One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 名残りの名月 by T2017/10/05

中秋の名月_月の出
昨晩、車のAMラジオから映画『陰陽師』のメインテーマなど雅楽が流れていました。空には薄い雲のかかった中秋の名月。家に着き車のエンジンを切ると虫の音。あらゆるものが宇宙と一体化したような気分でした。

里山は月明かり。青い夜はここ最近の冷気を一層冴えたものに。

さあ、もうすぐ薪ストーブに火が帰ってきますよ。週末はいつでも火入れできるように準備せねば。ついでに網戸も外して掃除です。

■ 生命の水 by T2017/10/05

ボウモア26年
ひと雨ごとに秋が深まっていきます。これからの時期、富山は曇天が多くなっていきます。夏の雨と異なり、秋のこぬか雨が我が家のパヴェ(石畳)をしっとり濡らすと、まるでアイルランドやU.K.の森の小径のようです。

だから富山の風景と天気にはウィスキーがとても似合うと僕は思います。特にスコッチウィスキーが絵になります。その理由は富山は海あり山ありだからです。スコッチウィスキーも海系のハードなアイランズ・シングルモルトと丘陵系のエレガントなスペイサイド・シングルモルトがあって、その時の気分によって楽しめるからです。

僕がスコッチのシングルモルトを飲み始めた当初は、スモーキーな海系を飲んでいました。ボウモアやラフロイグ、アードベックなどのスモーキーなシングルモルトはその個性が明快でパンチが効いていたからです。薪ストーブライフにも相性が良かった。また住まいが里山にあるためその対極としての海の要素に惹かれたのかもしれません。要はバランスの問題です。

ところが最近は、ノンピート・ノンスモーキーなスペイサイドやローランドのシングルモルトに趣向が移行しつつあります。ザ・グレンリヴェットやオーヘントッシャンなどの、一見ライトで控えめな印象にも思えますが、ピート臭で誤魔化さず「いつか本当の大人になればこの良さが分かるはず」と決して自ら強引なセールスをしてこない紳士的なシングルモルトに惹かれつつあります。実はこちらのシングルモルトの方が和食を頂いた後の食後酒として相性が良いと思われます。

どちらが勝っているということではありません。その時その時の状況と気分で楽しめば良いと思っています。

ただ、「一本だけ選ぶとしたら?」と尋ねられたら、今現在の僕は、タリスカーとラガヴーリンを選びます。同点一位で甲乙付け難く二本になりました。タリスカーもラガヴーリンも共に海系ですね。

今回の記事はマニアックなウンチク系になりました。謝謝

参考:ウィスキーという言葉はウシュクベーハ(Uisge Beatha)というゲール語(スコットランドの母国語)からきており、ウシュクは水、ベーハは生命という意味だそうです。つまりウィスキーとは「生命の水」という意味です。

写真説明:ボウモア26年、箱の切り抜きです。2009年に妻の両親がスコットランドと湖水地方を旅行した時のお土産です。かなり苦労してお店と交渉し買ってきてくれた秀逸品。最高に楽しませてもらいました。