One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 雑木林は天然のクーラー(映画『人生フルーツ』より) by T2017/07/05

結婚するまではクーラー(エアコン)の無い暮らしなんて、僕には考えられませんでした。

1990年8月20日、僕は妻の実家を訪問し正式に結婚の申し出を行ないました。残暑厳しい中、一応ネクタイを締めスーツを着用し伺ったのですが、何と妻の実家にはクーラーがありませんでした。その時の僕の率直な思いは「勘弁してくれよ、全く。」

しかしその時をきっかけに僕の価値観に変化が見られるようになったのです。

今の時代、クーラーの無い暮らしとは、ひょっとしたら豊かな暮らしではなかろうかと。

家の周りを田園に囲まれ、広い庭があり、そこを通ってくる風はアスファルトの上を通ってくる風とは全然違う。土と水と植物の力。クーラーは数十万円出せば即手に入る。でも天然のクーラーとも言うべき緑多き広い庭を買うとなるとお金も時間も維持管理も桁違い。

お金はそんなに無い。そこで天然のクーラーを自分たちの手で作ることにしました。

私たちにとって庭とはアメニティの庭。つまり庭は私たち夫婦が快適に暮らすことを目的としたもの。ガーデニングは私たちが気持ち良く、健康に、楽しく暮らすための手段。

だから薬剤や除草剤撒布で自分が不健康になっては意味がありません。世間の目や見栄を気にしての除草でストレスを溜めては本末転倒。僕は地球を守るためにエコロジーな暮らしをしているのではありません。常に原点は自分が快適で楽しいかということ。自分たちが快適ならばおそらく植物たちも快適であろう。その証拠に樹木や花木が成長し鳥たちが頻繁に訪れるようになり、ミミズも増え、それを食べにイノシシもやって来るようになりました。

そして年々猛暑日が増え熱中症が連呼される今日この頃、庭の木も屋根を越え、夜寝室に入ってくる風が涼しくなってきました。

自然のクーラー(その1)

自然のクーラー(その2)

自然のクーラー(その3)

雑木林は天然のクーラー。全ての答えは偉大なる自然の中にある。(映画『人生フルーツ』津端修一さんの言葉)



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