One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 2017年の第2クオーター終了し、第3クオーター突入 by T2017/07/01

2017.7.1雨の朝の庭
今年も折り返しました。第1クオーター終了時の記事の如く書きます。

・今年スーパーマーケットへ行った回数は1回

外食の回数は16回(※我が家における外食の定義とは家で調理しない食事のこと。つまりコンビニ弁当を買っても外食、デパ地下でお惣菜を買ってくるのも外食)

・購入したビールの本数は0本

お祭りや飲み会などでビールを注文するのはカウントしません。それは純粋にお酒を味わうというより親しい人間と楽しい時間を過ごすのが優位な目的だから。
けれど家で夫婦でお酒を飲むのは少々違います。家飲みで圧倒的に多いのは赤ワインです。(とはいうものの週に1本ですが)
ワインには常に学びの要素があります。向上心をかきたてられます。まだまだ初心者ですけど。

個人的には日本のビールは清涼飲料水だと思っています。喉越しが良いけどそれだけです。

あとワインは真面目に作られていると思います。日本酒のように醸造用アルコールを添加するなどワインには考えられません。日本酒に純米酒という代物がありますが、ワインに純ぶどう酒というカテゴリーは存在しません。全て純ぶどう酒だからです。それはあたりまえのことだからです。日本人にとって日本酒は不純なのがあたりまえ、つまり普通酒なのです。こんなレベルで停滞している限り日本酒は世界標準には到底なり得ません。それに比べればまだ日本のブレンディッド・ウイスキーの方が向上心旺盛で、今や世界標準です。

こんな日本酒にしたのは私たち日本人消費者に責任があると思います。僕たち夫婦は若い時、ある日本酒のプロデュースに参加したことがありました。その時純米酒を主張したのですがアル添して大吟醸ということに押し切られました。こりゃダメだと思いました。
各人それぞれのあたりまえがあるのですね。でもそれで留まっている限り進歩はありません。

One’s Wayつまりそれぞれのあたりまえとは、他者のあたりまえに刺激を受けて自らのあたりまえを見直すこと、つまり日々マインドセット(価値観)を更新していくことではないでしょうか。

何のブログタイトルだったっけ?そうでした。今年も半分終了しました。


※第1クオーター終了時の記事はこちらです。
http://onesway.asablo.jp/blog/2017/03/31/8436250

■ 手作り味噌、今年はカビ対策万全 by M2017/07/01

手作り味噌
二月上旬に仕込んだ味噌を昨日、容器から出し小分けしました。その理由は2つ。

一つは梅が落ち始めたこと。味噌を仕込む容器と梅を漬ける容器を兼用しているため、空けないといけないという事情が生じたからです。

もう一つは味噌が切れたこと。昨年仕込んだ味噌は年末にすでに食べきり、市販のものを購入していました。それがなくなりかけていたのです。

今年で3年目となりますが、カビがほとんどでず材料を無駄にしませんでした。カビの発生で1年目は3分の1を捨てました。2年目は5分の1を捨てました。今年は全く捨てませんでした。

カビ対策に酒粕で封をしたのです。bue-dueの奥様の美華子さんに教わった方法で、酒粕はbue-dueのたまちゃんが造り酒屋さんからいただいたもののおすそ分けでした。

今朝、お味噌汁にして味見をしました。風味が穏やかな出来となっていました。手作り味噌は風味が少しづつ変化します。これから1年、どのような変化を遂げるのか?それも楽しみの一つです。

※味噌を仕込んだ時の記事はこちらです。
http://onesway.asablo.jp/blog/2017/02/08/8355043

■ 今年初めての洗濯乾燥機使用 by T2017/07/02

7月に入り梅雨らしい天気です。洗濯物の外干しができません。こんな時は洗濯乾燥機の出番です。我が家の洗濯機はドラム式で、洗濯も乾燥も同じ本体で行ないます。ドラム式の場合本体上部のスペースが使えるので、洗濯物を置くことができ床がスッキリ。

7月1日、今年初めて乾燥機を使いました。我が家では乾燥機を使う時季が2回あります。それは梅雨の時期と薪ストーブシーズン直前の9月から10月。つまり梅雨前線と秋雨前線の時季です。

乾燥機活躍
富山で一般的に乾燥機を最も使用するのは冬、雪の時季でしょう。でも我が家では冬季乾燥機は全く使用しません。薪ストーブを焚いているので洗濯物は室内干し。薪ストーブは室内を乾燥させるので洗濯物が加湿器の代わり。よって薪ストーブライフには洗濯物が必需品なのです。

薪ストーブと洗濯物といった2つのキーワードは私たちにとってとても相性の良いものなのですが、ウェブで「薪ストーブ 洗濯物」と検索するとあまり相性が良くありません。「洗濯物に煙の匂いが付き、ご近所から苦情がきた。」などネガティブな話題が多いようです。でもこれは冬季天気の良い太平洋側に多い話題。富山では冬季外干しする家庭がほとんどありませんから、薪ストーブの煙で苦情を聞いたことがありません。

したがって僕が導き出した結論は、「雪国生活には薪ストーブが最も適している」ということです。


栗の小さなイガ
写真は花を落とし小さなイガをつけ出したクリです。このクリが食べられるようになるのは、秋雨の時季。つまり今度の乾燥機使用の時季です。




■ 梅雨の最中、今年も梅干し作り by M2017/07/02

昨日の豪雨で梅が一気に落ちました。毎年この時期の雨で梅が落ちるので、臨界体制に入っています。梅を漬ける容器を準備し、いつでも梅をつけられるようにしたのがつい2日前でしたからギリギリでした。

梅をつけ終えました
夫と梅を拾い、洗ってヘタを取り、布巾で拭いて、ホーローの容器に入れます。途中、塩を加えながら梅を並べ、最後に重石をして終了です。梅酢が上がるまでしばらく放置します。

今年の収穫量は4.5kg。それに塩を1kg加えてつけました。2、3日で梅酢が上がることと思います。梅酢は、サラダや酢の物、煮魚に利用します。

あとは赤紫蘇が成長したら梅酢で揉んで敷き詰め、土用の時期に天日干しをすれば出来上がりです。最初は試行錯誤でカビが出たこともありましたが、毎年、改善を重ね漬けていると億劫度はどんどん下がります。今年はレシピを見ることもなくできそうです。

継続は力なりとはこのことかもしれません。

特大の南高梅
写真は特大の南高梅です。昨年、幹の半分が枯れどうなることかと思っていましたが2.5kgの収穫がありました(最盛期は4kg以上の収穫がありました)。枯れた後に枝を伸ばしたので、来年はさらに収穫が見込めそうです。

今年は梅干しを大事に大事に食べていたのですが、収穫量が増えれば心置きなく毎朝食べられることでしょう。それを今から願っています。

■ 昨晩の豪雨、今は日差しが降り注いでいます by M2017/07/03

鹿肉のハンバーグ
真夜中、ここ富山県射水市の里山でも強い雨が30分ほど降りました。雨音が気になり寝付けずリビングをウロウロ。その頃は夕食で飲んだワインのアルコールも抜け頭はクリアになっていました。

気象庁の高解像度降水ナウキャストで長くは降り続かないことを確かめ終えた頃には雨は小降りになり、その後は少々蒸し暑かったのですがゆっくりと睡眠を貪ることができました。

先週まで毎週月曜日の朝は、夫がFMいみずの番組ラジオタウン射水でパーソナリティーを勤めていたので、日曜日の夜の深酒は厳禁でした。7年ぶりに全く予定のない月曜日の朝でした。というわけで昨晩はいつも以上にアルコールを嗜んだということです。

写真は昨日の夕ご飯です。蒸し暑さの緩和にオーストラリアのスパークリングワインにしました。メインは鹿肉のハンバーグです。みどり共同購入会では月に1回のペースで鹿肉の取り扱いがあります。北海道の白麹町から送られてくるエゾシカの肉は臭みがなく旨味が凝縮しており大好きです。

地元のジビエが手に入るようになるまでは、みどり共同購入会のジビエのお世話になることでしょう。

※みどり共同購入会についてはこちらをごらんください。
http://www.ne.jp/asahi/ones/way/recommend.html#rec_midori

■ 今日の天気は儲けもの! by M2017/07/03

南東側にかけた暖簾
梅雨真っ盛りの今日、朝からの日差しが一日続きました。気温は30度を超えたようですが、ここ里山では乾いた風が吹き、覚悟していたほどの暑さではありませんでした。

今日は朝から夏支度を2つしました。
一つは暖簾を出しました。冬季の寒さ対策が必要なくなり、暖簾を片付けてから4ヶ月で再登場です。とは言っても登場するのは1組だけです。

午前は南東側の扉と窓にかけ、午後になったら南西側の扉と窓に移します。朝の日差しと午後の日差しを遮るために…。そのためにもカーテンではなく、暖簾が良かったのです。

そしてもう一つの夏支度は扇風機を購入したこと。先シーズンの終わりに故障した扇風機は15年以上使用したものです。エアコンなしでの生活ですからかなり酷使したと思います。ただ、欲しかった扇風機の在庫がなかったので注文だけしてきました。かなりのお値引きとなり得した気分です。これも大型家電量販店が向かい合って店を構えていたからこその価格だったと思います。

今日の天気は、我が家に夏を呼び込んだようです!

■ 暖簾についての追記 by T2017/07/04

雨に濡れる紫陽花
妻が書いた暖簾についてのブログに付け加えます。

私たちは横移動のカーテンに当初から抵抗感を持っていました。話は約20年前のドイツ旅行に遡ります。

1996年から1997年にかけて年末年始のドイツを旅行しました。マイナス10度以下のクリスマス。窓辺を可愛く装飾した家々が立ち並び、そのほとんどがカーテン無しで室内も丸見えでした。夜も長く昼も薄暗いので外から室内がより観察できたということです。聞くところによればドイツ人にとってそれは想定の範囲内。外を歩く人から室内の家具、装飾を観られてもいいように、日頃から気合を入れてインテリアにこだわるということでした。絨毯一枚を買う際にも家族会義で選び抜くということでした。そんな真剣勝負のインテリアですからカーテンで見えないようにするなんて言語道断。

別に見られてもいいんだ。カーテンを付けたくなかったら付けなくていいんだ。私たちのカーテン嫌いをドイツ人に共感してもらえたようで嬉しかった記憶があります。

カーテン無しの数年を経過して、暖簾(のれん)を提げるに到った理由は妻が書きました。

暖簾は日本古来の寝殿造りに見られるような御簾(みす)や几帳(きちょう)のように縦に下げます。かつ移動可能です。設置方法も極めてシンプル。横棒に布を垂らすだけ。妻戸のような観音開きのデッキへの出入り口に垂らされた暖簾が揺れるとき、まるで風が生き物のように見えてきます。見えない風を視覚化できるのです。そしてその風は平安時代もさらに遡り、遥か太古から吹いている風なのです。

写真家の故星野道夫さんはエッセイに書いていました。「風は太古の生き物の化石である。」

有機物である自分もいずれは二酸化炭素と水蒸気となって風に同化する存在。暖簾はそんなメッセージを送ってくれます。

■ ミントシロップ作り、ベニシアさんのレシピをアレンジ! by M2017/07/04

ミントシロップ
昨日、夏支度を2つしたと記事にしました。

実はもう一つ夏支度をしたのでした。それはミントシロップ作りです。毎年、梅シロップを作っていたのですが、昨年と今年は梅が不作で、その代わりにミントシロップ作りに挑戦したのです!

去年は雑誌「天然生活」に載っていたベニシアさんのレシピ通りにミントシロップを作りました。夏の間、ミント水にしたり、炭酸水で割ったり、バニラアイスにかけたりして楽しみました。

今年は、ベニシアさんのレシピを私なりにアレンジしてみました。アレンジの基本は簡単であることと経済的であることです。

まず、分量を覚えやすくしました。
水500g、砂糖(今年は三温糖を使いました)500g、ミントの葉100gとしました。

続いて手順で、火にかける長さを短縮しました。
1 砂糖を水にと混ぜ火にかけて溶かす。
2 沸騰したらミントの葉を入れ火を止め10分蒸らす。
以上

京都の里山で暮らすハーブ研究家のベニシア・スタンリー・スミスさんを知ってからまだ1年足らずです。まだまだ学ぶべきことがありそうです。

■ 雑木林は天然のクーラー(映画『人生フルーツ』より) by T2017/07/05

結婚するまではクーラー(エアコン)の無い暮らしなんて、僕には考えられませんでした。

1990年8月20日、僕は妻の実家を訪問し正式に結婚の申し出を行ないました。残暑厳しい中、一応ネクタイを締めスーツを着用し伺ったのですが、何と妻の実家にはクーラーがありませんでした。その時の僕の率直な思いは「勘弁してくれよ、全く。」

しかしその時をきっかけに僕の価値観に変化が見られるようになったのです。

今の時代、クーラーの無い暮らしとは、ひょっとしたら豊かな暮らしではなかろうかと。

家の周りを田園に囲まれ、広い庭があり、そこを通ってくる風はアスファルトの上を通ってくる風とは全然違う。土と水と植物の力。クーラーは数十万円出せば即手に入る。でも天然のクーラーとも言うべき緑多き広い庭を買うとなるとお金も時間も維持管理も桁違い。

お金はそんなに無い。そこで天然のクーラーを自分たちの手で作ることにしました。

私たちにとって庭とはアメニティの庭。つまり庭は私たち夫婦が快適に暮らすことを目的としたもの。ガーデニングは私たちが気持ち良く、健康に、楽しく暮らすための手段。

だから薬剤や除草剤撒布で自分が不健康になっては意味がありません。世間の目や見栄を気にしての除草でストレスを溜めては本末転倒。僕は地球を守るためにエコロジーな暮らしをしているのではありません。常に原点は自分が快適で楽しいかということ。自分たちが快適ならばおそらく植物たちも快適であろう。その証拠に樹木や花木が成長し鳥たちが頻繁に訪れるようになり、ミミズも増え、それを食べにイノシシもやって来るようになりました。

そして年々猛暑日が増え熱中症が連呼される今日この頃、庭の木も屋根を越え、夜寝室に入ってくる風が涼しくなってきました。

自然のクーラー(その1)

自然のクーラー(その2)

自然のクーラー(その3)

雑木林は天然のクーラー。全ての答えは偉大なる自然の中にある。(映画『人生フルーツ』津端修一さんの言葉)



■ 文月薄暮の庭、続々と新たに開花 by M2017/07/05

早朝までの雨が上がり、今日の日中は晴れ間もあり、風が爽やかな1日でした。久しぶりにゆっくりと庭を歩くことができました。

アベリア

ハギ
まずは道路脇のアベリアと萩です。アベリアは道路沿いでよくみます。我が家のアベリアの花は半月ほど遅れての開花でした。その傍らで萩も白い花を咲かせていました。萩といえば秋の七草。梅雨が明ける前に我が家の庭には小さな秋がやってきたようです。


タイム
ガレージ脇ではタイムの花真っ盛りです。近寄るとほのかに香りが漂います。すっきりとした香りは気分を高めてくれます。


ギボウシ

ヒオウギ

トラノオ
芝の庭ではギボウシ、ヒオウギ、トラノオが花を咲かせていました。写真の秘奥義はリイフスの尾
久さんからいただいたもので、その大きさには目を見張ります。


紫陽花
この紫陽花、一株に青、赤、白の花が混ざっているのです!


ネムノキ
最後に玄関アプローチの橋で上を見上げるとネムノキが赤い針のような花を咲かせていました。

雨が続いていたうちに、更に季節が進んだようです。