One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ Slow,Small,Simpleな家づくり(その16)施工編(7)2017/01/01

ようやく表札がつきました
2002年9月に開催された、富山建築士会主催のオープンハウスに協力した際にまとめた文章を一部修正して掲載しました。

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Our House In Green Valley(蒼い谷の家)
Slow(ゆっくり)Small(小さく)Simple(簡素に)

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⑦「探し」の旅

このような照明器具やドアのノブ、表札など、家に関するモノ探しや、建築及び環境に関する情報収集の旅は、その旅自体を楽しむ気持ちで行えば、たとえ、自分たちの求めていたモノが不漁に終わっても、そんなに苦になりません。でも、これだけは断言できます。「歩いた分だけ良いモノに出会える」ということです。県内はもちろん、若狭、長野、京都いろいろ歩きましたが、やはり、情報と流通の最大の集積点は東京です。

建築に関する情報は、新宿パークタワービル内の”OZONE”で収集しました。このビル内には、雑貨で有名な”コンランショップ”もあり、有効活用させてもらいました。

旅を楽しむことに関して、私たちは、品川の”パシフィックホテル”がお気に入りで(サザンオールスターズの歌で有名になる以前からです)よく利用しました。ホテルのプールや高輪の森散策を楽しんだり、夜のバーでのひとときや東京の夜景を味わったりしたものです。

劇団四季のミュージカルなども旅の中に組み込んで、その帰りには銀座の”ピルゼン”というビアホールで、ミュージカルの興奮を冷ますというか、更に盛り上がりました。ちなみにこの”ピルゼン”にあった椅子やテーブルなどは、粟巣野の”KAKI”という手作り家具屋さんの作品が使われていました。我が家の椅子、テーブル、オーディオラックなどもKAKI製です。(オーディオラックは、KAKIで働いている中村和生さん<通称たまちゃん>というクラフトマンが心を込めて作ってくれました)。

その”ピルゼン”は、昨年店じまいをされました。とても残念でしたが、なんと!”ピルゼン”の椅子、テーブル類が粟巣野のKAKIに戻ってきていました。今度は、KAKIの息子さんのイタリアレストランで使われる予定だそうです。本当に良いモノとは、このように継承され残っていくものですね。「天寿を全うする」ものです。

話はかなり逸れましたが、このように、家を建てる過程を楽しむこととは、「家」というモノを通して確認された自分自身のアイデンティティに基づき、人生を楽しむということではないでしょうか。そしてその場に、その時に、共感し会える人生のパートナーが居てくれれば、あとは何を望みましょう。最終的に家が建たなくてもいいと思ったりします。

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