One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ Slow,Small,Simpleな家づくり(その10)施工編(1)2017/01/01

橋掛かりの杭
2002年9月に開催された、富山建築士会主催のオープンハウスに協力した際にまとめた文章を修正して掲載しました。

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Our House In Green Valley(蒼い谷の家)
Slow(ゆっくり)Small(小さく)Simple(簡素に)

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ものを作る人にいいものを作らせ、ものを使う人にいいものを選ばせ、この国を美の国にしよう。
柳 宗悦

①コンクリート基礎仕上げの手伝い 1999年10月~2000年3月

コンクリート基礎は、地元青井谷の野手宗保・宗篤氏に依頼しました。まず、地盤の強度を測ってもらい、その結果をもとに、4メートルのコンクリート杭を34本埋め、地盤を強化してもらいました。

我が家の基礎は立ち上げ約2メートルで、普通の住宅にしては手間のかかる仕事だったと思います。さらに、コンクリート工事は、寒い時期がいい(摂氏4度がベスト)と、私たちは聞いていたので、1999年11月から12月にお願いしました。本当に寒い中、野手さんにはお世話になりました。

これは後の作業になるのですが、地盤強化用コンクリート杭の飛び出た部分を切断してもらい、切断された杭の頭の部分は、玄関の橋掛りに埋めてあります。これも、野手さんの作品です。野手さんの仕事は、極めて丁寧で、仕上がりもきれいだと思います。

家の施工者といえばどうしても、大工さんの名前が前面に出てしまいますが、多くのクラフトマンの力で家は作られています。コンクリート基礎工事といったら、とても地味で、一般の人には施工者の名前は伝わりにくいと思います。でも、呼んで字のごとく、「基礎」はとても重要な箇所であるし、外見上も目立つところです。腕のいいクラフトマンに出会ったと、私たちは思います。

さて、私たちの行ったお手伝い仕事といえば、コンクリート基礎の型枠止めピン頭を切断する仕事でした。2000年3月、道具を野手さんにお借りして、小春日和の、ウグイスがまだ上手に鳴けない声を聴きながら、ゆっくり会話を楽しみながら行いました。そしてピン頭を切断した所に、モルタルを丁寧に埋めていきました。モルタルはアルカリ性なので、素手で触ると手が荒れるので、鏝を使うのですが、簡単なようで結構難しい作業でした。

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