■ トムのペンキ塗りで静かな田舎を守る by T ― 2017/10/24

マークトウェインの『トムソーヤの冒険』の中に、トムがペンキ塗りをさせられる話があります。トムが罰として壁のペンキ塗るをさせられました。トムは嫌々ペンキ塗るをしていると、頼んでも誰もペンキ塗りを手伝ってくれません。そこでトムは一計を案じ、いかにも楽しそうにペンキ塗りをしました。すると友達がやって来て自分にもやらせてくれと頼み始めました。トムはダメと断ります。それならリンゴあげるからやらせてくれと友達は頼みます。仕方ないなあといったフリをしてトムはペンキ塗りを交代します。その後行列ができるくらいみんながペンキ塗りをしたというストーリーです。
現在東京などの大都会に人口が一極集中し、地方は人口減少を嘆いています。でも何故地方は嘆かねばならないのでしょうか?実際地方に住む僕は全くネガティヴに感じません。ここだけの話ですが、本当にこれは本心です。
人口が増えると隣人との距離間が狭くなり、薪ストーブの煙とかチェンソーの騒音とか、何かとトラブルの危険性が増加します。適度な距離間と距離感はお金では買えません。とりわけ昨今の不寛容社会の流れにおいては何物にも代えられません。
現在の我が地域の人口密度は世界標準で見れば理想的な数値と捉えています。日本の人口密度は世界的に見て極めて高いものです。それが我が近隣では適度な数値に抑えられているのは、東京など大都市が過密な人口を収容してくれているおかげなのです。本当にありがたいことで、僕は大都市に感謝しています。
でもあまり喜びをあらわにすると、トムの友達のように僕も僕もと地方に集まってくるかもしれないので、本当の田舎暮らしの喜び楽しさを僕は控えめにするようにしています。そして「このままじゃ地方はダメになる、もっと皆さん田舎に来ませんか?田舎は良いところですよ」といった行政や自治体、経済界が行なっているありきたりの地域キャンペーンに、僕は表面上賛同しているフリをしているわけです。というのは、人間というものはあまり強く押されると引いてしまう性だからです。押しが強いと相手は自ずから引いてくれるからです。
現在東京などの大都会に人口が一極集中し、地方は人口減少を嘆いています。でも何故地方は嘆かねばならないのでしょうか?実際地方に住む僕は全くネガティヴに感じません。ここだけの話ですが、本当にこれは本心です。
人口が増えると隣人との距離間が狭くなり、薪ストーブの煙とかチェンソーの騒音とか、何かとトラブルの危険性が増加します。適度な距離間と距離感はお金では買えません。とりわけ昨今の不寛容社会の流れにおいては何物にも代えられません。
現在の我が地域の人口密度は世界標準で見れば理想的な数値と捉えています。日本の人口密度は世界的に見て極めて高いものです。それが我が近隣では適度な数値に抑えられているのは、東京など大都市が過密な人口を収容してくれているおかげなのです。本当にありがたいことで、僕は大都市に感謝しています。
でもあまり喜びをあらわにすると、トムの友達のように僕も僕もと地方に集まってくるかもしれないので、本当の田舎暮らしの喜び楽しさを僕は控えめにするようにしています。そして「このままじゃ地方はダメになる、もっと皆さん田舎に来ませんか?田舎は良いところですよ」といった行政や自治体、経済界が行なっているありきたりの地域キャンペーンに、僕は表面上賛同しているフリをしているわけです。というのは、人間というものはあまり強く押されると引いてしまう性だからです。押しが強いと相手は自ずから引いてくれるからです。