One’s Way[ワンズウェイ]のブログでは、里山暮らしのあれこれを綴ります。ヘンリー・ デイヴィッド・ソロー の影響を受け、エシカルな暮らしを追求中。薪ストーブを暮らしの核とし、菜園、ガーデニング、サイクリング、ランニングなどを楽しんでします。

■ ドント・パニック! by T2017/10/06

日の名残り_カズオイシグロ著
今年のノーベル文学賞がカズオイシグロ氏に決定したというニュースを聞きました。毎回文学賞の候補に挙げられる村上春樹氏が以前イシグロ氏を賞賛しいて、私たち夫婦はイシグロ氏の『日の名残り』等の小説を読んだ経験があります。

近日イングランドやスコットランドを旅行される予定の方は、英国トラディショナルを知る上でも一読されればいかがかと思います。

英国人とアイルランド人の気質、教育観の違いを、ある人が端的に表現していました。それは人間が逆境に立たされた時、いかなる姿勢でその逆境に立ち向かうか?

アイルランド人は、「ドント・ウオーリー!(心配するな!)」と楽観主義なのに対し英国人は「ドント・パニック!(動揺するな!)」と不動主義を重んじるとのこと。

淑女紳士の国、カズオイシグロ文学の如く、静かに芯のある肝の座った人間観を大切にしたいと思います。

それと比較して、現代日本人が大切にするプリンシプル(原理・原則)とは一体なんなのでしょうか?逆境に立たされた時、どういう姿勢で臨むのでしょうか?

あなただったらどうしますか?

■ どんぐりがころがる庭 by M2017/10/06


どんぐりがころがる庭
「どんぐりがころがる庭」
我が家の庭造りのコンセプトです。10年前、2007年の秋にリーフスさんに造園デザインを依頼した際に担当スタッフの柿谷美保子さんが作ってくださいました。元々の傾斜を生かし、コナラを主とした金山の里山の植生を取り入れた庭造り。


ケヤキ、シラカシ、クリの茂みから見上げる秋空
2008年春に柴崎農園さんに造園してもらってから9年が経ちました。この間、枯れた木が数本ありましたがその多くは根付き、この3、4年の成長ぶりには目を見張るものがあります。ケヤキ、コナラ、シラカシ、クリetc. 秋の空に葉を茂らせています。あとひと月もすれば紅葉が進み、庭の彩りも変わることでしょう。

※景観デザインリイフスさんについてはこちらをごらんくださいませ。

■ 真面目に暖房を考える by T2017/10/07

オフシーズンの設え
もうすぐ薪ストーブに炎が戻ってきます。旧友に再会するような嬉しい気持ちです。

そんな薪ストーブライフの開始前に、皆さんも御一緒に暖房について真面目に考えてみませんか?

その前に質問ですが、日向と日陰ではどちらが暖かいでしょうか?

想像してください。4月の桜咲く頃、気温は18度、天気は晴れ。満開の一本桜の木陰と周囲の日向では、どちらが暖かいでしょうか?当然日向が暖かく心地良いですよね。では一本桜の木陰と日向ではどちらが空気の温度つまり気温が高いですか?正解はどちらも同じです。空気は動いていますから木陰も日向も気温は同じで18度です。

ではなぜ同じ18度で日向が暖かく木陰が肌寒く感じるのでしょうか?それは太陽光の遠赤外線を受け身体を構成している物質分子が運動しているからです。つまり遠赤外線は直接物質を温めるからです。

薪ストーブの暖かさとは、薪が燃え鋳鉄製のストーブ本体が熱せられ、そこから遠赤外線が輻射され、直接人体が暖められる暖かさなのです。当然空気も物質ですから部屋の空気も温められます。でも室温は18度くらいで快適。18度の日向が快適なのと同様に。

では再び想像してください。5月大型連休の頃、気温は24度。新緑の一本桜の木陰と日向ではどちらが快適ですか。木陰が涼しく日向は少々汗ばむ陽気ではありませんか。つまり木陰のように遠赤外線の遮られた状況では大体24度前後が快適ということです。このことは、エアコンや石油ファンヒーターのように温まった空気を放出するのみで遠赤外線を発しない暖房の場合、18度では到底寒く24度位でようやく快適ということの証拠です。しかもエアコンやファンヒーターは物質そのものを温めるわけではなく、温かい空気を通じて間接的に人体を温めるわけですから、せっかく温まった空気と新鮮な空気を入れ替えることは極めて暖房効率を下げます。

この時点において、薪ストーブ暖房が原始的ではあるものの合理的かつ効果的だと僕は考えるわけです。薪ストーブは煙突から排気していますので代わって外気が室内に常に吸引されています。でもそれ以上に遠赤外線のおかげで暖かい。しかも新鮮な空気に入れ替わっている。頭がボーっとすることはありません。

一方、エアコンや石油ファンヒーターは空気が入れ替わりません。かつ人が室内で呼吸しますから酸素が徐々に少なくなります。だからと言って換気すると寒くなります。よって非効率的です。さらに室温を24度位まで上げなければなりません。燃料も消費するわけですが、加えて、室内と外との気温差が大きくなります。このことは室内、特にクロス壁、壁内断熱材、ガラス窓、アルミサッシュにおける結露をもたらし家へのダメージを大きくします。

この時点で薪ストーブは理想的な暖房器具と思われますが、 何を隠そう薪ストーブには最大の欠点があります。それは手間のかかることです。薪を用意して薪をくべ、灰をかき出し周りを掃く。朝も自動的にスイッチが入るわけではありません。

便利さと手軽さを選択するか、快適さと健康を選択するか、それは各人真剣真面目に考えて結論を出すこと次第です。

ちなみに僕の場合、薪を用意したり一連の手間そのものが趣味の1つなわけです。その手間を楽しんでいるわけですから、薪ストーブ以外に選択肢はありません。さらに薪ストーブ本体も炎も審美的にお洒落。見ていて飽きない。一方エアコンやファンヒーター本体を眺めていてもロマンチックと程遠い。しかもエアコンの上ではお湯さえ沸かすことができません。

語りすぎると熱くなりますからこの辺で中締めといたします。

■ 農作業の「大変さ?」を体験! by M2017/10/07

お米に感謝!
昨日のラジオニュースで富山市内の小学生が昔ながらの稲刈り体験したという報道がありました。 地元の小学生たちが、田んぼで鎌を使った稲刈りと、刈り取った稲を天日に干す、昔ながらの農作業に取り組んだとのこと。

農作業の大変さを知り、食べ物を大切にする 気持ちを育むことが目的とのことでした。私の脳は??????で一杯になってしまいました。秋晴れの空の下、鎌を使った稲刈りって私にとっては楽しそうな作業なんですけど…。やったことが目に見えて達成感を容易に得られる点がその際たる理由です。雪かきもしかり。

それって甘い考えなのでしょうか?
兼業で稲作をしている弟は週末に田んぼに出るのを楽しんでいるところもあります。それを大変さを知ることが目的となると、ただでさえ後継者不足に悩まされている第一次産業の衰退に拍車がかかりませんか?農作業は大変という多数の大人の認識が、無垢の小学生の認識づくりの一端を担っているように思えました。

ラジオに限らず、言動の裏には無意識のメッセージが見え隠れすることがあります。この報道もその一つだったような気がするのですが…いかがでしょうか?

■ 真面目に暖房を考える Part2 by T2017/10/08

1.5シーズン分の薪が収まる薪棚
薪を作って薪をくべ、灰をかき出し掃除する。前回の記事で書きましたが、薪ストーブの一連の作業は僕にとって趣味であり、それが生きるということです。

しかし僕は先天的に手間ひまを惜しまないようなマメマメとした性格・気質では決してありません。後天的に手間をかけることの方が合理的であり有得的だと学習判断したからにすぎません。根本的に僕は損をするのが大嫌いで極めて利己的です。

手間をかける暮らしに軌道修正することになったあるキッカケがあります。

ずいぶん前になりますが、妻の実家でのことです。石川県の津幡町に住む義叔母と妻の両親、そして私たち夫婦がいました。
「北陸は雪が積もらなきゃ良いんだけど。あの雪かきが嫌だわよね」と義叔母
それに対し義父が
「それがいいんだ!」と短く一言。

そういえば義父は納屋のコンクリート土間を掃いたり、網戸を洗ったり、当然雪かきしたりと、日々淡々。したいしたくないという尺度ではなく、いわばすべきか否かといった尺度で行動を決めていた感がありました。感情が行動を決定するのではなく、自らの行動規範が行動を決定すると表現できるでしょうか。整理する、元に戻す、掃除する、結果として無駄が少なく合理的で、後日有得なのです。且つ気持ちが良い。パラドックスですが、感情に左右されない方が結果気持ちが良い(感情が良くなる)のです。

それからでしょうか。少し自分も変わったのが。

それがいいんだ、それが生きるということなんだ。

僕にとって生きる目的は生き続けること、生存し続けることです。生存し続けることとは体温を一定に保つこと。とりわけ寒い時期は暖を取り保温すること。よって薪を燃やし暖をとる。ただそれだけのことです。

■ フルマラソン3週間前、最後のLSDトレーニング by M2017/10/08

イチジクジャム_手作りしました!
10月29日(日)の富山マラソンまで3週間となりました。先週のLSD(Long Slow Distance)トレーニングは、最後の1週で失速したため当初の予定よりも距離を縮めました。

そのリベンジではありませんが、今日は最後のLSDトレーニングを先週と同じコースで行いました。天気は曇り、今にも雨粒が落ちそうなくらいに湿度が高い中での練習となりました。終始ペースが上がらずいつもの1割り増しほど時間がかかってしまいました。何とか予定のコースを走り終えて3時間45分でした。

当日は4時間30分を目標に走ります。5年ほど前まではサブ4を目指していたのですが、この練習量では無理ですね。欲張らず、ほどほどに4時間30分以内でゴールできればと思っています。

2週間ほど前に週3回走ったところ、おそらく疲労のため蕁麻疹がで大変でした。本番までの3週間は、ひどく疲れがが残らない程度の練習に抑えたいと思います。

写真は、LSDトレーニングの後に作ったイチジクのジャムです。義母がイチジク好きと結婚後26年半も経ってから知りました。今日の午後、ウチにいらした折におすそ分けし、その残りで作りました。

■ マラソントレーニングは筋トレ by T2017/10/08

先に、妻が富山マラソンに向けての今朝のトレーニングについて記事にしていました。それに付け加えます。

マラソンとは42.195㎞を走るスポーツです。誰でも走り抜くことができると無責任なことは言えません。走り抜くことができる人とできない人が確実に存在します。まずは42.195㎞を歩き抜くことができない人は100パーセント走り抜くことはできません。

しかし見方を変えれば、42.195㎞を歩き抜くことができる人は、マラソンを完走する可能性がかなりあるとも言えます。つまりマラソンを完走できるか否かの境界は、思っているよりも低いのかもしれません。

僕は初めて1992年に福知山マラソンを3時間50分で完走した時に思ったことは、僕のこのレベルのマラソンの場合、心肺機能の問題ではなく筋力の問題だということでした。息が上がるのではなく筋肉が悲鳴を上げているのでした。

3時間を切るいわばサブスリーレベルではなく、4時間以上が目標のランナーの場合、ゆっくりのペースで良いので自分の目標の時間を走り続けるトレーニング、いわばLSD(Long Slow Distance)が効果的だと僕は思います。筋肉にこれだけの時間を走り続けるんだということを学習及び覚悟させるのです。筋肉も最初はビックリするかもしれませんが、徐々に学習し納得してくれます。

早い遅いではなく、自分自身が自分自身の筋肉を管理統率しきれた走りができた時、そのマラソン大会は自分にとって成功したと言えるでしょう。筋肉は基本快楽主義者なので、頻繁に休もうとしたり苦情を訴えたりしてきます。しかし最後のゴールまで筋肉と会話し交渉し、時には励ましながら騙し騙し走り抜くのです。42.195㎞はスリリングの連続です。決して単調な時間と距離ではないと断言します。

僕はこう確信しています。
マラソンとは身体を鍛えるスポーツというよりは自己管理能力を鍛えるスポーツであると。

■ 私の愛車について by M2017/10/09

愛車
写真は結婚直前にオーダーした私の愛車です。

自転車に関しては今も昔も全くの素人ですので、細かいことは全て夫に任せてのオーダーでした。私が選んだのはフレームとタイヤの色と、革製のサドル、籐製の籠をつけることくらいでした。

今ではおしゃれで可愛いい自転車が市販されていますが、当時27年前には地方都市で富山で、大人用の可愛い自転車を見ることがありませんでした。

休日にサイクリングをしたり、近くにお買い物に行ったりと愛用していました。

里山に越してからは通勤に使っていたのですが、勤務体系や勤務先が変わるたびに、使う頻度が減りました。1度も乗らない年もあったほどです。

仕事を辞めてからは、天気の良い日に図書館へ行ったり、街に用事に行ったりする時に再び乗るようになりました。

メンテナンスは全て夫がしてくれるのでいつも快適に乗ることができます。最近はブレーキ鳴きが修まり、チェーンの飛びもなくなり、さらに快適に乗れるようになりました。

家が丘陵に建っているので行きは下り基調で、帰りは登り。しかも最後の300mは中学生の男の子が自転車を降りて登るほどです。それでも自転車に乗り続けたいですね。

■ 薪ストーブ準備完了 by T2017/10/09

冬設定完了
今日は多くの作業がはかどりました。

日の出と共に、ナス、ピーマン、ゴーヤの今シーズン最後の収穫をしてから木を掘り起こし終了、有難うございましたと夏野菜に感謝。

朝食後、屋根に登り煙突トップに取り付けてあったネットを外してからストーブ周りの小物準備、煙突やストーブ本体の清掃は5月にしてあったので軽く本体の埃を拭き掃除。これでいつでも火をお迎えすることができます。

と同時に、ソファーウィンスローを冬設定に置き換え、ついでにソファーカバーを冬用に。これに関しては妻が中心にやってくれました。

僕は家中の網戸を外して水洗い。冬季はロフトに網戸を仕舞っておきます。冬は虫がいませんから。

その後、母屋の南東側にある株立ちのコナラの一番太い木が軒に接してきたのでチェンソーで伐採。枝をはつり幹を分断して午前中の作業終了です。

午後は妻の叔父さん所有の不要になったスチール棚を頂きに軽トラック出動。妻の実家でお茶を頂いてから帰宅。すぐに床下ベースメントへ棚を運び入れました。棚はジャストフィットでした。

この後、冬支度終了と火入れの前夜祭を祝い、ワインで乾杯です。あーコリャコリャ。

■ ツワブキと沖縄 by M2017/10/10

ツワブキ
ツワブキの花を見ると沖縄旅行を思い出します。

2010年の2月末に沖縄本島を訪れました。新婚旅行で初めて沖縄を訪れてから3回目の訪問でした。その際、初めて平和祈念資料館に行きました。入り口へのアプローチの脇にツワブキの黄色い花が咲き乱れていました。ツワブキを見るたびにその光景が蘇るのです。

戦争を始めるのは誰なのでしょう。
戦争で得するのは誰なのでしょう。

いろいろなことを考えさせられた場所でした。

我が家の庭にもツワブキを植え、今年も黄色い花を咲かせてくれました。平和な世界が訪れますように…