One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 自由と薪は共に手を取って進む。 by T2017/03/11

残りはあと1本。
卒業式の時節です。蛍の光の原曲はスコットランド民謡でその作詞家はロバート・バーンズといいます。彼は次のように詠みました。

自由とウィスキーは共に手を取って進む。いざ、乾杯!

アイルランドもしくはスコットランド生まれのウィスキーは、権力への長い抵抗と密造の歴史を経て今日の地位を確保したそうです。時の権力に盲従することなく、時にはしたたかに生存を賭け生き残ったウィスキー。実際の醸造期間よりも遥かに長い年月が、あの琥珀色の液体には含まれているのでしょう。だからウィスキーを味わうことは支配からの卒業(尾崎豊風に?)、つまり自由を讃え味わうことでもあるということでしょうか。

僕はシングルモルトのスコッチウィスキーが大好きです。アイラ島産の銘酒ラガヴーリンのラベルにはこんな言葉が書かれています。

歳月は情熱の炎を消し去り、それを温もりに変える。

そういえばウィスキーを熟成させる樽もオーク、薪ストーブの燃料もオーク(コナラ)。

その薪ストーブの炎は安定してくると、いかに小さくチョロチョロと燃やすかが重要になってきます。過分な酸素をストイックに抑制し、薪そのものを燃やすのではなく薪から立ち上る煙ガスを燃やす2次燃焼に域に達すれば、薪は自らゆっくりゆらゆらと燃えてくれます。薪が湿っているとダメです。その域に達するために僕は時間をかけて薪を乾燥させてきたわけです。完全燃焼するインデペンデントな薪になってもらうために。

写真の空きボトルは、かつて我が家で飲まれたシングルモルトウィスキーのボトルに、梅酒を密造して詰めたものです。