■ 自転車は人間が管理する道具 by T ― 2017/03/06

先日、妻が水道の漏水を修理してくれました。
水栓金具のパッキンが劣化したため微量の水が滲み出し始めたのです。妻はインターネットで水栓金具の設計図をダウンロードし、部品をアマゾンを通じて取り寄せました。
その部品はパッキンのみではなくパッキンを含むカートリッジ式の金属部品でした。必要なのはパッキンのみのわけですが、パッキンのみを交換することができないわけです。そのほうがパッキンの密閉性が良いのかもしれません。しかしそれでも消耗品であることに変わりありません。不必要な部品も交換しなければならないのはモッタイナイことです。
このようなことは最近の自転車にも言えます。クランクの軸部品であるボトムブラケットはかつて自分で分解掃除していましたが、最近はカートリッジ式の使い捨て部品が主流です。また変速機関係の部品は変速機本体と変速レバー及びブレーキレバーが関連体となっていて、パフォーマンスを100パーセントにする場合は全て交換です。自転車全体に部品のコンポーネント化が進んでいます。
僕はこのような時代の流れが嫌なので極力自分で分解掃除しやすい簡素なSSバイク(*1)に乗っています。ボトムブラケットも20年前に購入した部品を分解掃除して使用しています。人間が自転車を管理するのであって自転車に人間が管理されるのはどうかと思うわけです。
資源が無尽蔵ならいざ知らず、資源の有限性が叫ばれている今の時代、人間の飽くなき欲望とビジネス戦略のカラクリに絡め取られてばかりでよいのでしょうか。エシカルな暮らしを目指すならば、されどモッタイナイ水栓金具です。
*1:SSバイクについて、こちらをご覧ください。
http://onesway.asablo.jp/blog/2017/01/21/8302720
水栓金具のパッキンが劣化したため微量の水が滲み出し始めたのです。妻はインターネットで水栓金具の設計図をダウンロードし、部品をアマゾンを通じて取り寄せました。
その部品はパッキンのみではなくパッキンを含むカートリッジ式の金属部品でした。必要なのはパッキンのみのわけですが、パッキンのみを交換することができないわけです。そのほうがパッキンの密閉性が良いのかもしれません。しかしそれでも消耗品であることに変わりありません。不必要な部品も交換しなければならないのはモッタイナイことです。
このようなことは最近の自転車にも言えます。クランクの軸部品であるボトムブラケットはかつて自分で分解掃除していましたが、最近はカートリッジ式の使い捨て部品が主流です。また変速機関係の部品は変速機本体と変速レバー及びブレーキレバーが関連体となっていて、パフォーマンスを100パーセントにする場合は全て交換です。自転車全体に部品のコンポーネント化が進んでいます。
僕はこのような時代の流れが嫌なので極力自分で分解掃除しやすい簡素なSSバイク(*1)に乗っています。ボトムブラケットも20年前に購入した部品を分解掃除して使用しています。人間が自転車を管理するのであって自転車に人間が管理されるのはどうかと思うわけです。
資源が無尽蔵ならいざ知らず、資源の有限性が叫ばれている今の時代、人間の飽くなき欲望とビジネス戦略のカラクリに絡め取られてばかりでよいのでしょうか。エシカルな暮らしを目指すならば、されどモッタイナイ水栓金具です。
*1:SSバイクについて、こちらをご覧ください。
http://onesway.asablo.jp/blog/2017/01/21/8302720
■ 白鳥とスナフキン、もう一つ春が来て去るモノ by M ― 2017/03/06

3月2日に白鳥が石畑池から去り、我が家のスナフキンも旅立ちの準備を始めました。日中、薪ストーブに火が入ることは少なくなり、朝晩だけ家に戻ってきてくれています。スナフキンこと薪ストーブの火が入るのもあとひと月あるかないかでしょう。
さて、我が家には春が来て去るモノがもう一つあります。それは暖簾です。
私はカーテンが嫌いで新築直後はありませんでした。前に住んでいた借家でも使っていませんでした。一番の理由は埃、そして形状の仰々しさです。カーテンの替わりに障子戸やブラインド、あるいはシェードをつけられるご家庭もあるかとは思いますが、それにしても埃を吸着します。また、近くに民家がないので目隠しが必要なかったこともカーテンをつけなかった理由の一つです。
住み始めてから10年ほど経った2009年の夏、朝の日差しが耐えられなくなりました。カーテンの購入を決意、インターネットで探しましたし、富山県内の専門店にも足を運びました。探し始めたのは夏でしたが欲しい品に出会ったのはもう冬の足音が聞こえていました。米三さん(*1)で出会った生地はインド製で鳥や植物など自然のモチーフが手刺繍されていました。メーカー最後のロットで残った長さでできたのが暖簾でした。カーテン嫌いの私にも納得の品となったはずでした。
里山の風景にもとけ込み、無垢の杉材と松材の梁、そして漆喰の内装にも違和感がありませんでした。しかし、インド製の手刺繍ということで生地によれがあり、その影響で真っ直ぐだった暖簾が徐々に斜めになっていきました。米三さんに連絡し見てもらいました。メーカーの方も東京から来て下さいました。
結局、縫製をやり直していただくことになり我が家に再納品されるまで約半年。次の夏には間に合いました。夏の暑さに耐えかねて作った暖簾でしたが、冬の寒さにも効果を発揮してくれます。屋内に貯まった熱が夜間ガラス窓から逃げることを防いでくれ、朝の冷えが緩和されるようになりました。
それ以外の季節は外しています。春が来て我が家から去るモノのもう一つが暖簾でした。暖簾が去っても窓枠に違和感なくとけ込むポールをbue-dueさん(*2)に作っていただきました。これにも一苦労あったのですが、それはまたの機会にします。
庭では、雪吊りを夫が外しています。冬の名残を愛おしみながらの日々がここしばらく続くことと思います。
*1:米三さんについては、One's Way -それぞれあたりまえ-のサイトをご覧ください。
http://www.ne.jp/asahi/ones/way/recommend.html#rec_komesan
*2:bue-dueさんについては、One's Way -それぞれあたりまえ-のサイトをご覧ください。
http://www.ne.jp/asahi/ones/way/recommend.html#rec_buedue
さて、我が家には春が来て去るモノがもう一つあります。それは暖簾です。
私はカーテンが嫌いで新築直後はありませんでした。前に住んでいた借家でも使っていませんでした。一番の理由は埃、そして形状の仰々しさです。カーテンの替わりに障子戸やブラインド、あるいはシェードをつけられるご家庭もあるかとは思いますが、それにしても埃を吸着します。また、近くに民家がないので目隠しが必要なかったこともカーテンをつけなかった理由の一つです。
住み始めてから10年ほど経った2009年の夏、朝の日差しが耐えられなくなりました。カーテンの購入を決意、インターネットで探しましたし、富山県内の専門店にも足を運びました。探し始めたのは夏でしたが欲しい品に出会ったのはもう冬の足音が聞こえていました。米三さん(*1)で出会った生地はインド製で鳥や植物など自然のモチーフが手刺繍されていました。メーカー最後のロットで残った長さでできたのが暖簾でした。カーテン嫌いの私にも納得の品となったはずでした。
里山の風景にもとけ込み、無垢の杉材と松材の梁、そして漆喰の内装にも違和感がありませんでした。しかし、インド製の手刺繍ということで生地によれがあり、その影響で真っ直ぐだった暖簾が徐々に斜めになっていきました。米三さんに連絡し見てもらいました。メーカーの方も東京から来て下さいました。
結局、縫製をやり直していただくことになり我が家に再納品されるまで約半年。次の夏には間に合いました。夏の暑さに耐えかねて作った暖簾でしたが、冬の寒さにも効果を発揮してくれます。屋内に貯まった熱が夜間ガラス窓から逃げることを防いでくれ、朝の冷えが緩和されるようになりました。
それ以外の季節は外しています。春が来て我が家から去るモノのもう一つが暖簾でした。暖簾が去っても窓枠に違和感なくとけ込むポールをbue-dueさん(*2)に作っていただきました。これにも一苦労あったのですが、それはまたの機会にします。
庭では、雪吊りを夫が外しています。冬の名残を愛おしみながらの日々がここしばらく続くことと思います。
*1:米三さんについては、One's Way -それぞれあたりまえ-のサイトをご覧ください。
http://www.ne.jp/asahi/ones/way/recommend.html#rec_komesan
*2:bue-dueさんについては、One's Way -それぞれあたりまえ-のサイトをご覧ください。
http://www.ne.jp/asahi/ones/way/recommend.html#rec_buedue