One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ キャピタルゲインとインカムゲイン by T2020/08/28

初夏の金山里山
総じて田舎の土地の地価評価額は低いです。直近では急激な地価上昇も望めないでしょう。ですから、田舎の土地売買によるキャピタルゲインはほぼ期待できません。

キャピタルゲイン(capital gain)とは、不動産や株式など資産価値の上昇分の利益のことです。例えば土地を安く買って高く売り利益が生ずれば、それはキャピタルゲイン。

一方、キャピタルゲインに対して、株式の配当や地代等の不動産収入などをインカムゲイン(income gain)と言います。つまり土地のインカムゲインとは、土地そのものが生産してくれる利益のことです。

では、田舎の土地のインカムゲインはどうでしょう。

僕個人の場合では、田舎に住むことを決断した理由を一言で言えば、正に田舎の土地のインカムゲインに魅力を感じたからとも言えるでしょう。

里山の森が生産する新鮮な空気や清水、雑木林が生産する薪エネルギー、菜園が生産する穀物野菜果樹、全て土地が生み出すインカムゲインであると考えます。

それら田舎の土地のインカムゲインは、お金に換算することが困難です。困難というのはお金にならない二束三文という意味ではありません。むしろ生きることに直結しすぎており、お金で購入できない価値が大きいということです。

夜の冷涼な空気一晩分を購入するとなると、あなたはいくら値段を付けますか?
大気汚染されていない新鮮な酸素1日分に、あなたはいくらの値段を付けますか?
人工的な騒音無く虫の音の聴こえる夜のひと時に、いくらの値段を付けますか?
朝の野鳥の訪問や夜の星空に、あなたはいくらの値段を付けますか?
焚き火をしてもチェンソーを使っても近所から苦情の出ない空間に、あなたはいくらの値段を付けますか?
毎日がピクニックのような暮らしに、あなたはいくらの値段を付けますか?

地価の高い都会の土地を売ってキャピタルゲインを獲得し、それを元手に田舎の土地を手に入れ、田舎暮らしのインカムゲインを獲得する。稀にそんな選択をする人も見られます。

コメント

トラックバック