勢は、知性の要だと言えましょう。