One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ 薪割り再開 by T2017/10/10

3年後の薪
暑い時期は避けていた薪割りを再開しました。ようやく明るくなった6時頃、玉切りしてあったコナラを中心とする原木を斧で割り進みます。コナラを割った時、辺りにはワインのような香りが漂います。大好きな香りです。

今日割った薪は3年後の燃料になるでしょう。3年熟成といえばスコッチウィスキーの定義が3年熟成を法律で定めています。コナラと同類のホワイトオークでできた樽で熟成されるのです。コナラの英訳がオークです。ヨーロッパではオークの木はKing Of Woods(森の王様)と呼んでいるそうです。

「歳月は情熱の炎を消し去り、それを温もりに変える。」

これはアイラウィスキーのひとつ、ラガヴーリンのラベルに書かれた一文です。暦の上では寒露を過ぎましたが、朝御飯前からひと汗かきました。3年後、この薪は富山の雪の暮らしを暖めてくれるでしょう。

■ コーヒーの木にカイガラムシが発生! by M2017/10/11

ニホシテントウ
写真はコーヒーの葉に止まっているニホシテントウです。

実はこのコーヒーの木、春ごろから樹液?(ネバネバしたもの)が滴り落ちていました。夫はシートを敷いて対策を、私は時々葉を拭いて対処をしていました。

一昨日になってようやくインターネットで原因を突き止めました。カイガラムシだったのです。茶色で蝋状の殻に覆われた直径1mmほどのカイガラムシがコーヒーの枝、葉の裏に張り付いていました。

対処法は削ぎ落とすこととのこと。一昨日は午前中いっぱいを使って歯ブラシと布を使って、コーヒーの葉と枝についたカイガラムシを1枚1枚、1本1本そぎ落とし、樹液を拭き取りました。

ニホシテントウはカイガラムシの天敵。一昨日の夕刻には葉に止まっていました。削ぎ残したカイガラムシを駆除してくれることを願っています。そぎ落としてから3日目、カイガラムシの被害は今の所幸いにも発生していません。

■ 僕の愛用自転車について by T2017/10/11


僕の愛用自転車
写真は僕の愛用自転車です。3年前にオーダーしました。変速機はありません。ギアは1枚で、しかもピストバイク( 競輪用自転車)のように空転しない固定ギアです。上りも下りもシングルギアで走っています。

フェンダー(泥除け)と革製リムフラップがついています。また小さなフロントバッグを装備できるようにステンレス製のフロントキャリアが付いています。

ライトはダイナモランプ(発電機ランプ)ではなくLEDのバッテリーランプです。

ペダルには古式な革製トウクリップ・ストラップを装備しています。サドルも一枚革のアナトミックサドルです。時々革用オイルを塗っています。

ロードレースに参戦することを除けば、これ一台でサイクリングからツーリング、通勤、お買い物まで全てこなすことが出来ます。

ウェアに関しては、レーサーパンツ(競走用ビブショーツ)からジーンズ、ツイードジャケット、スーツ、ニッカボッカーズ何でも相性が良い。フェンダーのおかげで大事な服を汚すことがありません。

シューズに関しては、クリート付きサイクリングシューズ、コンバースハイカット、ローファー、デッキシューズから紐付きのストレートチップシューズまでOK。フラップ付きフェンダーのおかげで足元を汚すことがありません。

被り物はカスクやヘルメットからレーサーキャップ、ハンチング帽まで大丈夫。

原則、僕は荷物を背負って自転車に乗るのが嫌いです。背中に汗をかくからです。だからフロントバックを装備できるようにしてありますが、どうしても荷物を担がねばならない時、メッセンジャーバッグでもショルダーベルト付き革製ブリーフケースでもイケます。

フレームは鉄製(クロモリ鋼)なので少々タフに扱っても気になりません。カーボンフレームのように衝撃に対して神経を使う必要がありません。


ネイビー色のラグ
フレームを繋ぐラグは、ナベックス社のコンチネンタルカットラグ。アール・ヌーヴォー調のフランス製ラグにネイビー色を塗装してもらいました。僕の住まいはカントリーな里山にあるので、都会っぽい色調のネイビーを差し色として入れてみました。土っぽくならないようにバランスを取ってみたつもりです。

里山も街中も、峠道も海岸道も石畳道も、どんな環境でも馴染んでくれます。

たぶんダンディーな100歳のお爺さんになってもマッチしてくれると信じています。

以上のことを総括しますと、スポーツ、カジュアルから、ビジネス、フォーマルまで、あらゆる状況あらゆる環境に、年齢制限無く、大人の自転車を目指して製作・組み立てをしてみたつもりです。いかがでしょうか?


製作は富山サイクリングセンター、製作者は上野茂氏、ブランド名はROMAN。そちらのホームページもご覧ください。

(追記 by M)
※ ROMANについてはこちらもご覧くださいませ。

※ 夫の愛用自転車についてまとめた記事はこちらです。


■ 玄関前の変化 by M2017/10/12

玄関前、少しずつ変化しています
写真は我が家の玄関です。門扉と一緒に作っていただいた手すりが左に見えます。来客が一人ですと心配ないのですが、来客が二人になると一方の方が後ずさりされて、橋から落ちるのではないかという心配がありました。

木製の橋に変わって、新たに鉄製の橋をかけたのが2010年でした。その時は手すりもいらないと言っていたですが、設計士の天野さんの提案で、片方だけ手すりをつけました。その手すりとデザインを合わせて今回、玄関前に作ってもらったのです。

2010年、もう一つ加わったのが、玄関前の照明です。
それまでは暗い玄関でした。梯子風なものをデザインして、鉄で作ってもらいました。それに脱衣場で使っていた照明を電気屋さんにとりつけてもらって完成。郵便受けは入居直後から使用していたものを再利用しています。新宿のCONRANショップで購入しました。

入居から16年と9ヶ月。少しずつ玄関前が変化しています。雨樋を取り付けたのはその後です。使い勝手が悪いところ、あるいは使い勝手を改善できるところを、できる範囲で少しずつ変えていくスタイルが私たちの家づくりのようです。

■ 雨中ランニング by T2017/10/12

濡れたランニングシューズ
朝6時、しとしと秋雨が降っていました。雨中ランニングにでかけました。マラソンの大会は雨天決行です。走ることに雨は問題ありません。

天気が良く日が照っていれば暑いと文句を言い、寒ければそれで文句を言い、人は何かと不平を言いがちです。走るにベストな状況を選んでいたらいつまでたっても走り出すことが出来ません。

どうせ帰宅したらウェアは洗濯し、シャワーを浴びるのですから、雨でも晴れても後始末は一緒です。

あれこれ考える前にとりあえず行動し始める。気持ちが乗らなくてもとりあえず行動し始める。そうすれば行動する中で気持ちが変化していくものです。楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなるのと同じです。

要するに行動を止めないこと、動きをフリーズしないこと。これがランニングにしても日常生活にしても持続力の秘訣だと僕は思っています。

写真は雨中ランニング後の濡れたシューズです。雨中ランニングの後始末でこれだけが面倒です。

■ 土間のない玄関 by M2017/10/13

土間のない玄関
今日は玄関の内側の話です。

我が家の玄関には土間がありません。玄関ドアの前にキリムのラグマットを敷き、その上で靴を脱ぎ履きしています。

こうなった理由は…
家の設計時、夫は広い土間が欲しいと設計士の天野さんに要望していました。その理由は、自転車のメンテナンスをするため。その一方で、小さくシンプルな構造も合わせて要望していました。その結果が、土間のない玄関となったのです。

天野さん曰く、土間でなくても自転車のメンテナンスはできるでしょう。土間は土間としてしか使えなくなり、居住スペースが減るのでもったいないとのこと。これに夫は納得して、土間がなくなったのです。

3年前に床下を土間打ちしたので、今はそこで自転車のメンテナンスをしています。以前は2階の書斎スペースにビニルシートを敷いて、自転車のメンテナンスをしていました。

小さい家ですが、暮らしているのは大人二人です。1日活動すれば使わないスペースがないほど、無駄なく使っています。天野さんの発想に脱帽です。

■ 補助暖房、使い始めました by M2017/10/13

補助暖房としての蓄熱式暖房器
昨日、今日と最低気温が10度程となりました。薪ストーブは焚けるばかりになっているのですが、火入れは週末までお預けとなっています。

そこで補助暖房を使い始めました。我が家の補助暖房は蓄熱式暖房器です。新築当初は薪ストーブで家全体を温めるつもりでした。薪ストーブの暖かさは格別ですし、我が家より広いスペースでも薪ストーブで十分に暖かい体験もしていました。

しかし、住んでみて甘かったことに気づいたのです。新築時、フルタイムでの共働きでした。早朝にストーブを点火するも2時間ほどで出勤。帰宅時にはすっかり冷え切った室内で、また点火。薪ストーブは焚き始めてから部屋が暖まるまでにかなり時間を要します。さらに、薪ストーブ初心者ですから、今ほど上手く着火できるはずもなく、冷え切った室内で震える毎日でした。

1シーズン目は何とか耐えたのですが、これが続くかと思うとゲンナリしました。そこで、寝室に補助暖房を入れることにしました。そこから私たちの暖房器探しが始まったのです。

当時はインターネットが今ほど発達はしていなかったので、書籍と口コミが主な情報源でした。さらに、上京の折にショールームやお店を周り、私たちの暮らしにあう暖房器を見つけるのに数ヶ月。

東京でこれという暖房器が見つからず意気消沈して帰宅したら、郵便受けに電機屋さんのチラシがポスティングされていました。そこに蓄熱式暖房器が紹介されていました。空気を汚さず、暖房原理が輻射熱というところが気に入りました。

ただ、ヒーターからの電磁波が気になり、即決はできませんでした。電磁波測定器を手にいれてショールームで測定し、一安心。機種を選ぶ段となり、シンプルで歴史のあるスティーベルの蓄熱式暖房器を選択しました。決め手はアナログで操作できるところでした。温度設定、風量設定はダイヤルです。最初のシーズンに色々と試して、今ではこのくらいの気温の日は、このくらいの設定で…という具合に手動でダイヤルを回しています。

蓄熱式暖房器のおかげで布団はふっくら(北陸の冬は湿度が高いため通常布団は湿ってしまいます)、朝は暖かく、寝起きが良くなりました。かつて使っていた電気毛布はお蔵入り。靴下をはかずとも快適に睡眠を貪れます。

■ 屋根裏から床下まで by T2017/10/14

屋根裏ロフト_左側に長持が見えます
昨日の妻の記事について追記です。妻は「我が家は1日活動すれば使わないスペースがない」と書いていました。それは本当です。

まず屋根裏ロフト。ここは物置として活用していますが、今のように季節の変わり目には頻繁に上ります。夏物衣類を収納し冬物を出す、網戸を収納する、毛布を取り出す等々。ここには親戚から頂いた木製長持(懐かしい)があり、この中に夏用布団やゴザが入っています。

次に大梁。五間ものの米松一本梁が吹き抜けの屋根裏を貫いています。幅が約40センチメートルほどありますから上を歩くことができます。煙突の屋根貫通部や妻部分のオペレーターガラス窓など、普通だったら足場や梯子を立てないと届かない場所の掃除をしたりメンテナンスしたりする動線として活躍します。

そして床下ベースメント。我が家の基礎の立ち上げは約2メートルほどありますから、床下にちょっとした空間ができたわけです。欧米の建築物には半地下のいわゆるグランドフロアがあって、ワイン貯蔵庫とかパントリーとして活用されていますが、我が家のベースメントは地面を掘らずに基礎内に作られています。現在は自転車のメンテナンスや冬場の木工作業場所として使われたり、保存野菜や採取種を保管しておくパントリーとして活用されています。また約5メートルの雪吊り用木棒や真竹も収納できます。収納されている上部は何とバスルームです。水洗トイレの床下も植木鉢やコンクリートブロックなどの保管場所になっています。

横五間、縦三間半の長方形で小さい家ですが、隅々活用するように努めています。小さい家ですが廊下や壁などで空間を仕切らないようにすれば、汎用性が高まります。

加えて小さいワンフロアの空間は暖房効率も上がります。我が家の唯一の薪ストーブ(ヨツールF500)はリビングやキッチンはもちろん、寝室(寝室には加えて蓄熱式暖房器がある)、トイレ、洗面所、脱衣場(脱衣場には電気温水器があり更に暖かい)、バスルーム、勝手口などすべての空間をセントラルヒーリングしてくれます。温度差によるヒートショックは防止できます。

小さい家を隅々まで、そして末長く。私たちはかなり欲張りです。

■ トムよ、野の草花のように by T2017/10/14

若かりし頃のトム
毎週土曜日の早朝は雨が降っていなければ、僕は2時間余り自転車でロードトレーニングに出かける。その際ラジオをイヤホンで聴きながらのライド。朝7時20分からNHK FMにてピーターバラカン氏の番組「ウィークエンドサンシャイン」を聴きながらのトレーニング。日本広しといえど峠道をシングル固定ギアの自転車で上りながら「ウィークエンドサンシャイン」を愛聴しているのは僕だけだろうな。

今朝は予告通りトム・ペティの追悼特集だった。バラカン氏いわく。追悼のリクエストがこれだけ集まったのは過去最高とのこと。トム・ペティは一般日本人の間ではあまり人気があるとは言えない。でも世界標準で見れば人気が高く、またミュージシャンの間でも評価が高く、ロックの殿堂入りも果たしている。そんなトムのリクエストが極めて多く集まったという事実に僕は嬉しくなった。本当にロックを愛している日本の仲間が多く存在することを。

トム・ペティの音楽はファッション性に走ることなく骨太で芯がしっかりしている。伝えるべきメッセージを直球で投げてくる。トム自身は言っていた。だからと言ってポップの要素を否定してはいけないと。ポップとは大衆のこと、流行やモードについつい流されがちの不安を抱えた大衆。そんな大衆に媚びるわけではないけれど、そんなロクでもない素晴らしき大衆に対し真摯に向き合ってくれたトム・ペティに心から哀悼を捧げます。

トムの歌声を聴きながらの里山道を走っていると、道沿いのセイタカアワダチソウやススキ、その他秋の雑草たちが愛おしく美しく見えてくるから不思議だ。在来種も外来種もすべての愛おしい。美しい。そして本当にたくましい。トムの楽曲「I won't back doun」のように。

■ 一足先にエルクがやってきた! by M2017/10/15

エルクのぬいぐるみ
写真はエルクのぬいぐるみです。我が家唯一のぬいぐるみは膝掛けを手にしてソファに座っています。

先週末、薪ストーブの準備のタイミングで、ロフトにある長持から出てきました。冬の間、私たちと共に過ごしてくれるエルク。あどけない表情に気持ちが緩みます。

今はソファでiPadをいじる夫の隣で私の方を見ています。膝掛けを使うとテナガザルのようになるのでそれもまた可笑し。

寒い時期に薪ストーブは体をエルクのぬいぐるみは心を温めてくれます。