One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ マイクロ・クライメイトとマイクロ・ファーム by T2017/07/18

昼寝カエル
微気候(びきこう、micro climate)という言葉があります。日本の気候とか北陸の気候のような大気候に対し、砂漠の中のオアシスとか洞窟内、はたまたビルの中といった狭い範囲での気候のことです。

真夏、屋敷林の中は周囲の炎天下と少々異なり、ひんやりとしています。僕の住んでいる射水市の隣には散居村で有名な砺波市があります。カイニョと呼ばれる屋敷林に家屋は守られ夏は涼しく冬は暖かく、強風から住環境を守り、緑肥となる落葉や燃料となる折れ枝を供給してくれます。そこは周囲の気候とは少々区別される微気候の環境といえるでしょう。

最近、カイニョの手入れや草むしりが大変だとか駐車スペース、子供夫婦の別棟住宅などが欲しいなどのニーズによりカイニョの樹木が伐られたり、コンクリート舗装されたりしてしまうケースが増えているようです。

私たち夫婦はカイニョのような屋敷林に憧れました。その快適さに憧れました。屋敷林に囲まれたお屋敷なんてお金持ちセレブに見えるじゃないですか。超カッコイイ。そのため土地を手に入れ、家の周りに雑木を植えました。年々微気候がつくられつつあります。

地球温暖化、二酸化炭素排出量を減らすことが叫ばれている今日この頃、自分とは関係ないとか、中国やアメリカが動かないと自分ひとりが何かしても焼け石に水、といった考え方の人がいます。何を隠そう僕もその一人です。地球のためとか日本のためといった大きな意識は正直言って僕には薄いです。それよりも自分のため、家族のためといった小さな意識が強く、極端に言えば自分さえ良ければ良いのです。それが我が家の雑木林、微気候です。周囲が熱帯夜でも我が家の寝室が涼しければヴェリーグッドなのです。

ところが最近気が付きました。我が家の小さな微気候である雑木林は二酸化炭素を吸収し地球温暖化抑制に微々ではありますが貢献していると。でもそれはあくまで結果であって、基本は自分のためです。

同様なことが我が家の菜園にも言えます。我が家の小さな菜園(micro farm)はあくまで家庭内自給率を高めることを目的とし営まれており、僕の頭の中には日本や富山の自給率など希薄です。正直言って他人のことはどうでもよいのです。しかし自分が野菜を作ることによって結果として日本の自給率をほんの僅かですが上昇させているとも考えられます。さらに野菜は二酸化炭素を吸収してくれています。

人に何かをさせようとしたり、人に何かをしてもらうことを期待するより、自分で自分のために自分にできることをした方が、手っ取り早く楽しいですよ。

写真は絶滅を危惧されつつも、我関せずといった面持ちの昼寝カエル

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