One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 同じ38℃でも by T2020/08/11

ペルセウス座流星群
昨日の富山市の最高気温は38、4℃。街中ではそれ以上に暑かったでしょう。
確かに暑かった。でも湿度はどうか?湿度は40%台でした。
その証拠に、深夜の星空の綺麗だったこと。夏空に星がよく見えるということは、水蒸気が少ない証拠です。ペルセウス座流星群でしょうか、北の方角に流れ星がいくつか見えました。

北陸地方が高温になるのは山越えの南風がもたらすフェーン現象です。だから空気が乾燥する。空気が乾燥するから汗も乾きやすい。汗が乾くから体温を気化熱として奪ってくれる。同じ38℃でも高温多湿な太平洋側とは異なります。

マスコミ報道も日本全国一律に、温度だけで判断して「暑い暑い」を連発しすぎじゃない?これだけ「暑い」を連発されると、暑いというより「暑さ」に洗脳されるみたい。

温度だけじゃなく湿度にも意識を向けませんか?湿度が低ければ、こまめな水分と塩分補給に心がけることによって結構凌げるものです。洗濯物もパリッと乾くし床板も乾いて気持ち良い。バリ島の湿気ったリゾートホテルよりも絶対快適。

今日も台風崩れの低気圧が日本海を北上し、フェーンの乾いた風が吹く予報。
これから短パン姿で自転車出勤するつもりです。

人生楽しんだ方が絶対お得。

■ 恵みの夕立ち by T2020/08/12

夕立に濡れたコナラ
午後5時頃、西日が裏山に遮られる時刻になってひと雨降ったようです。帰宅すると木々の葉やデッキが濡れていました。早速家の全ての扉を全開にし涼風を室内に取り込みました。暗くなって扉を閉めなければならないまでの約1時間、急速に室内が冷やされていきました。

野鳥のさえずりや蝉時雨も冷風と共に一気に入ってきました。至福のひととき。
自然は時として厳しい面を見せますが、決してトコトンまで追い詰めることはありません。
私たちは自然に逆らうことはできません。自然は独裁者です。しかし慈悲深い独裁者と言えましょう。

連日の「暑い」報道、これだけ「暑い、暑い」を繰り返す意図は何なのだろう?と考えてしまいます。「暑い」ということを刷り込むことによって誰が得をしているのだろうと、捻くれた性格の僕は考えてしまいます。

洗脳、刷り込みとは、考えることを放棄させること。考えることを放棄させて思い通りに操ること。そんな策略に引っかかるくらいならば、自然という利己心の無い独裁者に自分を委ねる方が賢い選択。

山水に得失無し、得失は人の心に有り。 夢窓疎石

■ 鏡の世界で人形パフォーマンス by M2020/08/13


風景装置
久しぶりにイベント案内です。

One’s Wayのイベントでもご協力いただいた本郷仁さん。
この夏、城端で個展を開かれます。

「風景装置」
期日:8/15  -   9/22
時間:10:00  -  17:30
会場:じょうはな織館

入場無料となっています。

伊藤拓次さんによる人形パフォーマンスもあります。

風景装置

詳しくは「じょうはな織館」のwebサイトでご確認ください。

よろしければ、2018年の本郷仁さんの個展と人形パフォーマンスの様子もこちらでご覧ください。

■ 支出はどうなった? by T2020/08/14

食卓から5mのヒヨドリ
NHKの世論調査で、コロナの影響で家庭の収入が減ったか、現状維持か、増えたかのアンケートがなされていました。それによると減ったが24%、現状維持が69%、増えたが2%でした。だいたい想像通り、だからこそ!

家庭の支出の方はどうなった?それを問うて欲しかった。

コロナの影響で景気が悪くなったのは分かります。GDPもマイナス成長なのも分かります。産業分野によってはかなりの減収のところもあるのも分かります。国に税収が減り国の借金が膨らんだのも分かります。
じゃあ、個々の家庭の支出は増えたのか、それとも減ったのか?是非それを問うて欲しかった。

外食も控える、旅行も控える、冠婚葬祭も控える・・。どこにお金を使う?
外出を自粛して洋服も新調しなくてもよい。試着のリスクもある・・。どこにお金を使う?
お盆の帰省も控える。お土産の必要無し・・。どこにお金を使う?

皆さんの家庭の支出は昨年と比べてどうなりましたか?もし、収入が現状維持で支出が減ったならば・・正直な話、暮らし向きはどうですか?

人間にはネガティヴィティ・バイアスという心理傾向があるそうです。つまり良いところを意識するよりも悪いところをより意識する傾向が人間にはあります。自分は生来悪いところに目が行きがちであることを、ちょっと心の隅に意識しながら自分の身の回りを眺めてみれば、結構幸せで良いところもたくさん見つかるかも知れません。

家族と一緒に里山薪ストーブ生活ができる。それが幸せです。でも時々それを忘れるんですよね。

■ 計画的偶発性の賜物 by T2020/08/15

マカイバリ紅茶
先日、東京の親戚より高級紅茶が郵送されてきました。
インド、ダージリン地方のマカイバリ紅茶。
本当にありがとうございます。

突然のことで、何故、我が家に送られてきたのか、親戚に理由を尋ねると、
「高級紅茶が手に入ったのだけれど、あなたたち夫婦なら興味を持って飲んでくれると思ったから」とのこと。これは最高に嬉しい言葉です。

ところでこんなこと経験ありませんか?どこかのお宅への贈り物を考えた際、「あそこの家にウイスキーを送っても、どうせ日本酒の熱燗しか飲まないし」とか、お菓子を送ろうとしたら「原料がバターじゃない。どうせマーガリンや添加物入りの菓子じゃ食べたくないと言うよな」とか想像して、結局送るのヤーめた、となった経験。

スタンフォード大学のジョン.D.クランボルツ教授らが打ち立てた計画的偶発性理論という考え方があります。これは、個人のキャリアの約8割は偶然の出来事によって決定されていく。ならばより良い偶然が生じやすいように計画的に生きることができるのではないかという考え方です。そしてより良い偶然が生じやすい行動特性として以下の項目を挙げています。
・好奇心・持続性・柔軟性・楽観性・冒険心

頑ななこだわりを捨て、興味関心を広く持ち、楽しく、チャレンジし続ける人間には、総じてより良い偶発的出来事が生じやすいというわけです。

話は変わりますが、かつて若かりし僕は、薪はコナラなどの広葉樹じゃないとダメと思っていました。甚だ未熟でした。今ではいろいろな樹種の薪を楽しむようになりました。それにつれて薪焚き人としての経験や見識、薪のストック量もお陰様で増えました。

マカイバリ紅茶が、計画的偶発性の賜物であるならば嬉しい限りです。

■ 薪ストーブには隙間風が必要 by T2020/08/16

アサギマダラ

暑い日が続くといっても、暦の上では立秋を過ぎ季節は秋。先々日、庭に向けて扉を全開にして夕食を頂いていると、アブラゼミに混じってツクツクボウシの鳴き声が聞こえました。

ところで、残暑厳しい今話す内容じゃないかもしれませんが、薪ストーブ設置の話です。でも薪ストーブ設置工事をするのは寒くなっては遅いので、話をするのは今でしょ。

近所の人に薪ストーブ導入を勧めたら「ウチは古くて隙間風が入るからダメでしょ」と言われました。実は反対に、薪ストーブを設置するためには隙間風が入らないとダメなのです。

薪ストーブは煙突から排気します。つまり新たな外気を室内に入れないと、煙突排気ができないからです。高気密住宅に薪ストーブを設置する際、わざわざ外気導入口を作るくらいですから。

薪ストーブ暖房は太陽光線と同じ遠赤外線輻射熱暖房ですから、エアコンやファンヒーターのように空気を無理に閉じ込めて暖める必要がありません。だから三密にならずコロナ対策になります。薪を取りに薪小屋へ行くことも新鮮な空気を吸うことになります。

最近、日本の石油タンカーが事故を起こしました。大変な損害のようです。一方、里山では薪を裏山から自分で運び出すことができ、安全安心です。

季節は秋、すぐに楽しい暖房の季節がやってきます。

■ 幸福な時こそ不幸に備え、不幸な時こそ幸福を享受 by T2020/08/17

薪小屋
以前ブログで書きましたが、現在も僕は考えます。

お金(資本)で幸福を買うことはできない。しかしながら
お金(資本)は不幸を乗り切る重要な手段の一つとなり得る。

例えば災害に見舞われた時、貯蓄が有れば立ち直りが早い。病気になった時も貯蓄が有れば治療に専念できる。働けなくなっても不労所得が有れば生きていける。日本国がデフォルトを宣言しハイパーインフレーションになっても、分割投資の優良ポートフォリオが有れば助かる可能性が高い。完全とは言えないけれど。

加えて、最近こうも考えます。

お金(資本)は不幸な時には貯まりにくい。
お金(資本)は幸福な時に貯まりやすい。

雨漏りを直すのは雨降りの日じゃない。雨漏りを直すのは雨が降る前、雨が降っていない日である。
人間は満たされている時に出費が減り、満たされない時に出費が嵩むもの。

つまりこういうことかと思います。お金(資本)は幸福な時に不幸を想定し得ることによって貯まると。

薪はさらに上をいきます。
薪は眺めていて幸せになれるし、薪で幸福を得ることはできないが、困難を乗り切る手段の一つになり得る。薪は健康で幸福な時に、いざという時に備えて貯めておいた方が良い。

■ 複利効果 by T2020/08/18

薪ストーブ

「与えられたものは残らない。自ら求め得たものが残る。勉強も同じ、教えられたものは身につかない。自ら学んだものが身につく。」
いつだったか、誰の言葉だったか、覚えていないがある先生に言われた言葉である。

自ら学ぼうとすると疑問が湧く。疑問を解決するために質問をする。質問して疑問が解決すると、それは新たな知の習得になる。

質問力はあたかも複利効果のようだ。学んだ結果の質問だから質問をする段階で既に知的向上が進んでいる。更に質問し解決すれば知的向上が上乗せられるからだ。

「複利は人類最大の発明」と、アインシュタインが述べたのも納得できる。

大学では、コロナの影響でウェブ機器を使用したリモート研究が進んでいる。貴重な今この瞬間を主体的に活かすか否か、どのように今この瞬間を有意義に過ごすか、個人差格差が拡大するであろう。

ところで薪ストーブの話である。薪ストーブの学校や授業など聞いたことがない。薪ストーブの教科書も見たことがない。薪ストーブに関して学ぶには、自ら学ぼうとするしかない。学ぼうとすると疑問が湧く。最近、疑問を質問できる経験豊富な薪焚き人の存在を知った。とても有難い。その人に関する情報は後ほど。

エッ、「勿体ぶらないで今このブログで教えて欲しい」って?
最初に書いたでしょ。与えられた情報は残らない。自ら求め得た情報が大事。

■ 生きることが生きがい by T2020/08/19

ムクゲの花
仕事が生きがいとか、仕事が趣味と話す人がいます。
そう考えると僕は、生きることが生きがいだと言えるでしょう。

薪ストーブで暖を取ること、野菜を作って食料とすること、身体を適度に鍛えて健康を保つこと、身の回りを清潔に保って斉えること、家族との時間を大切にすること、適度に自分を節制して既存の生態系維持に努めること・・

生きることが生きがいだと、とても良いことがあります。それは死ぬまで生きがいを失わないということです。何故なら、生きることは死ぬまで続くからです。

また、生きることが生きがいだと、無理に趣味や生きがいを探すような、言わば「自分探し」の必要がありません。眼前に自分の生が既に存在するからです。

また、生きることが生きがいだと、周りの評価を気にする必要もなく、自分と他人を比較して自分を支える必要もありません。何故なら、自分の生は自分だけのもので、それは自分以外生きることができないからです。

生きることが生きがいだと、一分一秒、瞬間瞬間が貴重で愛おしくなります。
生きることが生きがいだと、日々の暮らしがとても楽しいです。

■ これも投資のあり方 by T2020/08/20

夏野菜
以前ブログで紹介しましたが、我が菜園ではジャガイモやタマネギといった一気に収穫して長期保存する野菜は栽培していません。我が家で栽培している野菜は毎日少しづつ収穫できる葉物、成り物野菜が中心です。ちなみにコメも一気の収穫保存食品なので、栽培する意志は今のところありません。

一気の収穫保存野菜は対労働・対費用効果を考えると、大規模かつ安心安全にエコロジカル栽培している専門農家の生産品を購入した方がお得だと僕は考えます。当然購入費用がかかります。無農薬の安心野菜の場合は更に割高です。しかしその費用は立派な投資の一つだと認識しています。

あまりにも家庭内自給自足率にこだわり多角的に手を広げるよりも、保存野菜はお金を支出して購入し、そこで生まれた時間的ゆとりを他の生産活動に当て、その結果、保存野菜購入費用を上回る利益を生み出すことができるならば、それは立派な投資と言えるからです。

先日、地域のコメ作り農家の知人が話していました。「サラリーマンしながらコメ作りをして、これ以上薪作りなどする時間なんて無いよ。」と。

僕は思いました。
「それなら薪を自分で作ってコメは購入した方がよっぽど利益率が高く、時間的精神的余裕も大きく、サラリーマンも余裕持ってできるのではないか」と。

生活の質を高める上で重要なことは、自分の時間を自分で主体的にマネジメントできる環境にあるか否かだと考えます。そういう環境に置かせて頂いていることに感謝しています。

先日、早朝から菜園の草刈りをしていたら、近所の人に「ウチら農家と一緒やね」
と声をかけられました。でも僕は自由で縛りの無い非農家のままが良いと思っています。