One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 台風一過の朝のランニング by M2017/10/24

台風一過の空
超大型の台風21号が過ぎ去ったものの、昨日の夜はまだ雨が残っていました。しかし、朝起きてみると…、ご覧の通り高層雲がなびく秋の空。

これは走るしかない!と朝食の準備もソコソコにいつもの短時間コースを走りました。が、途中、杉の木が数本あるところで、道路が杉の葉に覆われふかふかのカーペット敷きのようになっているではありませんか。

そこでコースを変え我が家を起点として集落の中を2周しました。1周約10分、30分弱のランとなりました。コース上には我が家を含めて3件、薪ストーブが設置されている家があります。今朝は吐く息が白く見えるほどに冷え込みました。どの家の煙突からも薪ストーブの煙が穏やかにたなびいていました。

富山マラソンまであと5日。練習不足は否めませんが、その分、疲れはあまり残っていません。残りの時間は体調管理に努め、本番を迎えるだけです。

■ トムのペンキ塗りで静かな田舎を守る by T2017/10/24

人口密度は東京の25分の1
マークトウェインの『トムソーヤの冒険』の中に、トムがペンキ塗りをさせられる話があります。トムが罰として壁のペンキ塗るをさせられました。トムは嫌々ペンキ塗るをしていると、頼んでも誰もペンキ塗りを手伝ってくれません。そこでトムは一計を案じ、いかにも楽しそうにペンキ塗りをしました。すると友達がやって来て自分にもやらせてくれと頼み始めました。トムはダメと断ります。それならリンゴあげるからやらせてくれと友達は頼みます。仕方ないなあといったフリをしてトムはペンキ塗りを交代します。その後行列ができるくらいみんながペンキ塗りをしたというストーリーです。

現在東京などの大都会に人口が一極集中し、地方は人口減少を嘆いています。でも何故地方は嘆かねばならないのでしょうか?実際地方に住む僕は全くネガティヴに感じません。ここだけの話ですが、本当にこれは本心です。

人口が増えると隣人との距離間が狭くなり、薪ストーブの煙とかチェンソーの騒音とか、何かとトラブルの危険性が増加します。適度な距離間と距離感はお金では買えません。とりわけ昨今の不寛容社会の流れにおいては何物にも代えられません。

現在の我が地域の人口密度は世界標準で見れば理想的な数値と捉えています。日本の人口密度は世界的に見て極めて高いものです。それが我が近隣では適度な数値に抑えられているのは、東京など大都市が過密な人口を収容してくれているおかげなのです。本当にありがたいことで、僕は大都市に感謝しています。

でもあまり喜びをあらわにすると、トムの友達のように僕も僕もと地方に集まってくるかもしれないので、本当の田舎暮らしの喜び楽しさを僕は控えめにするようにしています。そして「このままじゃ地方はダメになる、もっと皆さん田舎に来ませんか?田舎は良いところですよ」といった行政や自治体、経済界が行なっているありきたりの地域キャンペーンに、僕は表面上賛同しているフリをしているわけです。というのは、人間というものはあまり強く押されると引いてしまう性だからです。押しが強いと相手は自ずから引いてくれるからです。