■ CROSSのボールペン by T ― 2017/11/25
突然ですが、写真は僕の愛用しているCROSSのボールペンです。僕が高校生の時、叔父からプレゼントされました。今から35年ほど前のことです。その叔父も今から6年前の11月に他界しました。
一度メーカーでオーバーホールしてもらい、へこみやキズも修理してもらいました。現在も重用しています。
たとえ既製品で大量生産された工業製品だとしても、長く付き合えばそのモノは世界に唯一無二の存在になると僕は思います。そこには僕との関係性の歴史が刷り込まれ、僕の時間の一部が内包されており、交換不可能なオンリーワンに昇華されていると思うわけです。
確かに生き物と工業製品を同等に扱うことはできないかもしれません。世界にはモノをどんどん使い捨てる一方で人間愛に満ち溢れている人だってたくさんいるでしょう。その点からすれば僕の人間愛なんて甚だ疑問だらけです。
だからこそなのです。自分が自分に対する信用度をアップさせるためにも、愛用のモノを愛用し続ける姿勢を保ち続けたいと思います。
「モノを大切にできている限り俺は俺を裏切ることはないだろうと。自分自身の歴史を大切にできない者に今の自分を大切にできるはずがないと。自分さえ大切にできないものに人間一般を大切にできるはずがないと。何故ならば俺も人間だから。」