One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 真面目に暖房を考える by T2017/10/07

オフシーズンの設え
もうすぐ薪ストーブに炎が戻ってきます。旧友に再会するような嬉しい気持ちです。

そんな薪ストーブライフの開始前に、皆さんも御一緒に暖房について真面目に考えてみませんか?

その前に質問ですが、日向と日陰ではどちらが暖かいでしょうか?

想像してください。4月の桜咲く頃、気温は18度、天気は晴れ。満開の一本桜の木陰と周囲の日向では、どちらが暖かいでしょうか?当然日向が暖かく心地良いですよね。では一本桜の木陰と日向ではどちらが空気の温度つまり気温が高いですか?正解はどちらも同じです。空気は動いていますから木陰も日向も気温は同じで18度です。

ではなぜ同じ18度で日向が暖かく木陰が肌寒く感じるのでしょうか?それは太陽光の遠赤外線を受け身体を構成している物質分子が運動しているからです。つまり遠赤外線は直接物質を温めるからです。

薪ストーブの暖かさとは、薪が燃え鋳鉄製のストーブ本体が熱せられ、そこから遠赤外線が輻射され、直接人体が暖められる暖かさなのです。当然空気も物質ですから部屋の空気も温められます。でも室温は18度くらいで快適。18度の日向が快適なのと同様に。

では再び想像してください。5月大型連休の頃、気温は24度。新緑の一本桜の木陰と日向ではどちらが快適ですか。木陰が涼しく日向は少々汗ばむ陽気ではありませんか。つまり木陰のように遠赤外線の遮られた状況では大体24度前後が快適ということです。このことは、エアコンや石油ファンヒーターのように温まった空気を放出するのみで遠赤外線を発しない暖房の場合、18度では到底寒く24度位でようやく快適ということの証拠です。しかもエアコンやファンヒーターは物質そのものを温めるわけではなく、温かい空気を通じて間接的に人体を温めるわけですから、せっかく温まった空気と新鮮な空気を入れ替えることは極めて暖房効率を下げます。

この時点において、薪ストーブ暖房が原始的ではあるものの合理的かつ効果的だと僕は考えるわけです。薪ストーブは煙突から排気していますので代わって外気が室内に常に吸引されています。でもそれ以上に遠赤外線のおかげで暖かい。しかも新鮮な空気に入れ替わっている。頭がボーっとすることはありません。

一方、エアコンや石油ファンヒーターは空気が入れ替わりません。かつ人が室内で呼吸しますから酸素が徐々に少なくなります。だからと言って換気すると寒くなります。よって非効率的です。さらに室温を24度位まで上げなければなりません。燃料も消費するわけですが、加えて、室内と外との気温差が大きくなります。このことは室内、特にクロス壁、壁内断熱材、ガラス窓、アルミサッシュにおける結露をもたらし家へのダメージを大きくします。

この時点で薪ストーブは理想的な暖房器具と思われますが、 何を隠そう薪ストーブには最大の欠点があります。それは手間のかかることです。薪を用意して薪をくべ、灰をかき出し周りを掃く。朝も自動的にスイッチが入るわけではありません。

便利さと手軽さを選択するか、快適さと健康を選択するか、それは各人真剣真面目に考えて結論を出すこと次第です。

ちなみに僕の場合、薪を用意したり一連の手間そのものが趣味の1つなわけです。その手間を楽しんでいるわけですから、薪ストーブ以外に選択肢はありません。さらに薪ストーブ本体も炎も審美的にお洒落。見ていて飽きない。一方エアコンやファンヒーター本体を眺めていてもロマンチックと程遠い。しかもエアコンの上ではお湯さえ沸かすことができません。

語りすぎると熱くなりますからこの辺で中締めといたします。

■ 農作業の「大変さ?」を体験! by M2017/10/07

お米に感謝!
昨日のラジオニュースで富山市内の小学生が昔ながらの稲刈り体験したという報道がありました。 地元の小学生たちが、田んぼで鎌を使った稲刈りと、刈り取った稲を天日に干す、昔ながらの農作業に取り組んだとのこと。

農作業の大変さを知り、食べ物を大切にする 気持ちを育むことが目的とのことでした。私の脳は??????で一杯になってしまいました。秋晴れの空の下、鎌を使った稲刈りって私にとっては楽しそうな作業なんですけど…。やったことが目に見えて達成感を容易に得られる点がその際たる理由です。雪かきもしかり。

それって甘い考えなのでしょうか?
兼業で稲作をしている弟は週末に田んぼに出るのを楽しんでいるところもあります。それを大変さを知ることが目的となると、ただでさえ後継者不足に悩まされている第一次産業の衰退に拍車がかかりませんか?農作業は大変という多数の大人の認識が、無垢の小学生の認識づくりの一端を担っているように思えました。

ラジオに限らず、言動の裏には無意識のメッセージが見え隠れすることがあります。この報道もその一つだったような気がするのですが…いかがでしょうか?