■ FIXED BIKE BLUES-その4:写真説明- ― 2017/03/12
今は廃刊となっている『月刊ニューサイクリング』誌の2013年5月号に掲載された作品です。
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●写真説明
①フィクスドバイク全体のフォルム
(フレーム:ローマン、富山サイクリングセンター上野茂氏製作)


ドロップハンドルバーとブルホーン及びDHバー(*1)を兼用することができるように、フレーム形状をファニーバイク型(*2)にした。ドロップハンドルを装着した全体のフォルムは、1988年ソウルオリンピック、スプリントで優勝したL.ヘスリッヒや、1990年世界選手権前橋大会、スプリントで優勝したM.ヒューブナーなど、かつて東ドイツの大型選手が乗っていた前下がりのシルバーフレームを意識した。僕は足元にも及ばないけれど・・・
②サンシンのリアハブ


左右両方に固定ギアを装着している。ホイールの着脱が容易にできるように、シャフトを中空シャフトにして、クイックレリーズレバー(*3)にしてある。また、万が一に備え、チェーン引きも装備している。勿論、トラックを走る際は、ナット止めソリッドシャフトのハブを装備したチューブラーホイールに交換する
③ダイナモ内蔵フロントハブ

現在は雪に閉ざされた冬季のため、ローラー台トレーニングシーズン。ライト本体は取り外してある
④ヘッドおよびフォーク

加齢と共に、深い前傾姿勢が困難になってきた。昨年、以前使用していたフォークを再利用しコラムを入れアップライドポジションにした。感触も良くなってきたので当面はこのスケルトン(*4)で行こうと思う。塗装もし直さなくては
⑤バンド止めボトルゲージ

LSDトレーニング(*5)として、100km以上走ることもあるので、ボトルゲージをバンド止めしてある
⑥前後ブレーキ

ブレーキレバーはダイアコンペ。以前はダイアコンペのドロップ部に沿わせた脱着式ブレーキレバーを使っていたが、上からレバーを握る時に力不足になりがちだった。また自分はハンドルのセンター部分を握ってロードトレーニングすることが多いので現在のブレーキレバーに交換した。なお、ブレーキ本体はカンパニョーロ・コーラス
[用語解説]
*1ブルホーン及びDHバー ハンドルの形状をいい、タイムトライアル競争などで使用する。
*2ファニーバイク型 フレームが前下がりになった形状
*3クイックレリ-ズレバー ホイールのハブのところにあるレバーで、このレバーを開閉するだけでホイールを簡単にフレームから外したり取り付けたりできる。
*4スケルトン 骨格のこと。つまりフレームの形状及びサイズのこと。
*5 LSDトレーニング 決して、ドラッグを使用してのトレーニングではない。LSDとはロング・スロー・ディスタンス・トレーニングのこと。つまりゆっくりとした速度・負荷で長時間・長距離エクササイズすること。これによって脂肪が効率的に燃焼されると同時に、新陳代謝のよい身体が形成される。春先シーズン初めに行うことが多い。(了)