One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 里山の風物詩 野火付け by T2017/03/19

里山の風物詩 野火付け
私たちの住む富山県射水市の金山里山では、雪がとけ田んぼの荒おこしの始まる前のこの時期、畦や川の土手などの枯れ草を焼き払う野火付けが行なわれます。

今日は午前中、道路沿いの側溝や用水にたまった泥を除く江ざらいが行なわれ、枯れ草の露が乾ききった午後に野火付けが行なわれました。

枯れ草が焼き払われると虫たちの卵が適度に抑制され、灰が栄養分となってワラビなどの山菜がぐんぐん育ってくれます。また不測の自然発火野火も防ぐことができます。火をもって火を制すといったところでしょうか。

草は決して邪魔者ではありません。冬の間草が枯れても根は生きています。野火付けは地表の枯れた部分だけ焼き払います。よって根は残りますが、草の根があることで畦や川の土手、山の斜面の土が流されにくいのです。

ところが除草剤を使うと根こそぎ枯れてしまうので土留め効果がなくなります。そして土砂崩れの危険性が増すのです。

信じがたいことですが、除草剤を使って草が無くなった状態を美しいと勘違いしている人がこの世の中には確かに存在します。僕は美しいとは全く思いません。美的センスの低い僕でさえ一目瞭然です。草の枯れ方も自然な枯れ方と異なっていて、土が赤く極めて不自然な感じがします。見た感じの質感も違います。大地の品格といえばよいでしょうか。

大地の品格と人間の品格(プラス人間の健康)を維持するためにも、今年も無事野火付けが行なわれました。

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